自由を求めてまだ叫べ!「香港デモ」から学ぶ時間 1/3


昨日の続きです。
本日は香港デモの今の時点でのまとめのような解説になります。

香港デモは過去の話ではなく進行形の話です。
何が問題で何が正義で何がどうなうなのか?を言い出すと個人の立ち位置によってだいぶ意見が変わるのが世界情勢への意見でしょう。

日本では香港デモを民主化と呼びますが、中華人民共和国側からすると反政府勢力です。
そこを理解するのはお互い難しいと思いますが、何を持ってそう考えるのか?と言えば
国家が主義に求める答えの違いとなるでしょう。

香港デモは注目すべき事件です。その注目すべき事件は考える時間を与えてくれます。

そこで主義を極めて簡単に紐解いて見ます。
いつもながらややこしい意見の持ち主はご遠慮ください。気軽に楽しく読める方で楽しんで頂ければと思います。

主義とは?

主義とはその考え方に賛同し提唱した者に大衆が賛同し成り立つ思想です。思想とはフィクションです。現実世界の何かではなく誰かが思った物語を理論付け提唱した事柄です。
「幸せになりたければ神に祈りなさい」と言う提唱は宗教と呼ばれます。が、主義は宗教と呼ばれることを嫌いイデオロギーと呼ばれることになります。
イデオロギーの直訳は概念の体系となります。概念の体系とは誰かが持つ思想のことです。

宗教思想と全く違う部分は現実世界の何かを使うことによりそのイデオロギーを具現化したところです。現実世界の何かとはほとんどが「お金」となります。
お金は富を生み貧富の差を付けます。
それをどうにか解決したい者が提唱を唱えました。それが主義(イデオロギー)です。

主義の種類

細かく言えばたくさんありますが、大きく「社会主義」「共産主義」「資本主義」の3つとなります。

資本主義は?と思う方もいますがそれはここで言う主義とは違う性質なのです。
資本主義については後日の投稿にて書いて見ます。

社会主義 共産主義 資本主義の理想を比較
極めて簡単にそれぞれの理想を比較します。

社会主義
段階:共産主義の第一段階
基本理念:マルクス思想 資本階級へのアンチテーゼ 資本主義社会の間違いを指摘
社会体制:国が富(お金)を管理し国民に分配 国(政府)の管理下
システム:国(政府)が国民への富の分配を管理
理念:国民全てが平等に富を得る 
経済:政府による計画経済

共産主義 /
段階:社会主義の体制樹立
基本理念 : マルクス思想 
社会体制:個人個人または政府以外の小さなコミニティが富を管理し分配 政府管理外
システム:政府に依存せずに富の分配の実現 私有財産無し 国や宗教の概念が無い
理念:国民全てがその労働に対して平等の富を得れる
経済:政府または個人レベルのコミニティでの計画経済

資本主義
段階:資本家が投資した仕事に多くの人が雇われ多くの人が平等な労働を得れる
基本理念:自由競争
社会体制:自由競争 実力主義 
システム:経営者(資本家)が従業員を雇う 従業員は経営者の方針に従い平均的に富を得る
理念:自由競争 成果主義 実力主義
経済:富を得たい者が自由に商売を初めその仕事に就いた者はそれぞれの富を成し得る環境にある

以上がそれぞれの提唱を比較したものとなります。

実際にはどうか?

理想は素晴らしいものであるのは当然でしょう。落城寸前の理想なんてこの世にあるわけがないのです。

社会主義 /
代表的な事柄:ソ連崩壊が代表的な出来事。
国民の労働状態:多くの時間を労働しなくても給料が貰える。実力を試す動機を失くす。
人気の労働環境:大企業。
社会主義の正解:平均的に働かず平均的に貧しい暮らし
社会主義の矛盾:政府に勤める人と国民の暮らしが平等ではない。
生活格差:あり得る
多くの国民の望むもの:チャンスと豊かさ

共産主義
代表的な事柄:中華人民共和国。その他にも北朝鮮、ラオス、ベトナムなど。
国民の労働状態:共産資本に仕事(工業)を求める。漁や農業などを自然環境を生業にする。
人気の労働環境:大企業(主に政府資本の工業)など。農業や漁業。
共産主義の正解:働き口が多くなる。
共産主義の矛盾:政府に勤める人と国民の暮らしが平等ではない。政府管理外のためルールが定まらない。平均的に貧しい国民生活。
生活格差:大いにあり得る。働き続けなければ収入が得れない。
多くの国民の望むもの:安定した生活資金。

資本主義
代表的な事柄:日本やアメリカの経済発展。
国民の労働状態:資本家に有利な粗悪な労働環境を生み出す。賃金が上がらない。
人気の労働環境:大企業。アパートやマンション経営。
資本主義の正解:実力のある者が実力を発揮できる。
資本主義の矛盾:平均的に貧しい国民生活。粗悪な労働環境。
生活格差:必ず存在する。
多くの国民が望むもの:安定した豊かさ。働き続けなければ収入が得れ無い。

それぞれ言い分は違えど共通の正解や共通の矛盾が歪に露呈してくるのが分かります。

まとめ
社会主義、共産主義、資本主義、この3つの実際を比べるとどれも同じ結論となるかも知れません。
理想を追い求めることは悪いこととは思いませんが、それぞれ3つはどれも未熟な結果しかないのが事実です。そしてこの3つ以外のイデオロギーの登場がすでに始まっています。
主義は進化していくのでしょう。
古い主義に囚われたまま進むことは危険なのかも知れません。

自由を求めてまだ叫べ!「香港デモ」から学ぶ時間 2/3 へ続く。