好きなキャラ解説 4/4「レベッカ リー」
自粛ムードの中なので家でも出来るネタを。
好きなキャラ解説 最終話 「レベッカ リー」です。
今までの好きなキャラに共通しているのは「悪」です。ただ悪の部分をピックアップするとえらいことになるのでご注意を。「貫いた奴ら」と考えれば少々美しくもあり参考にもなりそうです。
今回のレベッカリーは悪と言うか悪党です。
ご存知「ブラックラグーン」に登場する主人公の一人。ブログ4話の中で唯一の女性。
ロアナプラに暮らしラグーン商会に勤務する女性です。ラグーン商会は運送業でロアナプラの多くの運搬をまかなっています。
レベッカリーの通称はレヴィ。そんな彼女の物語をどうぞ!
正確なデータが欲しい方は他をあたってください。面白おかしく読んでくださいね。
広江礼威の描いた最高傑作ブラックラグーンの主人公レベッカリー!大好きな物語なのでノリに乗っていきます!それでは、どうぞ!
基本データ
ロアナプラはタイ南部に位置する港町。世界中の悪という悪が集まる町です。
この町の覇権を争うのは大きく4つ。ホテルモスクワ、香港三合会、コーサノストラ、マニサレラカルテル、簡単に言うなら全部マフィアです。ヤクザです。そしてもう一つ、リップオフ教会と言う教会が裏で動いています。観光客に警察が娼婦をあてがう治安状態です。
ロアナプラは戦中に日本軍が拠点として使っていた町で、イメージ的にはインドネシアやベトナムの少し田舎の町が都会になった雰囲気です。
物語のスタートは、ラグーン商会にとあるディスクの運送をホテルモスクワが依頼します。旭重工の貿易船を襲撃しその積荷のディスクを奪い東シナ海まで届けるのが仕事の内容です。ラグーン商会のメンバーは社長のダッチ、ベニー、レヴィの3人。
襲撃された貿易船で人質として拉致された岡島緑郎が物語のもう一人の主人公。岡島はロックとあだ名され物語は始まります。
ディスクの中身は旭重工が秘密裏に取引を進めていた「核開発」のデータでした。
そのディスクをネタにホテルモスクワが取引に一枚噛ませることを旭重工に約束させこの仕事は終わります。
物語
物語は基本的には1話完結パターンと続編パターンです。
ナチスドイツの沈没船に潜り込んでヒトラーの書いた絵を盗みに行って白人至上主義のグループとやりあったりします。この時は船内にいた白人至上主義を皆殺しにします。
偽札を作らされている天才少女を保護するかと思いきやシスターとグルになって偽札と本札両方の有り金全部巻き上げたり、マフィア同士で決めた麻薬の販売ルート以外で販売している場所を突き止めたかと思えばそれをネタにラグーン商会に有利な条件を出したり、アメリカへのメッセージをベトナムまで届けるのはいいけどその旅先でゲリラとやりあったり、もう無茶苦茶です。
そして忘れてはいけないのは、南米十三家族に数えられる名門ラブレス家の一人息子ガルシアを運搬中にガルシアを取り戻すべく現れたのがロベルタ。ロベルタはラブレス家のメイドなのですがその素性はフローレンシアの猟犬と恐れられたゲリラの一員で国際指名手配を受けている女でした。自分をかくまってくれたガルシア家当主の恩に報いるためガルシアを奪還しにラグーン商に迫ります。
その結末はレヴィとロベルタの素手での殴り合いの結果、引き分けとなるのですが、この件がシーズン2に後を引きます。
レベッカリー
中国系アメリカ人。性別女性。通称レヴィ。
スラムで育ち飲んだくれの父親を殺害。別件で逮捕された時に警察官にレイプされます。「神もいねえ、中国人のメスガキに頼れるものはいったい何 だ?そいつは金だそして銃だ、この二つがありゃ天下太平だ」と虚ろな目で言う迫力は凄まじいものです。
それでも正義や純粋を唱える日本のロック(岡島緑郎)に「ここじゃ神も愛も品切れなのさ」と真顔で言うあたりが貧困の事実かも知れません。
ガンマンであるレヴィはかなりの凄腕のガンマンです。トゥーハンド(二丁拳銃)と呼ばれることもありトゥーハンドと言えばレヴィなのです。撃ち合いにおいて冷やかかな笑みさえ浮かべながら殺すことを楽しむスーパー悪党です。拳銃はカトラス二丁をショルダーにホールドしています。
はっきりとは描写されていませんが岡島緑郎に自分にはない暖かさを見つけ少々恋心も持つシーンもあります。レヴィと岡島が日本で1週間の滞在ののちにロアナプラに帰国した際にリップオフ教会(通称 暴力教会)のシスターエダに聞かれます。
エダ 「で?1週間も一緒にいて、、、で?やったのか?」
レヴィ「、、、、、、、言いたくねえ、、、」
いいですねー、このやり取り。ロマンチック。
ブラックラグーンでの名セリフ
ブラックラグーンは名セリフの宝庫です!
