右に倣って縛られて 1/2 ミステリー編


ミステリーは好きでしょうか。
世界には解読不可能なミステリーがあります。オーパーツやピラミッドなどが有名でしょう。
日本にもミステリーは数多く存在します。天逆鉾(あまのさかほこ)、出雲大社、近代では坂本龍馬暗殺の真実など解決するのには複雑な事柄が多くあります。

日本最大のタブーであるミステリー。

それは天皇陛下の歴史、伊勢神宮の創始ですが、
個人的に伊勢神宮は誰かが立てたいと思ったから建ったと言うだけの話で、そこに何が隠されていても「まあ、その人が隠したいんでしょ」と思うだけです。

天皇陛下の歴史については、誰も何も証明も否定もできないのだから、それが嬉しいのならそれでいいんじゃない、と思うくらいです。

ちなみに日本のルーツが天皇陛下とは大きく関係しています。イザナギとイザナミの始めた国作りが日本のルーツとされてますが、その子孫ニニギが天孫降臨をした際に初めて神と言う存在をその時の土着の人類が認めたそうです。その先に神武天皇がありそして徳仁天皇(令和天皇、元浩宮皇太子)へと続いているそうです。天孫降臨を見た人もいなければ証明の方法もないのだから「それで嬉しい人がいるならそれで良いんじゃない」とこれもそう思います。
しかし天皇陛下の仕事はたいへんな仕事だと思ってます。神(国の象徴)としての立ち位置の方に仕事(公務)を定めることって神をも恐れぬ行為ですよね。上手に使っている政治家の方が一枚上手なのでしょうね。

日本のミステリーやタブーよりも、はっきり言ってそんなことよりも自分に降りかかるミステリーの方が大事件です。


たくさんありますが、分かりやすいところを3つほど書きました。


ミステリーその1 1日3食 


有名な話ですがエジソンの言葉から1日3食文化が始まったとされています。

「なぜ貴方はそんなに多くの発明を生み出せるのですか?」と言う雑誌のインタビューに対し「私は1日3食食べているからですよ」とエジソンが言ったことに端を発します。
裏話としてトースターを売り出すためのコメントだったとされていますがトースターはバカ売れしたそうです。このインタビューを深掘りすると、トースターを持っていなかった家庭ばかりだったとなります。トースターが驚くほどの発明品だったのでしょう。そして、一般的に3食食べていなかったことが証明されるでしょう。

日本ではどうだったか?と言うと、日本での江戸時代1657年明暦の大火(めいれきのたいか)以前は1日2食だったそうです。と言うか2食食べれた人たちはそれなりに裕福な家の人たちと、丁稚(でっち)や娘を人身売買で売り渡すことで対価を得れた人道不足の方々だけで多くは1食を食べるのに必死だったようです。「なんとか2食を食べれた」が大多数だったそうなので、それは食に感謝をしますよね。食への感謝を忘れることほど愚かなことはないのでしょう。

明暦の大火は江戸の文化や流通を大きく損失しました。全国から職人が集まり江戸復興を成し得たそうです。職人と言えば聞こえはいいですが肉体労働者、海外ではブルーカラーと言われる人たちです。仕事は金目的でやります、その金で、飲みます、打ちます、買います、人間三大ダメパターンを全て使いこなす職人たちのパワーの源は食事です。
3食食べて元気100倍!仕事して、飲んで、打って、買うぜ!から3食文化になったと言われています。

同じその頃、菜種油(提灯などに使っていた火の元)の流通が活発化したのもあって
夜が長くなったことも1日3食文化を後押ししたようです。当然、菜種油を買える人は当初は少なく徐々に徐々に一般普及していきました。一般普及のその時間たるや明治時代までかかる時間です。
気が付かないほど徐々に徐々に夜は長くなって行ったのでしょう。

もし明暦の大火のような惨事が江戸ではなく地方で起こっていたら日本は1日3食文化ではなかったかも知れませんね。江戸(東京)の魅力は今も昔も金の集まる町ですから、金の無い町の復興へ人も金もアイデアも集まることが無いのは今も同じなのでしょう。悲しいことですが資本主義を選んだ我々はどんどん人道から離れている気がします。お金の価値が人道と同じにならないのが資本主義かも知れませんね。


ちなみに自分は仕事で激しく活動しないときは1日2食です。


ミステリーその2 墓を守る


墓を守るで思いつくのは「坊主丸儲け」です。お寺は墓所の管理者ですが墓地の管理者ではありません。自分の家の墓の敷地はその所有者が管理者です。共有通路を含めた墓所全体の責任はお寺にあります。この責任も実際の行動はお寺によって違います。


