[塗料の話] 乾かしてから始めよう
塗料の話です。
特殊な塗装方法以外は乾かさないと次に進めません。
これはDIYでも塗装を仕事にしている様々な職種に共通です。
プラモデルでも同じことでしょう。
ペイントマーカーやボールペンなども同じですね。
乾燥の仕組み
数種類あるので、その中から2種類。
表面が乾いていても中の成分まで乾いているかを確認する方法はありません。
例えば2液ウレタンなどは反応効果と言われ樹脂(成分)同士が反応することによって硬化します。成分の硬化をトラブルなく行うには正確な配合比と時間が頼りです。触って確認ができないのが反応効果タイプの塗料です。
その他のの塗料のほとんどが揮発(きはつ)です。塗料の中の水分や油分が自然蒸発して乾燥していきます。均一の塗膜圧を意識して塗るとトラブルが少ないです。たまりが出来るとトラブルになる場合が多いです。
乾燥方法
放置。これがトラブルの一番少ない方法です。
塗料メーカー(プラカラーメーカーも含む)のデータシートに記載がある硬化時間を確認するのが最も正確です。
記載がないものは経験上、大まかに書いておくと、ラッカー類は2時間以上、水性類は3時間以上、ウレタンとオイルペイント類は6時間以上と言った感じでしょうか。
ポスカやマッキーなどのペン類は油性水性ともに30分以上でしょうか。これらと水性スプレーはアルコール系の成分を持っているので乾きはかなり早いと思います。
ヒートガン
ヒートガンが今回の主なテーマですが、工具メーカーからヒートガンとして発売せれているものは300℃以上の熱を発する場合があるのでプロ仕様と言った感じでしょう。
お手軽なのはドライヤーですね。
自分は家で作業する場合はほとんどドライヤーです。ドライヤーにしろヒートガンにしろ近づけすぎての乾燥は間違いのようです。温めれば乾燥すると言うのは一理あるのですがどの塗料メーカーも美しく仕上げることを目的に塗料を作っているので一概にそれに当てはまらない場合もあるそうです。
乾かしたいターゲットに対し「熱風がそよそよ当たる」が一番美しく乾燥させる方法らしいです。イメージは風の出るストーブのような感じ。ストーブに近づけすぎると物が変形する場合がありますし、遠すぎると熱の意味がありません。
そよそよ風が当たるくらいがちょうど良いそうです。
100V1200Wドライヤーの場合
ドライヤーのパワーや風量設定にもよりますがは30cmから40cmくらい離して少しだけ風を当てるのが「そよそよ」になります。ターゲットを回転させることができれば1ヶ所に熱がたまらないので尚効果的です。
髪を乾かす時、ホットで乾かして最後はドライかクールで熱を飛ばすと聞いたことはありませんか。それと同じことをやります。
熱が冷めた状態で次の工程に入るのがベストです。
気が短く、一気に乾かそう!と近づけすぎるのはトラブルの元になるかも知れません。
ルアーを塗装するときはドライヤーで乾かした後に2時間くらい放置してます。
生乾き(乾きってない状態)で触るのは、ここまで作った今までの時間を無駄にすることを知っているので2時間の放置で完全乾燥するなら安いものです。
慌てずきちんと乾かしてから始めるのがノントラブルで完了するコツだと思います。
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