[塗料の話] DIYにチャレンジする方の参考になれば


塗料と一言で言っても多種多様多機能なので
一言では表せないですが

豆知識として


例えば建設現場においては序列があります。
今はそれが無くなりつつなるのである意味ではやり難いです。
序列ナンバー1は棟梁(とうりょう)。大工のことです。
大工が現場では一番偉い。
次に聞きなれないかも知れませんが頭(かしら)。鳶の親方のことです。
鳶が棟梁の次に偉い。
この2職方を中心に左官。下地業者で一番偉いのは左官屋です。
大昔は左官屋ちお大工では左官屋の方が偉かったとか。
でも近代は違います。大工がナンバー1です。
下地業者ナンバー1に対し、仕上げ業者ナンバー1は塗装です。仕上げ業者の中で一番偉いのは塗装です。このナンバー1は塗り壁(漆喰や聚楽など)以外の仕上げの分野です。
土を仕上げに使えない塗装屋は、やはり左官屋は塗装屋より偉いとなります。
偉いと言う表現が適切かどうかは分かりませんが、それは責任を意味しています。
現場の中で一番の重責を背負ってるのは棟梁。次が鳶、ついで左官屋、
その後に仕上げの責任を任されてるのが塗装です。
経験上、この序列がちゃんとしてる現場は、ほとんど上手く終了できます。
と言うのが塗装のジャンルです。

大きく5種類

塗料の分野では大きく5種類の塗料があります。
ウレタン、ラッカー、オイル、水性、オイルフィニッシュ。オイルと言うのが一般的なペンキです。オイルフィニッシュはウッドデッキや木彫りの仏像などに使うものです。
オイルフィニッシュは今回は除外してその他の4種類を比較します。

ミサキの思う塗料比較

打撃へ対しての強度 / 
ラッカー>ウレタン>オイル>水性

熱に対しての強度 / 
ウレタン>オイル>ラッカー>水性

染みに対しての強度 / 
ウレタン>ラッカー>オイル>水性

発色 / 
ウレタン>ラッカー>オイル>水性

扱い易さ / 
水性>オイル>ラッカー>ウレタン

仕上がりの美しさ / 
ウレタン>ラッカー>オイル>水性

価格 / 
ウレタン>オイル>ラッカー>水性

専門性 / 
ウレタン>ラッカー>オイル>水性

人体への影響 / 
ラッカー>ウレタン>オイル>水性

重ね塗りへの対応力 / 
水性>ラッカー>ウレタン>オイル

スプレーでの施工の難易度 / 
水性>オイル>ウレタン>ラッカー

と言った感じでそれぞれの性質に対し一長一短です。

対象物


もう一つ、対象物に対しての仕上がりの適正。
木の場合/ オイル
鉄(鉱物)の場合/ ウレタン、ラッカー、オイル。
石膏ボード(木以外の圧縮建造素材) / 水性
どの対象物にもどの塗料も塗れますが一般的な考え方はこんな感じです。

DIYをうまくやるとなると

その他、特殊な塗料、特殊素材もありますが、それらは内容をよく理解しましょう。
DIYを楽しむなら水性塗料をおすすめします。
棚や椅子を塗り替えるくらいであれば水性で十分美しい仕上がりになります。
最近の水性塗料は乾くのも早いですし強度も随分と良くなりました。
ウレタン、ラッカー、オイルなどは換気を十分に考慮しなければ人体にも有害です。
水性塗料も無害と言うわけではありませんが、ウレタン、ラッカー、オイルに比べればだいぶマシです。
いずれにせよ、換気は必要です。そして体調管理も必要です。無理せず楽しむことが重要です。

以上、塗料のお話でした。

ちなみに塗装作業の中で仕上げのペンキを塗ると言う作業は
一番リラックスして行える作業工程です。
塗ることよりも重要なのは、脱脂と目荒らし、下塗りと下地処理が塗装のキモです。

またの機会は、ここでは書ききれない下地処理とオイルフィニッシュ、そして自分の作るルアーの塗装工程なんかを載せたいと思います。