[バイクの話]おもしろ検証 タイヤの形

バイクに乗る際にとても重要なパーツはタイヤです。
トライアンフに乗っていた時にタイヤを変えたらストレスが少なくなったのを
思い出したので、その思い出を基に書いてみます。

タイヤについては様々な意見があるのでその中の1つとして読んでください。
半分くらい「とんでも理論」だと思った方が良い場合もあると思います。

今回はタイヤの形を考えます。
トレッドパターン比較ではありません。タイヤの性能比較ではありません。

早速いきます。
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今回の条件
今回は6つのタイヤを挙げてみます。
タイヤを真正面から見た画像を参考にしたかったので3つのメーカー、
6つのタイヤで行きます。

タイヤ幅や扁平率など画像によって違うので、そこは無視して
タイヤの全長全幅を画像比率そのままで縮小または拡大して揃えて検証しました。
編集アプリはphotoshop elementsの機能で行いました。

今回はタイヤの性能ではなく形を比べます。
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タイヤを端まで使う
こんな言葉を聞いたことがあるでしょう。
曲がるときに言うとこの「倒す」と端まで使えますが、これがなかなか出来ないものです。

いくつかの条件が必要です。
スピードに乗っている、動力がちゃんとタイヤに伝わっている、
タイヤの性能に合ったバンク、バイクそのものに合った曲がり方、、、、
などなど色々な条件がありますが、
共通しているのはタイヤのトレッド幅の端っこ、
またはタイヤ総幅の端っこが限界値と言うことです。
それより外側で曲がろうとすると転ける場合が多発します。
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曲がる時のイメージ
バイクが曲がる時に特にリアタイヤは重さがかかっています。
止まっている時のタイヤのままの形ではありません。

イメージで言うとこんな感じ↓
少々大袈裟に描きましたが地面との接地面が潰れているようなイメージです。
一番右のタイヤが「タイヤを端まで使っている」状態ですが、
限界値を超えそうなので危険も伴います。
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検証1

ミサキが大好きメッツラーのM9RRとM5、そしてブリヂストンBATTLAX S22です。
3本とも形が違うのが右真ん中の図で分かります。
トレッドパターンの端っこも少々分かりづらいですが位置がい違います。

注目するのは正面から見た形からトレッド幅の端っこまでの角度です。
S22は58.05°ほど倒さなければトレッド幅の端まで使えません。
それに対しM9は54.79°で端まで使えます。
3.26°ほどの差があります。

実際の測定ではなく、photoshop elementsでの角度を記載していますので
誤解のないようにお願いします。
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検証2
こちらの図では01SE、RS11、ROSSOⅢの3本です。
01SEは59°以上のバンク角が必要になります。
右真ん中の図で見るとRS11とROSSOⅢのシルエットはとても似てますが
トレッドパターンの端っこの位置が違います。
この違いにより倒した時のタイヤの接地面積が違ってきます。
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タイヤを端まで使うなら
検証1と検証2に加え地面との接地面との距離も考えるポイントです。
AとBのタイヤのトレッドパターンの端っこから地面までの距離を考えます。
単位不明(photoshop elementsの直線距離)で7.9と8.3の差があります。
真っ直ぐに立った物を少しでも斜めにすると倒れます。
バイクに置き換えるとこれが「倒す」です。
バンク角が少ないBのタイヤを「倒しきる」には8.3ほどかかりますが、
角度は少なくてすみます。
そして地面との距離が長いことにより接地面積も多くなります。
これにより「転けない」のです。
Aのタイヤを57.36°傾けたらトレッド幅をオーバーし転けます。

これらを考える結果として、バイクを簡単に倒したいのであればDのような形が理想です。
しかし曲がれば必ず直線があります。
直線への復帰を優先させるならCのような形が理想ですが倒しにくくなります。
CとDの形は極端な物ですが、
タイヤ選びの時に単純な形として覚えておくと良いかもしれません。

実際にトライアンフに乗っているときにCの形に近似のものから
Dの形に近似のものに変えた時に良い曲がり方が出来た経験があります。
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まとめ
今回はおもしろ検証でタイヤの形について書いてみました。
バイクと一言で言っても様々なバイクがあるので全てには当てはまりませんが、
曲がりたい方に参考になったら嬉しいです。

個人的にはM9RRかROSSOⅢは興味があります。
メーカーとしてはメッツラーのセンスが好みです。

今回画像でシルエットにした形は、
バイク屋に行けばもっとシンプルに描いている各メーカーのカタログがあるので、
そちらも加えて参考にすると良いですね。

曲がれると言うことは転けないと言うことに通じるので、
ぜひ御自分にあった乗り方ができるタイヤを選んでください。

最後に、今回紹介したメーカーのリンクを貼っておきますので、
良いタイヤと出会ってください。