ベーシックインカム
働き方が変わるだろうね、と目に見えて実感しています。
9月24日竹中平蔵さんの「ベーシックインカム提案発言」で多く人がSNSにそれに反対する声をあげていました。
問題は竹中平蔵さんのことを嫌いで反対しているのか、ベーシックインカムが不必要だと思っているのか、それとも社会制度の崩壊や予算の心配をしているのか、様々ですが、
ベーシックインカム自体は絶対に必要な時代がすぐそこまで来ていることを実感するのが大切だと思います。
自分のようなどこにでもいる一般の日本国民は海外からお客さんをとることは至難の技です。
多くのお金を扱えれば多くの収入の可能性があるのは間違いないのですが、日本国内にあるお金しか扱えない一般市民は世界基準になるのがとても難しいことです。
竹中平蔵さん自体のベーシックインカム提案発言は横におき、自分はベーシックインカムは必要だと思っています。
その理由をいくつか書いて見ます。
21年連続デフレ世界最長記録更新中の国
理由が何であれデフレが20年以上続いた国は世界に日本だけです。
デフレがますます続くことが予想される今、今以上の収入源を探すだけでも大きな苦労となるでしょう。
世界に手を伸ばせる方なら解決策はあるかも知れませんが、国内だけのお金に頼るとなると「節約」の一つしかありません。
しかし節約をすればするほどデフレは続き、税率は上がる負の連鎖になり、デフレは続きます。
シンギュラリティ
シンギュラリティは日本語で言うと技術特異点となりますが、言葉はどうでもよくて、その意味が危機です。
大まかに言うと「人間以外の生産性が人間を超えていく」のが2045年とされています。
要は「人のする仕事が大いに減る」と言うことです。台頭してくるのはAIの要素を持つ機械の登場です。
仕事が減れば収入は減ります。それに伴い起こる現象の一つが「埋められない格差」です。
人件費より設備投資の方が経営上安上がりだと考えることに説明はいらないでしょう。その機械を運営できるなら格差の心配は少ないかも知れませんが、運営できない立ち位置なら貧困の心配は必ずやってきます。
シンギュラリティを回避することは不可能と考えた方がいいと思っています。
アイデアで勝負できない時代
少々大げさかも知れませんが今までの流行りや良品と人が考えるのには法則があります。
人が何を信じるか?が重要です。
原始時代は本人が目に見た良いものを良品と思ったことでしょう。良いと思わなければ人は使用しません。
そして人が文化や発展をした奈良時代や江戸時代では絵に描き口で伝え自分で確認しに足を運んだかもしれません。
明治時代ではラジオ、昭和ではテレビ、そして現代はインターネットと言えるかも知れません。
その判断はいつの時代でも個人の判断に委ねられますが、ラジオで聞く良品よりもインターネットの中でみる良品の方を多くの人が判断しているのはご存知の通りです。
判断する人が多ければ多いほど良品として世に出回る可能性が高いですね。
自分がとても良いアイデアを持っていて実践して最高だとしても、それを買ってくれる人がいない状態が想像できます。インターネットでのCMが効果的なのは間違いないでしょう。
アイデアだけではなくインターネットに上手にコマーシャルする術がなければアイデアだけでは勝負できないと言えます。
人が何を信じ、何を判断し、何を買うか、この3つを楽勝でクリアできない時代だと思うべきです。
ベーシックインカム
竹中平蔵さんの好き嫌いに関わらず先の緊急事態宣言で分かるようにベーシックインカムの最多支給は100万円/ 年と予想ができます。月に8万円くらいです。
8万円が多いと思うかどうかは個人の自由ですが、ベーシックインカムの適切な金額は年収の1/3と言われています。日本の給与所得者の平均月収は80万円ですので26万円くらいです。
8万円と言う数字に分かるように、家賃を払ったらゼロ、水道電気ガススマホ代金を払ったらゼロ、車と家と学校の月謝を払ったらゼロ、となる方は多いのではないでしょうか。
