[バイク購入マニュアル] YAMAHA XSR700&900

バイク検証とどちらを選ぶかと迷うところを少しでも解決したいと思います。
今回はXSR700とXSR900です。

見れば見るほど違うバイクだと言うことを発見をしてしまうXSRですが、
今回も言うまでもなくミサキ流検証会です。

早速並べてみましょう。
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XSRとは
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SXRはYAMAHAがネオクラシックを打ち出した新しいジャンルのバイクです。
2016年に新発売をしマイナーチェンジを繰り返しながら2020年まで現行発売しています。
ここで大切なのはクラシックではなくネオクラシックと言う違う意味を同じにしないことでしょう。ネオクラシックと言うジャンルの泣く子も笑うバリバリの最新マシーンのお話です。

XSR700はMT07をベースにしています。なので2気筒。
XSR900はMT09をベースにしています。なので3気筒。
MTエンジンはどちらもMTシリーズが主戦場で開発されたエンジンです。
ここがYAMAHAのバイクを話す中で線引きの難しいところ。

XSR700と何かを比べるならMT07、XSR900と何かを比べるならMT09と言うのが相場です。
ではではXSRシリーズの意味するところは?となるのですが、これは開発のYAMAHAに聞くしか無いのですが、
ミサキの思うに、2気筒はゆったりツーリングまたは街乗り最高!
3気筒はゴリゴリに攻めると最高!と言った感じだと思ってます。
YZFシリーズでも4気筒はR6とR1の2つはサーキットでも峠でも最高!です。
R25やR3は2気筒でゆったりツーリングや街乗り最高!と言うイメージで捉えてます。
XSRもこの線引きで話を進めると見えてきそうです。
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スペック表
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今回も先にスペック表を載せてみます。
タンク容量は間違ってます。XSR900は14Lです。
色々なバイクのスペック表を作ったおかげでなんとなくそのバイクの狙う走りが読めるようになってきました。
排気量の違う2つのバイクなので1つの答えの上を歩くのは難しいのですが、
最大出力回転数と最大トルク回転数が明らかに違います。
これは「エンジンを回す」と言う振り幅が大きい小さいの話なのですが、XSR700は回すバイクでは無いように感じます。その代わりにワインディングや街乗りでは安定した走りが出来そうです。
逆説を言えば10000回転しなければその出力とトルクまで到達しないXSR900は回すバイクと言えるでしょう。

大きく違うのはみなさんご存知の気筒数ですね。
これは何を意味するかと言うとさまざまな意見がありますが、はっきり言って何気筒でも良いんです。
めちゃめちゃ簡単に気筒数の意味を言うと
XSR700の場合、2気筒4バルブなので8本の吸排気があります。
XSR900の場合、4気筒4バルブなので16本の吸排気があります。
バルブは1気筒に対し吸排気を行うバルブの数です。今は4バルブが主流でしょう。
しかし、バルブ数やバルブの内容はここでは考えない方が話が早いです。
1気筒で処理できる吸排気はXSR700の場合700÷2で1気筒350ccの吸排気を処理。
XSR900の場合900÷3で1気筒300ccの吸排気を処理となります。
1気筒で処理する排気量は小さければ小さいほど処理能力が高いと言えます。
処理能力が高いと出力とトルクが効くとなる仕組みです。XSR700の処理能力が遅いと言う話ではなくて気筒数はそう言う意味と言うことです。この説明はめちゃめちゃ簡単に書いているので詳しいことは調べてください。

単気筒、2気筒、4気筒はお馴染みのスペックですが3気筒と言うのは、どうやらバイク業界のある種のテーマのようになっていて時折3気筒のバイクが各メーカーから登場します。
今のところは発展途上ですが、3気筒のバイクが主流になる場合も多いに考えられるのが3気筒です。

