[ルアーの話]ルアーネーム入れ 1/2
久しぶりにルアーのお話です。
ハンドメイドルアーは1個作るのに時間がかかるので今回はその細部についてのお話です。
作ったルアーをバシッと引き締めるためにまず思いつくのはアイ、目をどうするか?
そしてもう一つがネーム入れですね。
今回はミサキ流にはなりますが、ネーム入れのお話です。
全2話になります。
第1話の今回は大まかな必要なもの、
第2話はカッティングマシン、シート、スプレーの話となります。
早速いきます。
極々簡単に言うと
カッティングシート(塗装マスキング)をして缶スプレーでシュッと一吹きする方法を採用しています。
言えば簡単に思われますが、けっこう四苦八苦です。良い点もあればイマイチな点もあります。しかし、自分にはこれが今のところベストの方法では無いかと思ってます。
カッティングシート
カッティングシートを作るところから始まります。
ルアーのネームはかなり小さいのでカッターでのカットは至難の業かも知れません。業者に依頼してテンプレートやインデックスシートを作ってもらう手もありますが、それは100個以上を作るときの方が有意義かもしれません。
・テンプレート / 真鍮や銅板で切り抜いたもの
・インデックスシート / カセットテープなどのタイトルを転写するシート
自分は今のところ販売や大量生産を計画していないので自分の家でカットしています。
シルエットカメオ
シルエットカメオと言うカッティングマシンでカッティングしています。
もっと小型でOKと言う方はこちらもありかと思います。
この2機種については明後日の第2話で説明したいと思います。
シート
シートも様々なメーカーが様々なシートを販売しています。
自分は主に2種類の塗装用カッティングシートを使っています。
HBMシート / 1m切り売り30cm幅(シルエットカメオに便利です)
/ 1m切り売り20cm幅(ポートレートに便利です)
SMシート / 1m切り売り30cm幅(シルエットカメオに便利です)
/ 1m切り売り20cm幅(ポートレートに便利です)
実感として、
HBMシート(黄色)は、のりがやや強いです。しかしルアーのような歪な形への粘着は信頼できます。曲線が多いものに向いていると思います。ルアーのネーム入れの時は一発(缶スプレー一拭き)で色が付かない場合はこちらを使用しています。黒いボディに白のネームなど。
SMシート(薄緑)は、のりが弱いような感じです。直線物に対しての粘着に優れていると思われます。ルアーのネーム入れの時は一発で色が付く場合はこちらを使用しています。シルバーのボディに黒のネームなど。
カッティングシートも用意できルアーも用意でき、そして缶スプレーを吹き付けるまでは順調に進むことでしょう。
そしてカッティングシートを剥がした後、、、、問題はここで発生するかも知れません。
のり残り
HBMシートの場合、のりがやや残ることがあります。この場合、エタノールを布などに付けて軽く叩とのりが玉になります。それを根気よく拭き取るしかありません。
SMシートの場合、のり残りは皆無と言えます。しかしルアーのように曲線が多いものに対し缶スプレー(ラッカーなどの溶剤)では液流れが若干起こるような気がします。ネームは極小さいものなので極めて小さな色流れが気にならない方はSMシートが良いかも知れません。
どちらも一長一短ですが、この2種類でハンドメイドルアーのネーム入れをやっています。
アプリケーションシート
アプリケーションシートは捨てシートです。しかしカッティングシートを貼り付ける上で必須なのがアプリケーションシートです。低粘着の透明のシートです。
考え方は人それぞれなので一概には言えませんが、自分は低粘着で透明のシートであれば何でも良いと思ってます。捨てシートなので機能を果たしてくれて安価なものを選んでます。
何度かの試作や何度かの失敗、そしてネーム入れ成功、成功を元に何個かのルアーにネームを入れる、と簡単に言えばそうなのですが、意外にもアプリケーションシートはたくさん使います。少し多めに手持ちしていることをオススメします。
まとめ
以上が第1話、大まかな必要なものでした。
聞くと見るでは全然違うと言うように、知識と実践では全く違う感想だと思います。
ゼロから始める方にはお金のかかるお話なので無理強いは禁物ですが、やってみると言葉で書くより数倍楽勝です。もちろん何度かの失敗もあるとは思いますが、慣れですね。
もし気になって購入を検討されているのなら、慌てずに第2話も参考にしてから購入された方が良いと思います。「第2話を読んでからと余裕ぶっこいて売り切れた!」と言うこともあるかも知れませんが、それは縁がなかったと思ってください。縁あるものとは必ず出会うものです。
第2話は具体的なスペックや使い勝手などを全て書くのは不可能ですが、ルアーのネーム入れを目的に書いてみますね。