好きなキャラ解説2/4「アドルフ ヒトラー」


自粛ムードの中、なるべく活動範囲を小さくして家でもできるネタを。

今回は第2話 アドルフ ヒトラー!
好きなキャラと言うか謎めいてて好きと言う感じです。

好きなキャラ解説第一話はこちら→吉田松陰

過去の出来事なので真意とかどうでもいいのですが、せっかく起こったこの大事件、それを参考に前向きに考え平和を作り出すことができることを願いながら解説していきます。

略歴など正確な情報が欲しい方は他を当たってください。

ではでは、世界から悪と呼ばれた男 アドルフ ヒトラーです。

独り占め

ドイツ以外の世界中から「悪」の名前を独り占めした男は歴史上ヒトラー以外にいません。当然、正義を独り占めした人なんて一人もいないのです。善悪の悪を独り占めした世界で唯一の男です。

実際には悲しいことにヒトラーの登場により多くの命が奪われました。しかしここで考えなければいけないのは、戦争、軍需産業、侵略、この視点から見たらヒトラーに限らず関わった全ての人が悪です。嫌な話ですが、ヒトラーの殺した人数より現代のアメリカ軍、少し前のイギリス軍フランス軍の殺した人数の方が圧倒的に多いのを忘れてはいけません。

戦争に関わった全てが悪です。大義や聖戦なんてただのエゴだと認識するべきでしょう。
ヒトラーも悪ならWW1、WW2、その他の戦争に関わった全てが悪です。

独裁

「独裁」と言う言葉が共産主義では言われることが多いのですが独裁と言う言葉ほどイメージが支配している言葉はないでしょう。

昨今では北朝鮮が台頭に「独裁」を独り占めいますが日本の認識では「金書記長の勝手なまま一人で政策を決め国民は飢えている」ではないでしょうか。
では、日本の政治体制を北朝鮮報道機関が調査したとしたら「過去の恩義や地域の良家と言うことを大前提に国民を洗脳し選挙で過半数をとったにも関わらずわざわざ国会で多数決をとる無駄な行いのせいで国家予算は国民に使われることが少ない」と似たり寄ったりになるのではないでしょうか。
北朝鮮でも日本でも議会政治は行われています。日本では過半数をとった政権で国会で可決する仕組みになってます。北朝鮮では大臣による多数決です。
独裁という言葉からイメージをとればどこの国も似たり寄ったりです。

ナチスドイツとは

ナチ党は国家社会主義ドイツ労働者党を呼ぶ時の俗称です。ナチはナチズムの意味です。
党の提唱は簡単に言うと「ドイツ人(アーリア人)の繁栄こそ一番大切なこと」と唱いました。
これはマルクス主義とレーニン主義の提唱に基づいたナチ党ならではの思想だと言われています。共産主義を簡単に言うと「全員平等!平等を国が統治します!」と言ったところです。相反するものに資本主義があります。言うまでもなく発展はしましたが格差は広がり粗悪な労働環境で富裕層を支える社会となっています。共産主義はその真逆になり格差は広がらず発展も無い、そのどちらも未熟な結末です。
ナチスドイツは1934年にナチ党が大一等政党となり提唱を推し進めた結果ナチスドイツと呼ばれたようです。
ここで角度を変えてみると提唱とは「公約」です。素晴らしい公約を選挙の時だけ言い放って当選したら真逆のことをやる政党と公約を信念を曲げずにやり遂げようとしたナチ党、どちらが正しいのでしょうか?
人間モラルだけを取り上げればナチ党の志は見事なものだ!と言う見方もできるかも知れません。

フラッグ

1920年ナチ党の前身が結成され見たことのある鉤十字の旗が作られました。
鉤十字(ハーケンクロインツ)はヒンドゥー教の流れで進化をしましたが意味は「幸福」を意味します。白はアーリア人を意味し、赤はマルクス主義レーニン主義の思想の歴史から各共産国家が赤を用いたことから赤になっています。

そして中央よりやや左に鉤十字を置いたのが正式なナチスドイツのフラッグのようです。
それは旗がゆらめく時に美しく見えるようにやや左に置いたそうです。
このアイデアがヒトラー由来かどうかが記述に残った無いのが残念なところ。

当時ドイツではナチスドイツのフラッグが多用されましたがその他の諸外国からは公式な旗として認められていませんでした。今でも公式な資料の中ではナチス時代の旗はドイツ国旗としては認められていません。

鉤十字は「幸せ」のシンボルですが、一般の常識の中で「幸せ」とは思わなったのはナチスドイツの旗がその起源です。
幸せを意味する卍を45度傾けた初めてのデザインは1920年ナチ党でした。

ヒトラー誕生

アドルフヒトラーについては諸説あるので、ざっくり書きますが、第3代ドイツ大統領下の首相兼指導者です。第1代〜第2代までは大統領制度をドイツはとっていました。第2代大統領ヒンデングルグが第3代大統領候補にヒトラーを推したことによりヒトラーは首相兼指導者と言う地位に就きます。1934年ヒンデンブルグの死去と共にヒトラーは指導者としての立場を全面に押し出すためドイツ式大統領システムを選ばず首相と言うシステムをとります。選挙が行われアドルフヒトラー国家元首の誕生です。
これがドイツ式民主主義の始まりです。
日本と同様に「国民が選んだ指導者」となるため国民の信頼を得た形となります。

