[釣りの話]竿のスペックを読み取ろう
極めて簡単に初心者向けに書いています。
竿の持つ性能は重要です。
その全てにおいてコントロールをする最も大事なツールです。
そこで今回は竿のスペックを読み取ることで、良い釣りに巡り会えるようにしましょう。
言うまでもなく、今回も答えのない旅ですが、できる限り完全制覇の解説をしてみます。
早速いきます。
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スペックとは?
簡単に言うとパフォーマンスの限界値を表すものです。
3kgしか上げれないのに10kgを上げようとすることは不可能です。
2m先のポイントを狙うのに5mの竿ではストレスだらけです。
2mしか無い天井の部屋で3mの竿は振れません。
1mmしか通らない穴には2mmの糸は通りません。
簡単に言うとこんな感じです。
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スペック表
このスペック表を基に解説して行きます。
メーカーによってスペックの書き方は様々ですが、竿を選ぶ時にユーザーが唯一確定要素を
得れるものなのでけっこう重要です。
手持ちの竿にも必ず書いているのでチェックしてみましょう。
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モデル(名前)
この部分には竿の名前やモデルが入ります。
ここで読み取れるのは、竿の長さ、竿の硬さ、です。
ex.980MLの竿は980mmの長さを持ちML(ミディアムライト)と言う硬さ、、、、、
と、読み取れます。
ex.4-450の竿は竿の長さは450mmで4号の硬さの竿となります。
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レンジ(全長)
竿を伸ばした時の全長を示します。
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方式 / 継数
これはわざと2項目に分けました。
方式の数字が1の場合ワンピース、2の場合2ピース、、、、となり、
その継数は方式の数と同じになります。メーカーによって書き方が違うことを示します。
振り出し竿の場合は継数はありません。
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仕舞寸
竿を仕舞う時のサイズです。
この数字は小さければ小さいほど持ち運びは楽です。
そして、注目することは
MH544の竿は151mmまで短くして仕舞えると言うことです。
同じようなサイズのex.4-450では
竿の長さが短いのにも関わらず1200mmの長さで仕舞えるとなります
少し話を戻しますが、
ex.71Mは1ピースで全長が2160mmに対し仕舞寸が1867mmになってます。
ここから読み取れるのは71はft(フィート)であることです。
そして全長2160mmを仕舞う時に1867mmに出来ると言うことは、
ブランクス(竿)とグリップが脱着可能な竿かも知れないと予想できます。
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先径 / 元径
先径と書いてある場合は竿の先端部を指し、元径と書いてある場合は竿の根本を指します。
先径をティップ、元径をバット、と表記する場合があります。
ティップやバットの場合はその部分を指す場合があります。
ティップ1.2mmであれば先径と同じ意味でしょう。
ティップ150mmの場合は1番ガイドから2番ガイドまでの長さとなります。
バットの部分に200mmと書いてあれば最終ガイドから竿の付け根までの長さです。
少々慣れが必要かも知れませんがほとんどの竿は内径を示します。
チューブラとソリッド
竿の構造には2種類あります。
チューブラは中身が中空です。一般的にはこちらが多いようです。
ソリッドは中身が詰まっている竿を意味します。
チューブラのメリット / デメリット
メリット / 軽い。ねじれに強い。
デメリット / 折れやすい。ソリッドに比べると太くなる。
ソリッドのメリット / デメリット
メリット / 折れにくい。竿さきが細いので繊細な当たりが取りやすい。
デメリット / 重い。キャスト時やキャッチ時にトラブルが出やすい。
と、一長一短です。
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自重
竿自体の重さを示します。軽い方が絶対に楽です。
釣り上げる魚に対してではなく釣り人に対しての数字です。
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ルアー
ルアーまたは負荷または仕掛けなど、書き方は色々です。
その竿が最大のパフォーマンスを発揮できる範囲の重さです。
この場合、ルアーなのでルアーの重さを示します。その他はg(グラム)表記が多いでしょう。
この重さ以上のルアーを投げるとパフォーマンスは落ちます。
ex.71Mの表記が1/3-1/8になっていますが、この表記の場合oz(オンス)で示す重さです。
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ライン
こちらも竿のパフォーマンスを最大に発揮できる範囲の数字です。
lb(ポンド)または号数で書かれていますが、昨今の主流はlbです。
lbも号数もその単位はラインの強さを示すものですが、
スペック表の場合はラインの直径を意味します。
PEの場合は
ほとんど号数で書いてあることが多いのでゴチャ混ぜにならないようにしましょう。
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タイプ
これはメーカーによって様々な書き方をしていますが、
基本的にはSはスピニングリール、BまたはDがベイトリールです。
スペック表に載っていなかったり、
初めて竿を見た時にどっちがどっちか分からない場合もあるでしょう。
その場合はリールシートの下の部分で確認しましょう。
下の竿は、スピニングロッドです。
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テーパー
竿の調子です。竿の硬さではありません。
・先調子 / EXファースト / 8:2 / EX-F
・先調子 / ファースト / 7:3 / F
・中調子 / レギュラーファースト / 6:4 / RF
・中調子または胴調子 / レギュラー / 5:5 / R
・胴調子 / スロー / 5:6 / S
・元調子または胴調子 / パラボリックス / 2:8 / P
と竿がどこで曲がるかを示します。
もし全調子が揃っている竿であるなら好みです。良い悪いではなく好みの問題になります。
ターゲットが何で、その釣り方が何のか?が重要になります。
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カーボン含有率(がんゆうりつ)
初めて竿を買うときに、意味不明ナンバー1がこの表記。
カーボンを使っていたらなんなんだ?となるでしょう。
大まかに言うと、
軽くて曲がるカーボンをどれくらい含んでいるかと言うことを示す数字です。
頑丈さは関係ありません。
これは釣り方で色々な意見に分かれるので、何が正しいかは自分自身にしか分かりません。
竿の、全長、先径と元径、自重、テーパー、そしてご自分の釣法、
それらが関係してきます。
1つ言えるのはカーボン含有率100%の竿とカーボン含有率30%の竿の場合、
そのテーゲットが違い、その釣り方が違うと言うことです。
竿の良し悪しではありません。
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希望価格
メーカーの希望する販売価格です。
これはなるべく安い方が助かります。
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まとめ
以上が初心者向けスペック完全制覇の説明でした。
自分の竿が最高のパフォーマンスを発揮できるようにちゃんとチェックしましょう。
リールや針やラインにもスペック表はあります。
その全てを知り得るのは難しいとは思いますが、
一度確認すると才能をフルで発揮できるかも知れません。
今や釣りもある程度のシステマチックが用意されている時代です。
何をどうやれば良いのか?の1つの参考になるのがスペック表です。
最後に。
釣りで最も大切なのは竿でもスペック表でもありません。
釣りで最も大切なのは水です。
釣り人が水を汚すことが無いように釣りを楽しみましょう。