墓の意味は諸説ありますが、故人を偲ぶ、標(墓標)をシンボルとする、親戚が祖先を想う、などがあります。でも、それって、写真1枚で済む話です。

それをわざわざ石を削り土地を買うなんて無駄が多いような気がします。シンボルとしての墓標も法律上、建てる義務はありません。家に写真1枚を飾ってお骨(火葬後)は家で管理してもOKです。しかし庭や菜園に埋める(または風葬や海への散布)のは遺書と行政手続きの2つが必要です。遺書にそう言った記載がない場合に個人の判断でやると罪になります。
墓の起源や成り立ちに「雰囲気を楽しむ」とは無いようなので写真1枚で全ての墓の意味を網羅できると思うのですが、石を削り土地を買い管理料金を未来永劫払い続けて墓を守るのが好きなんでしょうね。好きなことは続けた方がいいですが自分はお墓の空気感が暗いのであまり好きではありません。勘違いしないでほしいのですが先祖を尊敬する気持ちは持っています。尊敬する方法が嫌いなだけです。

墓地の管理料金は年間で平均4000円から10000円です。それだけのお金があれば家族で外食が1回くらいはできます。故人や霊に感情があるかどうかは今のところ証明されていませんが1回の外食ができて生きてる家族の笑顔が故人にとって嬉しいなら管理料金より外食を推してくれるでしょう。

しかも写真1枚を飾れば毎日のように祖先を尊敬する気持ちを家で持つことができます。

そして墓を守る文化の最大の難点は、墓は移動してくれないと言うところです。人が移動するしかありません。

例えば自分の場合、東京ー山口を移動するのに約5万円かかります。命がけの金額です。
墓を守るのにはお金がかかるのです。年間4000円ー10000円だけで済めばラッキーでしょう。そこには各地にある土着カルチャーがあり「顔も見せないで」や「お盆に帰ってこないなんてバカ息子」や、様々な土着カルチャーがあります。命がけで墓参りをしてる人がいることを思えない方々が「墓を守る文化」を主張するのは呆れます。
そして、その墓を守る多くは長男とされている不思議です。

ミステリーその3 長男継承


長男継承文化は最も謎です。まずこの長男文化の発祥ですが今のところ、奈良時代の侍(武士)文化とされています。しかしそれは長男継承文化と言うよりは男社会と言ったところからです。男ナンバー1!それが始まりです。男と女、その2種類しかいないのに2種類で一番になる意味が自分には分かりません。


法律上、男社会は1986年社会党が政権をとったときに廃止されました。女性が望んだか望まななかったか知りませんが男女雇用均等法の成立で男社会は廃止となりました。実力のある女性は喜んだことでしょう、自惚れた女性は現実を知ったことでしょう、そして実力のない男は打ちのめされたことでしょう。しかし時間が経ち男女問わず、男女どころか国籍さえ問われない実力者が活躍できるようになったのが幸か不幸かはその個人の問題になったのが現在でしょう。個人的には良い出来事だと思ってます。


長男継承文化が侍(武士)からの文化だとしたら侍も絶滅しています。

絶滅種に思いを寄せるなら今現在レッドラインに属してる動植物保護を考える方がよっぽど賢いと思います。絶滅した侍は4年に一度青いユニフォームを着て渋谷に集まるそうですが、いつまで絶滅種で日本を高らかにしようとしてるのか、無理があるような気がしてます。

近年の天皇家も長男継承文化ですが、その歴史の途中では女性が天皇として活躍したときも幾年かあります。現在から未来で愛子さまが女性天皇となっても何の違和感もありませんし、天皇家のスタートとされる神武天皇は四男とされてます。天皇家の歴史上、次男が天皇になっても長女が天皇になっても親戚の従兄弟が天皇になってもなんの問題もないはずなのです。長男継承文化に天皇皇族の歴史をあげる人がいますが何の根拠もない話です。男ナンバー1社会なんてもう既に日本昔話でしょう。天皇皇族御一家も我々も今を生き未来へ生きるべきだと思わない男ナンバー1主義者を愚かだと思っています。


長男継承文化ほど、根拠、文化、時代、法律、どの目線からもどこにもマッチしていない曖昧で押しつけがましいものは無いと思いますね。「なんとなくそうだから」と言われても困るのではないでしょうか。

まとめ

これから新しい文化を否が応でも受け入れなければ生きていけないのは明白でしょう。古い文化をバックから捨てなければ重くて重くて自由に動けません。

古い文化に寄り添いたい気持ちは分かりますが、新しいことへの邪魔になるとしたらそれは嬉しいのでしょうか。


人類の歴史が始まってここから先が最も自由になれる未来だとしたら、自分は古いカルチャーを持つ意味を見出せません。


土着の指針を重要視して右に倣ったら、過去に生きる人生かも知れません。

もし右に倣わなかったらどこかの何かの経済への打撃になるかも知れませんが、そうだとしたら文化ではなく商売です。他人の商売をそこまで心配するより自分の人生をもっと心配した方が良いと思います。

1日2食でも十分活動できるし、墓をやめて写真を飾れば故人を毎日偲ぶことができるし、長男でも次男でも長女でも家を継ぐことよりその人生を謳歌することを望んであげた方が喜ぶでしょう。


5夜連続投稿 右に倣って縛られて 2/2は明日投稿。お金の話全体は次回で最終話です。


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