[ルアーの話]初心者向けアルミとキラキラシートを貼る


ハンドメイドルアーのお話です。
前回に真似て細部の解説です。
今回はアルミ貼り。アルミを鱗に見立てて貼ったり、フラッシングを期待して貼ったり色々ですが、アルミ貼りは必ず通る道だと思います。

ちょうど今、ミノーを見直して設計し直したのでサンプルを作っています。
なので、今回はアルミとキラキラシートを貼るところを簡単に解説します。

95mmミノーの下地ドブ漬けが終わった時点からスタートします。
背中とお腹はアルミテープ、鱗の部分はキラキラシートを貼りたいと思います。
やることはメチャメチャ簡単です。

では早速。

テンプレートを作る
紙におおよその型紙を作ります。それをアルミテープ裏側になぞって書き写します。
今回はサンプルを作るので手書きですが、10個以上を作るようになれば画像の型紙をスキャンしてPCにてコピペして同じものをプリントアウトするのが良いでしょう。

書き写したラインより少し大きめに切ります。余分なところは後でも切れます。少しだけ大きめに切って加工しやすくするのが良いでしょう。


アルミテープはホームセンターに置いてあるものの中でNITOMS(二トムズ)が一番使い勝手が良いような気がします。


キラキラシートを切る
今回使うキラキラシートは文房具店にも置いてあるようなどこにでもありそうなシートです。
折り紙サイズでノリが付いているシートを選ぶと作業が簡単です。

自分が使っているのは「シールちよがみ」と言う折り紙サイズのホログラムシートです。
アマゾンでは残念ながら売り切れ(9月21日時点)ですが、100均ショップにも置いてある可能性もあるそうです。

今回はサンプルの練習用みたいなものので、安価でしかも裏面のり付きを選ぶのがスムーズです。のり付きのシートが無い場合はセルロースセメントやタミヤセメントを上手に塗って接着させますが、そのやり方はまたの機会に書きたいと思います。


準備ができたら貼るだけ
ここまで来れたらあとは楽勝です。貼るだけです。
ルアーは曲線が多いので、切ったシートなどを全部貼るのではなく貼れる範囲で貼るのがコツです。カットしたシートを無理やり全部貼る必要はありません。ゆっくり貼っていってシワが出来たり折れたりしそうになったら、そのラインでカットします。
背中とお腹の部分はペイントするので、なるべくシワや曲がりがないようにシートを貼って行きます。


完成、、、、、の前におまけ
貼り方のコツと言うか、ちょっとした一手間で劇的に変わるのを簡単に説明します。

まずはゆっくり無理なく貼っていき、シワや曲がりが出来そうであればそのラインで違和感なく切ります。切れ味の良いカッターがあると良いでしょう。先細のハサミでも大丈夫です。
貼りだすと極部が押さえれない時があります。その場合、耳かきや竹串を使って押さえると全部を押さえ切ることができます。

アルミ→キラキラテープと貼ります。アルミが貼り終わったらボディとアルミの境目に引っかかりができます。その部分をやれたサンドペーパーで引っかかりを先に取っておくと良いです。やれたサンドペーパーは自分は#240がペラペラになったのを使ってます。新品の番手で言えば#360〜400くらいでしょうか。


そして完成
今回はアルミ貼りにフォーカスしたのでここまでです。
この後、シリコンオフで脱脂してドブ漬けに向かいます。ドブ漬けの1回目2回目くらいでキラキラシートがめくり上がることがあります。それは無理な貼り方の証明です。
しかし、がっかりしないでその部分をサンドペーパーで削ぎ落とせばクリアできます。


まとめ
ネーム入れでも書きましたが、理屈と方法が分かれば実に簡単な作業です。
ネーム入れのお話はこちら→ルアーネーム入れ 1/2〜2/2

もちろん失敗もあるとは思いますが、ここに何行も書いたことを理解するよりも数倍楽勝です。
ぜひぜひ上手にアルミが貼れるようになってください。それが出来ればハンドメイドルアーの制作に幅が広がります。素敵なルアーができるでしょう。