ブラックバスフィッシングと海釣りの違い
釣りと言う趣味ほど多種多様な楽しみ方がある趣味はないのではないでしょうか。
簡単に思い付くだけで、バス釣り、鮎釣り、イワナ釣り、トラウトフィッシング、黒鯛狙い、メジナフカセ釣り、ジギング、サビキ釣り、、、、、言えばきりがありません。
釣りのジャンルはきりがありませんが、
大きく分けて淡水と海水。そして餌釣りと疑似餌。
まずそう言う分け方ができます。
世界で一番多い釣り人はバスフィッシングをやっているアングラー(釣り人)です。
その次にフライフィッシャーマンでしょう。
この2つは決定的な要素を持つため多くの人が愛し、そしてその魅力は計り知れないほどのものです。
「え?海釣りの人は?」と思った方もいるでしょが、海釣りひとつを取るとそこでも多種多様な楽しみ方があるのです。
海釣りで最も人気があるのは、おそらくフカセ釣りではないでしょうか。
その次の黒鯛を浮きで釣る釣りではないかと思います。
それと並ぶように船釣りも人気の一つだと思います。
昔からターゲットが決まっていて釣り方も決定的な条件があるので根強い人気です。
条件が曖昧ではなく決定的な条件を持つ釣りはいつまでも人気の釣りの条件なのかも知れません。
全ての釣りを比べるのは不可能なので今回はブラックバスフィッシングと海釣りを比べてみます。
ブラックバスフィッシングの魅力
人それぞれと言うのは大前提です。
ブラックバスは何でも食います。これがまず魅力の筆頭でしょう。
ブラックバスは食欲以外でも目の前の邪魔な魚(魚以外も)を攻撃します。
アングラー目線で見ると、この2つを兼ね備えた場合、トップでビックベイトで日本で初めて釣れる魚がブラックバスです。
トップは水面に浮かぶルアーのことです。ビックベイトは20cm〜30cmくらいの大きなルアーのことです。
不思議に思うかも知れませんがブラックバスの登場以前は日本にはこの2つの条件で釣れる魚は唯一ナマズだけでした。
海釣りの魅力
海釣りの魅力は何と言っても魚種の多さです。メジナをフカセ釣りで狙っていてブリが釣れる事もあれば、メバルを狙っているのにスズキが釣れる事も多くあります。
スポーツフィッシングと称されるブラックバスフィッシングに対し海釣りは格闘です。
文字通り「闘うと同じ格」です。
これはやったことのある人にしか分からない話かも知れませんが、道糸1号(4lb)で黒鯛を狙っていた時にブリが掛かったら糸はじゃんじゃん出て行きます。ブレーキをかければ切れるし巻くこともで出来ないのです。魚は体力、人は知恵、この2つが真っ向勝負するあのドキドキは魚にとっては命がけですが、こちらも命がけに匹敵するくらいの知恵を絞らなければ釣り上げることはできないでしょう。
食
日本ではブラックバスは食べませんが、世界ではけっこう食用に使われています。
美味いか不味いかは分かりませんが、日本人には苦手な魚なのでしょう。アメリカの人がタコを食べないのと同じ感覚でしょうね。
食料としての魅力は海釣りに軍配でしょう。
難易度
これはどちらも同じです。
ブラックバス釣りの醍醐味はルアー(疑似餌)で釣ることですが餌釣りに変えたら驚くほど簡単に釣れます。
逆に海釣りはルアーでの釣果を期待できないことが多いですが、ルアーで釣れる魚はほとんどがフィッシュイーター(魚を食べる魚)と言うことと攻撃力(捕食力)が驚くほどある魚となるのでルアーで釣れた魚のほとんどが大きな魚になるでしょう。稚魚の段階からフィッシュイーターの魚もいるのでその場合はリリースをお願いします。
ブラックバスフィッシングと海釣りの決定的な違い
細かいことまで言うときりがないので簡単なところで書きます。
一般的な2つの違いは淡水でルアーを投げる、これがバスフィッシング。海水で餌釣りをする、これが海釣りと言う前提で書きます。
ブラックバスを餌で釣ってもいいですし、海でルアーで釣ってもOKです。が一般的な認識を条件とした場合、そうなるでしょう。
ブラックバスフィッシングは投げ続ける。海釣りは放置OK。
ブラックバスフィッシングにおいてレンジ(棚)をルアーに依存できる。海釣りはレンジを取るのが難しい。
ブラックバスフィッシングは餌(ルアー)で手が臭くならない。海釣りは餌で手が臭くなる。ついでに虫(餌)を触らなければ話にならない。
次いで、
ブラックバスフィッシングでの釣果は、当然ブラックバス、そしてナマズ、鯉、川スズキ、蛙、その他の両生類。
海釣りの釣果は、多種多様の魚、カニ、ウニ、ウツボ、エイ、サメ。
この辺りでしょうか。
ブラックバスフィッシングにおいては個人的に蛙が苦手なのでトップまたはフレッシュウオーターのポイントで回避してます。最近は無責任な飼い主の捨てた外来生物もいるようなので日本人の持つ知識では対応できない事もあります。
海釣りは基本的に危険がいっぱいです。エイの尻尾の先は猛毒です。ウツボやサメが暴れてひと噛み腕に食いついたら間違いなく骨折します。高級魚と言われるオコゼのヒレ針も猛毒です。
これらの違いがあります。
どちらが楽しいか
それは人それぞれなので答えはありません。
自分はどちらも楽しいです。
ただ、初心者の方が釣りに興味があるなら海水で餌釣りをおすすめします。
やはり釣らなければ楽しくないです。
「魚を釣る」と言う感覚を知ってほしいですね。
そのあとに色々と他の釣りの楽しさ、タイミング、ルール、それらを全ての釣りに応用すれば必ず自分の楽しい釣りが発見できると思います。
自分は海釣りは子どもの頃からやっていました。おそらく大なり小なり名前をあげれば多くの魚を釣ったと思います。黒鯛、メジナを本格的にやりだしたのは20歳くらいからです。しかし子どもの頃から海釣りに慣れ親しんでいたので違和感はゼロで難なく楽しさを見つけました。ブラックバスフィッシングは30歳を越えてから始めましたが海とは勝手が違うことにも気付くことができましたし、キャストは直ぐにピンポイントで投げれるようになりました。「魚影」と言う言葉を意識しだしたのはブラックバスを狙いだしてからです。
理屈は大切ですが、まずは楽しさを見つけることが一番大切だと思います。
楽しさを見つけたらこっちのものです。
またの機会も釣りの魅力を書いて見たいと思いますが、次回に向けてこんな話を載せて終わりにしたいと思います。
孔子は言いました。
「1日楽しみたいなら酒を飲め」「1年を楽しみたいなら結婚しろ」「一生楽しみたいなら釣りを知れ」
深い言葉なんて思わないようにお願いします。
酒、結婚、釣り、孔子の言葉、全部いただいて楽しみましょう。