飲んで酔って覚めてもまだまだ楽しめる
ルアー と一言で言っても様々なものがありますが
どんな場面でも対応できる万能ルアー がスプーンルアー 。
大きさや重さを変えれば、磯、船、渓流、湖、なんでも使える万能ルアーです。
スプーンルアー とは
スプーンルアーは総称でスプーンと呼びます。その呼び名の通り食事の時のスプーンを模した形が原型です。進化を遂げスプーンに似ても似つかないものもありますが、
アルミや真鍮を曲げて巻き糸や水流を受けて泳ぐルアーです。
本当か嘘か分かりませんが、湖の上でランチを楽しむカップルが誤ってスプーンをボートから落としました。
その落ちていくスプーンに魚が食らい付いたのがスプーンルアー の始まりとされてます。
一般的には嘘説が強いですが、自分はこの話が好きです。
偶然がもたらす発見を見逃さなかったから成し得た物語だととらえてます。
スプーンは、ハンドメイドでも販売品でも硬質アルミや真鍮を
切って叩いて曲げて叩いて曲げてを繰り返して作ります。
中には型枠を作り鉛を流し込んでジグの要素を持たせたり、その製作方法は家で簡単にできるものとは言えないかも知れません。
気軽に作れる方がハンドメイドは楽しめそうですよね。
素人もプロも関係ないハンドメイドの魂に漁火を灯す
海外の方でスプーン製作を気軽に楽しんでいる動画を見かけました。飲み干したビール缶をハサミで切ってウエイトを着けてスプーンにしてました。
海外のアングラーは実に楽しそう。
「食」と「遊び」が一体しているような感じで、ハンドメイドルアーを作る様子も
実に楽しそうです。
しかし、真似してみると、まず強度が弱い、次にあまり美しくない。
魚にフッキングする前に自分の心をフッキングしなければ良いルアー とは言えないかも知れません。
その昔、アメリカのビジネスお馬鹿ちゃんたちは我々を
「日本人は作ることしか脳がない」と揶揄したらしいのですが、
そうです!作りましょう。
ジャパンメイドのイージー メイク スプーン 。
作る魂、それをジャパンメイドって言うんだぜ!
ミサキ流 イージー メイク スプーン製作
1)この一杯のために生きてるそいつを飲み干します。2)翌日、酔いが覚めたら缶切りや万能ハサミで好きな大きさに数枚を切ります。
3)キリン淡麗みどりラベルで5枚ほど取ります。軽めに研磨してベタ面を目荒らし。
シリコンオフを持ってれば脱脂が好ましいです。
4)ボンドで接着します。ボンドはエポキシボンドを使いました。
5)クリップで留めます。24時間放置します。3カ所か4カ所留めて動かないように。
6)アイを空け研磨して塗装で完了!セルロースを持ってるならディッピング5回くらい。
時間的には飲みはじめて酔いが覚める時間やボンド やディッピングの乾燥時間を含めて
6日くらいで完成でした。
失敗作は30を越え、まともに使えそうなのは10匹くらいでしょうか。
市販品のスプーンだと500円から1000円くらい出せばすぐに買えますが
ハンドメイドだとすぐに手に入りません。
そこが歯がゆいところですが、作ることも釣りの一部だと思えば
なかなか楽しいものです。
自分の作ったものは愛おしいですね。
次回の機会にはもう少し具体的な写真を載せたいと思います。