逆らわずに受け入れるしかない1/2


年を取ることを悲しく捉えてしまってはいけません。
若者が使う流行言葉に意味が分からないものが出てきたらチャンスです。新たな見聞が広がるチャンスですよ。
しかし流行言葉は大して役に立たないことがしばしばありますので、今回は触れません。

今回は一般認識になりつつあるけどイマイチ分からない言葉をピックアップして解説してみます。全2話になります。

最近の言葉は更なるセンスが必要です。場面と状況を想像して覚えるのが必要かと思いました。
例えば会社のオフィスにいて日本語で「ちょっと君、これ、コピー、よろしく」で通じますが、日本語で正しく言うと「そこにいる君に頼みがあるんだ。この書類の写しをとってください」となりますが今そうやって言う人は少ないですよね。

場面と状況のセンスを持ちながらどうぞ!

フェーズ(Phase)
最近よく聞きます。なに言ってんだ?と思うかも知れませんが、
意味 / 局面、段階、物事が変化していく様
例文1/ この感染状況は新たなフェーズに入りました 。/ (意味)この感染状況は新たな局面になりました。
例文2/ この仕事のプロジェクトの最後のフェーズは大切だ / (意味)この仕事の計画の最後の段階は大切だ。

ソーシャルディスタンス(Social distance)
星空のディスタンスしか思いつきませんが、
意味 / ソーシャル・社会、社会的な など / ディスタンス・距離、間隔、隔たりなど
例文1/ 感染予防にはソーシャルディスタンスが必要です /(意味)感染予防には社会的間隔の維持が必要です。
例文2/ 乱暴なあの人とはソーシャルディスタンスをとってます / (意味)乱暴なあの人とは生活の妨げになるかも知れないので社会活動において最小限の関わりしか持っていません。
類義語 / ソーシャルディスタンシング / 公衆衛生を示すことで多用 / (意味)物理的な社会的距離を示す

類義語を知ると、ソーシャルディスタンスはある特定の何かを社会から排除する意味にもなるのがソーシャルディスタンスです。使い方と場面には十分気を付けましょう。

アラート(Alert)
日本語っぽく言うなよ!と思いもしますが、
意味 / 警戒、警告など / IT用語として始まった言葉
例文1/ 東京地方にアラートを発令します。/ (意味) 東京地方に警戒を発令します。
例文2/  アラートを表示するウインドウを出すには? /(意味) 警告を表示する矩形の表示領域を出すには? / 矩形・長方形。表示領域・それを表すための区分

アラートと警戒で文字数も似たようなものだから、これは「警戒」や「警告」の方がスムーズだと思いますね。

コミニュティ(Community)
Communityを「コミニティ」と言うと「あ、正しくはそれ、コミュニティね」と話を止める無駄を挟む人が嫌いですが、
意味 / 共同体、地域社会、習慣、風習など
例文1/ あのサイトのコミニティに参加しています/ (意味)インターネットのとある集合体の共同体に参加しています。
例文2/ 少子化問題が地域コミニティでの問題だ / (意味)少子化問題がここの(または地方)地域社会の問題だ。
コミニティは使った方が話がスムーズなような気もします。どこの集団を指しているのかを示す日本語は「地域」と「地域社会」と難しい選択の言葉があるので誤解がないようにしたいものです。

リマインダー(Reminder) 名詞
意味も言葉すら分からない強者が登場したのはすでに10年以上前ですが、
意味 / 忘れてはいけないことを通知する
リマインダーの動詞 / リマインド (remind)  / 動詞で使うことが多い
例文1/ この予定、リマインダーした?/ (意味) この予定をリマインダー機能に登録した?
例文2/ 忘れてはいけないのでリマインドメールを送りますね / (意味)忘れてはいけないので忘れてはいけないこの事柄をメールで送りますね。

もー、、意味が分からない、、、、ですが、忘れてはいけないことを通知してくれるのはありがたいことです。英語圏では「リマインドメール」と言う件名でメールすると失礼にあたる可能性があるそうです。日本語圏の意味では「念のためメールします」と言う件名が好まれてます。

まとめ
今回は以上5つを極々簡単に解説してみました。
重要なのは意味もそうですが、場面と状況を通じて相手に伝えることだと思います。
なんとなく地方の独特な方言を解読していくような感じかも知れません。

ちなみに山口弁で「お前、やれっちゃ!」「やるっちゃ!」と言う会話がありますが、「お前」の部分は目下の人に言っているか、それとも極めて仲の良い人に言っているかは単体の文章だけでは分かりません。怒っているのか、笑っているのか、命令なのか遊びなのか、場面と状況の想像のセンスが必要だと思います。
「やれっちゃ」「やるっちゃ」を共通語の丁寧語に変換すると「それをやってください」「分かりました、やります」となりますが、「やれっちゃ」「やるっちゃ」で済むならそっちの方がスムーズだと思います。

では、次回の投稿は「逆らわずに受け入れるしかない 2/2」で少々上級者向けの意味不明言葉を並べてみます。