[バイクの話] その名前の意味なんなん?

バイクにはそれぞれの名前があります。
正式名称、一般通称、型式名称、などとありますが一般通称の方が話がスムーズでしょう。
CB、FZ、Z1、GB、MT、GS、、、、、などなど言えば「あ!あれね!」と何となくわかるのが一般通称です。
その由来を知るとバイクに乗っていない人であってもバイクの話の時に
どこのメーカーでどんなバイクかが分かりやすくなります。

「あいつ、ハーレーに乗ってるね」で話は通じますが少々話がまとまらない場合が多いものです。
時として日本車の場合は「あいつ、バイクに乗ってる」と、ひとまとめにされがちですが、
日本車だからこそその名前でどこのメーカーでどんなバイクなのかが少しでも分かれば話が盛り上がります。

今回は日本車にターゲットを絞り、その名前の由来を少しだけ紐解いてみます。

早速、紐解きます。
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HONDA
カブ(Cub) /
英語で猛獣の子供という意味。小さくてもパワーのあることに由来。

CB / 
諸説ありますが、当時バイク(Motorcycle)の記号としてCが用いられていました。
イギリスのモーターサイクルの中でも会員制のチームを示すCLUBMANと言う通称の
1文字のBをくっ付けてCBとなったそうです。
HONDAがアメリカ仕様で出したバイク第1号がCAで、次に国内仕様が発売されたのでAの次だからBと言う偶然もあるとか無いとか。

CBR /
CBRに付くRはHONDAにおいてスポーツモデルの最上級を示す記号。
CBの最上級なのでCBR。

GB /
グレートブリテンの頭文字のGB。イギリスを意識したバイクとして作られたようです。

VFR /
V型4(Four)気筒ロード(R)スポーツ。4気筒のV型エンジンでロードスポーツモデルでVFR。

VTR /
V型ツインエンジン(V-Twin))をトラス構造に搭載したロードスポーツ(Road)モデルでVTR。
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SUZUKI
GS /
グランド(G)スポーツ(S)の頭文字でGS。

GSX /
GSXに付くXはSuzukiにおいて4バルブの意味。グランド(G)スポーツ(S)4バルブ(X)でGSX。

RGV-Γ(ガンマ) /
レーサーオブ(R)グランプリ(G)勝利のV(V)。ギリシャ語で栄光を示すガンマ(Γ)でRGV-Γ。
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KAWASAKI
Z1/
カワサキにおいてZは究極を表し1はNo.1を意味しZ1となりました。
Z1の正式名称は900SuperFourですがZ1の名前の方が一般的に有名です。

ZEPHER(ゼファー) /
ギリシャ神話の西風神ゼファーに由来し、カワサキ重工バイク工場本社は兵庫県明石市にあり、西日本明石市から吹く西風(バイク界に吹く新しい風)と西風神をかけてゼファーと名付けた。

ZX(ZX-R) /
Zの意味はカワサキにおける究極の意味、Xは未確認物体、今まで誰も知らないバイクと言う意味でX。Rはカワサキにおいてレースと言う意味。

GPZ /
GPはグランプリの略。グランプリとは最高の意味。Zは究極。これ以上の最高なバイクは無いと言う意味。

Ninja /
カワサキのブランドネームの1つ。北米カワサキスタッフがGPZを見た時にジャパニーズスーパーマンである忍者を想像したところから始まる。

H2 /
諸説あるようです。水素分子記号のH2。ガソリンエンジンとFCV(燃料電池オートバイ)とジェットエンジンを搭載したバイク。その中の水素で爆発させるすごいパワーをイメージしたH2。
カワサキ750ss生産中750ssH2が登場したことによりそのまま現代まで使用しているとかいないとか。
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YAMAHA
RZ /
当時のヤマハにおいてRは350ccを意味しZは水冷を意味する。RZは1981年に350ccを発売するが、全モデルRDがRZに継承された形になる。

TZR /
当時のYAMAHAにおいてTはレーサーの記号、Zは水冷記号、Rは350ccを表すモデル。
TZRはRZの後継機種。

FZR /
諸説あります。Fはフォーミュラー、Zは究極、Rはレーシング。
Fは4発(four)、ZはYAMAHAにおいての水冷記号。Rはレーシング。
FZR750はFZの後継機種にあたりOWシリーズに属します。
FZRの系譜の投稿はこちら→FZR750&1000参考資料

YZF(YZF R1) /
YはYAMAHA、Zは究極、Fは4発(four)、Rはレーシング、1は1000cc。

SR /
シングルロードスポーツの頭文字でSR。

XSR /
ヤマハ初の4ストエンジンを搭載したXSに由来しレーシングを意味するRを付けた。

MT /
Master of Torque(マスター オブ トルク)の略。マスターオブトルクとはヤマハのアニメ。
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まとめ
バイクの名前の由来などは公式発表が無いものもありますが、雰囲気は伝わります。
そして各メーカーごとに特徴もありました。
HONDAはアメリカを意識した名前や海外に向け分かりやすい名前です。
SUZUKIは英語圏であればその名前の意味が分かりやすいですね。
KAWASAKIは一本気と言った日本独自の文化が垣間見えそうです。
YAMAHAは名前の意味が時代と共に変化してマッチングに試みているのが見えます。

RやSも各メーカーやその時代によって意味が違いますし、Xの文字もメーカーによって違うのが面白いところでしょう。
現在では意味はともかくとして、Rはレーサータイプのバイクが多く、
Sは街乗りやロングツーリングのモデルだったり、Xはエンジン形式やモトクロスバイクなどに多く使用されています。
しかしそれも時代によって変化していくので、年式と文字とそのバイクが合致するのは
難しいかも知れないですが、
ノリです、はっきり言ってノリだけでそのバイクがなんとなく分かればOK。
ノリが大切です、バイクだけに!ブンブン!(バイクカワサキバイク風)

今回はほんの一部ではありましたが、次回はオフ車や外車などの由来にも挑戦したいと思います。