世界を震撼させた初期段階のヒトラー首相誕生に多くの国民が喜んだのは政府はWW1の敗戦の賠償金に苦しめられドイツ国内は他国との貿易さえままならないほどに貧しかったのです。人々の暮らしはパンさえ買えないのが常でした。そこに「ドイツの繁栄こそ全てだ!」と言い放つ男が現れたら応援したことでしょう。

のちにヒトラーは「我々を選んだのは国民だ、最後までその責任に付き合ってもらう」と聞きようによっては恐怖にも感じることを述べています。これが民主主義の恐怖だと感じる人は今も昔も同様に少数であるのが悲しいところです。

主義とはどこかの誰かが作り出した虚構(フィクション)を大衆が支持することで成り立つ物語です。フィクションを暴けば主義なんてどうでも良い話だと思ってます。

ヒトラーの犯した罪

ユダヤ人大量虐殺。ホロコーストと呼ばれるこの惨劇が後の世界さえも恐怖に陥れました。ガス室での大量殺人だけではなく占領地でもドイツ軍はユダヤ人を各地で大量殺戮していきます。その数600万人のユダヤ人がヒトラー政権に殺されました。
が、しかし!
それ以外のヒトラーの罪を言える人は少ないのではないでしょうか?

実際に大きく取り沙汰される事件はこれだけです。その他の事件は大なり小なり西側諸国にでもある殺戮事件なのでヒトラー事態は関係ないように思います。

WW1では2000万人の軍人と一般市民がどこかの国の攻撃で死にました。
ホロコーストとは比べものにならない数です。
WW2においては民間人軍人合わせて5500万人とも言われています。ホロコーストは660万人、当然その数以外はその他の原因の戦争犠牲者です。5500万人−660万人=約4840万人がホロコーストとは関係なく死んだ多くの犠牲者です。その中で広島長崎の原爆で死んだ人は23万人と言われています。人の命をなんだと思っているのでしょうか。

いったい「悪」とはどの部分をさしているのでしょうか。

ヒトラーのアイデア

聖火リレー
有名なところでは「聖火リレー」です。
聖火リレーはヒトラー発案です。世界の「悪」が考えたことを今でもやっているのだから資本主義国家に誇りも正義もいらない。必要なのはは商売上手だけですね。

大衆車
大衆車が登場したのは各国で様々なタイミングですがヒトラーがポルシェ博士に命じて作らせた車がワーゲンです。国家元首が命じて車を作らせた初めての事例でした。「労働者は休日に車に乗ってピクニックに出かける暮らしが必要だ」と述べたそうです。

アウトバーン
制限速度なしの高速道路。今でも存在しています。完成後はその売り上げを国内の労働者賃金に最大46%ほど支給したそうです。ちなもに日本は10%程度です。その差はなぜかと言えば資本主義だからです。商売上手が資本主義において正義です。

国保
国保と言うと少しニュアンスが違うかも知れませんが、母子手当、医療免除、労災に似た労働者を保護する制度もヒトラー考案が初めてとされています。

慰安旅行
これもニュアンスが少し違いますが「国民は一度くらい海外から祖国を見るべきだ」と公約にあげ海外旅行費用を国が負担しました。慰安旅行を制定した初めての元首がヒトラーです。

ナンバー制度
日本で話題になったマイナンバー制度です。一見嫌な制度にも見えますが狙いは脱税防止です。公的建築物で労働者の給料の最大46%を国が保証し支給し、少子化の問題でも子供を産めば無利子でお金(最大1000マルク)が借りられ子供最大4人まで一人に付き借りたお金の1/4が免除されていき、そして国は税金を徴収します。貧困層から富裕層超富裕層まで脱税ができない仕組みをナンバー制度として導入しました。共産主義の「全員平等!」が読み取れるのでは無いでしょうか。資本主義国家でこれをやろうとした国が身近にありましたが、全員平等ではない資本主義においては少々無理がある制度だと感じます。

調べれば他にもあるでしょう。
ヒトラーのアイデアだけ見れば良いとこ尽くしのような気もしますね。

最後に

格言も多く残したヒトラーですがヒトラーが残した最も素晴らしい格言は

「英雄がいない時代は不幸だが、英雄を必要とする時代はもっと不幸だ」

なんて意味深なことを、、、考えなければいけない禅のようにも聞こえます。

個人的には主義や思想は誰かが作ったフィクションに便乗しているだけのことでフィクションを暴けば本当の英雄なんていてもいなくてもどっちでも良いような気がしています。

ヒトラーが悪でも西側諸国が正義でもそれは誰かが作ったフィクションに便乗しているだけでしょう。
平和な暮らしだけがあれば良いのに邪魔する本当の黒幕は誰だ?を考えれば平和も実現できると思います。

好きなキャラ解説 ディオブランドーに続く。