差別ってなんだ? 2/4


前回の続きです。

差別ってなんだ?第2話 日本の場合です。

早速いきます。

日本の場合
日本で差別問題があるとしたら、部落問題となるでしょう。
この部落ですが徳川政権の時に決めた士農工商えたひにんの
えたひにんの身分の方々が住む地域がその部分です。
では、えたひにんはどうやって決めたのか?となると、
これが霧の中なのです。本筋の答えが全く無いのです。

諸説ありますが、
徳川政権での身分の決め方は「土地」「出身」「職業」の3つで決められていたそうです。
徳川政権の領土内では味方になる人を城の近くに住まわせ高い地位を認め
敵になりそうな人を城から遠くに住まわせ低い地位を与えたそうです。これが土地です。
出身とは天皇家の親戚筋、武士の家系、豪商の家系、などなど良家とされる家と
そうでは無い家に分けられて認識していました。良家以外は下々だったのです。
そして職業。この職業がえたひにんの決め手と言われています。
八百屋や魚屋、宿場主や船頭以外にも、死体処理やドブさらい、
人のやらない仕事に就いている人たちがいました。

死体処理やドブさらいを生業にしていた方々は、
城からかなり離れた場所に暮らし、どこかの良家の家柄でも無く、
武士でもなく鍛冶屋でもなく商人でもなく農民でもない職業です。
そんな人たちをえたひにんとしたようです。

もともと死体処理やドブさらいなどは日払いの給料は良かったようですが
毎日仕事があるわけではないので低所得階層としての現実を大衆が認識していたので、
えたひにんと言う身分への納得を確定してしまったようです。
日本史上最悪の国策が「身分制度」です。
そして、えたひにんとされてしまった人たちが住む土地を「部落」と大衆が言い出して、
それが公に定着しました。

徳川政権は民衆(士農工商の序列)に「自分より身分の低い者がいる」と言う
根拠の薄い安堵を噂ながらに流し、それに民衆は応じました。
えたひにんが得た安堵(気持ちの逃げ道のようなもの)は「無税」でした。
いくら稼いでも無税です。

無税のおかげでコツコツとお金を貯め、世に出て大活躍する元えたひにんは多くいました。
しかし、現在でも徳川政権での身分制度は無いのに出身階層が「えたひにん」だと
分かると仕事がなくなる場合も多いようです。

こちらも「自分で考えずにお上の言うことは永遠に正しい」といつまでも思ってる人が
差別を生んでいますよね。

まとめ
日本の場合もお上の言うことがいつまでも正しいと刷り込まれたただのイメージです。
刷り込まれた教育を脱却するのは怖いですし勇気が必要です。

言うまでもなくとっくに身分制度は廃止され、
国民の我々には「身分」は関係ないのです。
お上に憧れてお上の真似をしても、誰もが一般市民に変わりはないのですから
出身や職業で人を差別するのはやめましょう。
現在の日本のルールの中では天皇陛下以外全員「国民」と言う身分です。

第3話、国籍での差別に続きます。