バラライカ
まずは彼女を置いて名セリフは語れません。
息をするかのように名セリフを吐くホテルモスクワのボス。
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陳(中国マフィア)に落とし前をつけるときのバラライカの一言
陳「、、、、話せばどんなアホにでも分かるって、、、、」
バラライカ「馬糞野郎よく聞け、聞くことなど何もない、知りたいことは知っている。祈れ。生きてる間にお前に出来ることはそれだけだ」
この後に陳は部屋ごと爆破されます。
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レヴィvsロベルタの死闘に終止符を打ちます。ホテルモスクワが二人を取り囲み「喧嘩の終了」を言い渡しますがレヴィもロベルタも怒りが治らず聞き入れません。そんな時に
バラライカ「勘違いしないでね、お願いじゃないの。命令!」
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ヘンゼルとグレーテルは旧ソ連が産み落とした狂人な殺人を繰り返す子供2人。ホテルモスクワの同志を殺されたバラライカはホテルモスクワに殺人鬼の情報が集まらないことを危惧して同志軍曹に言い放ちます。
「魂にも脂肪がつくものだ、我々の魂にも、、」
、、、、渋すぎる!
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落とし前をつけるためにヘンゼルとグレーテル二人の子供を追い詰めます。片方のヘンゼルと対峙したバラライカは言います。
「本当に残念だわ、坊やには悪いけど、、、あなたここでお終いなのよ。でもその前においたのこと謝ってもらわないと。ねえ、坊や、とりあえずそこに跪きなさい、、、、、、、、、、跪け!!」
の声にライフルがヘンゼルの膝を撃ち抜きます。それでも斧を振りかぶるヘンゼルの腕を2発目が腕ごと吹き飛ばします。
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ラグーン商会社長 ダッチ
黒人。性別男。ロアナプラのほぼ全域に顔が効き、人畜無害な性格。
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白人至上主義のグループに仕事を邪魔されたラグーン商会は一旦その場を離れます。遠くから様子を伺うとマーチを合唱している白人至上主義のグループに対し
「貧乏白人がテメエの低脳さを棚上げして、愉快に生きようとしたらあっという間にマーチ好きのバカが一匹出来上がる。どこに行っても変わらねえ法則だ」
なんだかリアル世界でも同じことがありそうですね。
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レヴィ
説明いらずのこのインパクト!
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「正義なんかなくても地球は回るんだぜ!」
「仲間に淫売扱いされるほど辛いことはない。正常位じゃ誰もイケねえんだよ」
「(金は) 力さ、神なんかよりゃよっぽど役に立つ」
「出来る限り逃げてみな!ここは地獄のモーテルだ!」
「もしもの話は時間の無駄だ、起きたことしか起きねェのさ、人生は」
「死に急ぐ?死に急ぐだって?大変な勘違いさ、あたしたちは歩く死人なんだぜ」
「、、、、おまえ、、、、生きようとしたな、、、、、」
最後のはけっこう意味深いセリフであります。リアル世界でも相通ずるものかも知れません。
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などなど。これが息をするかのように言葉を吐くロアナプラの悪党たち。
まだまだあるとは思いますがこの辺で終わりにします。
まとめ
レベッカリーを知るまではディオブランドーがNo.1でしたが、ロアナプラのことを知ってしまったら心が揺らぎます。
悪党ということにフォーカスしてしまうと大きな勘違いがおきますが、それぞれ生きることへの執念がその結論なのでしょう。
ブラックラグーン最高!日本にある漫画の中で最も大好きな物語です。