それでも貰えたらマシですが、少々の足しにしかなりません。
ベーシックインカムの必要理由は暮らしの基盤を保つためことです。8万円程度では暮らしの基盤を保つ方が難しいでしょう。
せっかく源泉徴収制度や確定申告制度があるのですから約26万円をベーシックにして欲しいものです。
社会制度の崩壊
年金や体の不自由な方への支援金や生活保護者への支援を廃止するようなことを竹中平蔵さんは提案しています。それだけ聞けば社会制度の在り方の問題が浮上しますが、今までのその基金はベーシックインカムに使えると言うことです。
もらえるか貰えないか不安を持ち投資へ勝手に使われ民間企業に委託する国家予算を持つ年金基金、体の不自由な方への支援目的を正義に会社を立ち上げ会社経営を優先する株式、雀の涙の支援で納得させられる生活保護者に加え生活保護制度のお金をあてにする健全な家族、そんな事態よりは一律の支給の方が社会制度として健全だと思います。
それに加え日本政府は巨額の借金で破綻する!といつまで経っても破綻しない破綻破綻詐欺のようなことも行なっているわけですから、ベーシックインカムくらいで破綻するわけがありません。
予算編成でも国民に例えば10万円を支給して1人が徴収される合計税金が12万円になるとしたらバカ丸出しです。政府は自分の馬鹿さ加減を隠すプロです。うまく調整するプロです。嫌な言い方ですが悪い制度さえも良品に変えるプロ集団です。
この3点に先駆け、社会制度は今でも崩壊寸前なのですから社会制度崩壊の心配はチャラと言えます。
格差社会
ベーシックインカムで心配される最も大きな心配は埋められない格差ができることです。
これの多くは不労働者の続出が心配されることに始まります。
ベーシックインカムは言うなら不労働収入です。10万円が不労働で入り、そして10万円で充分な生活ができる人はもしかしたら働かないかも知れませんが、それはその個人の問題であって社会全体の心配ではありません。
どこの国でどこの県か忘れましたが、テスト的(期間限定)にベーシックインカム(月収の約1/5)を実践したら、破産した人、新たな仕事(またはビジネス)を取り入れる資金にした人、子供に優良な教育を受けさせる資金にした人、と3種類のデータが多くを占めたそうです。
中でも一番少なかったのが「破産した人」です。最も多かったのが新たな仕事の資金にした人だったようです。
ベーシックインカムの角度を変えてみると「チャンス」になる人は多いのではないでしょうか。
この国のことはYouTubeで知ったのですが、メモるのを忘れていたので国やその県については説得力に欠けるかも知れませんが、事実、観たので仕方がありません。
まとめ
全体像でみると「仕事とお金のバランスが崩れる」と見るか「仕事とお金の新しいバランスが到来した」と見るかは人それぞれですが、自分は後者を選びたいと思っています。
余力のある方は、もしかしたら遊びや趣味にも良い影響が出ると思います。
新しいバランスは時代の境目に必ず登場します。それがもしベーシックインカムであるならその新しいバランスに乗る方が良いと思ってます。
今、移動するときに籠に乗らずにタクシーに乗るようなものです。家族に伝えるときに手紙ではなくメールを使うようなものです。手渡しの給料が振り込みに変わったようなものです。
いくつかの理由をまとめてベーシックインカムは絶対に必要だと感じています。
それとおまけですが、ベーシックインカム提案を「棄民」と言う表現でくくる方もいるようですが、国は民を絶対に手放しません。なぜなら民がいなければ国の運営の意味がないからです。お金の話だけで言えば、税金制度が無くなったときに「棄民」と使うべきでしょう。
重要なのは政府ではなく我々国民の暮らしです。その暮らしを支える必要な最低金額をベーシックインカムと言います。
10万円以下では話にならないのは当然でしょう。