言うまでもなく700、900共に速度域はどちらもメチャ速でしょう。
ゼロヨンのような比較だったら900が速いとは思いますが、速さはバイクの性能だけでは無いのでそこを勘違いしないようにしましょう。
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比較1
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今回もホイールベースの長さで縮小しました。
YAMAHAから写真を勝手にいただいたのですが、気になるのはシート高。
XSR700は835mm、XSR900は830mmと言う公式発表ですが、縮小するとXSR900の方が高くなります。これは自分の写真加工の際に上手くいかない部分があったからかも知れません。

その他の長さはだいたい合っているので見た感じは絵の通りです。
これはもう好みですね。
スペックと照らし合わせてゆったりツーリングを好む方はどちらでもOK。
街乗りメインでたまにツーリングの方はXSR700。
ツーリングメインで街乗りがたまにと言う方はXSR900。
あとはそのスタイルへの好みです。

個人的に感じたのはXSR700はバイクが立っている感じ、全体的にバイクの中心がフレームの中心にあるイメージ。XSR900はバイクが前のめりになっている感じ、全体的にバイクの中心が下方向になっているイメージ、そんな感想です。
XSR700のタンクやエンジンの置き方はカッコいいなぁ、、、、と思います。
スペックを見るとXSR900の方が良いなぁぁ、、、と思います。
これがYAMAHAの線引きの難しいところ。

おそらくですが人気はXSR900の方が人気は高いでしょう。
甲乙を付けるなら700の方が写真ではシュッとしてて好きです。
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比較2
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右下のXSR900は反転画像です。
これも好みですね。
比べるのが難しいのですが、メーカーノーマル車両はデザインもさることながら機能にも目を向けています。
例えば画像には見出せませんがメーターパネル。
700の方がトップブリッジのほぼ上あたりに装備しています。
900はトップブリッジよりかなり前です。
これをどう判断するかは個人差がありますが、900は前を見て走るバイク、700はメーターを見る余裕のあるバイク、そんな感じがします。

ステップの位置も好みですが、900の方がステップ位置は少しアグレッシブな位置のようです。
自分はおそらくバックステップに変えるのであまり気にしませんが、
前傾姿勢が良い方は900、バイクに対して真っ直ぐがいい方は700と言った感じでしょうか。

シート高は前章と同じ解説です。
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簡単バイク選び/ 公式写真のタイヤ
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例えばR6とスペックで同じなのがメーカー標準タイヤサイズです。
タイヤは唯一地面と接しているパーツなので、R6と同じサイズと言うのはかなり期待できます。
全く違うバイクですしその他のスペックも全く違うのですが、タイヤのサイズと言うのは重要です。そのバイクに合ったサイズをメーカーが公表していると言うのは走ることにとても大切な情報なのです。
メーカーのHPでエンジン形式などを見るのも良いのですが、メーカー発表の公式写真のタイヤのトレッドパターンなどを見るとそのバイクがどんなバイクなのか想像しやすいでしょう。
R6はどう見てもサーキットを意識しています、XSR900は一見サーキットを意識していそうにも見えますし峠ツーリングも意識していそうです、XSR700は凶暴な走りを意識していないタイヤが着いています。
そのヒントを元にバイク選びをしても良いような気がします。
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まとめ
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XSR700と900で迷うのはもしかしたら当たり前のことかも知れません。
全く違うバイクが同じシリーズで出ているのでとても難しいところです。

1つ言えることはネットなどの写真と実車はまるで違うと言うことです。
どこにでもあるバイクでは無いのですが、その目で実車を必ず確認しましょう。
今回は現行車で同じメーカーなのでYSPなどに置いてある可能性が高いです。
見ないで決めるのはやめましょう。

個人的にはXSR700に一度乗ってみたいと思います。
それは巷で言われる「900よりパワー不足」が本当なのかどうかを自分で確かめたいからです。
どれくらい回せるのか?加速の感じと減速の感じは?抱きついて走るのは無理か?ニーグリップの感じは?などなど確かめたいところです。900の方はなんとなく想像できるので700でイマイチなら900と言った感じに思っています。
カラー問題もありますが、そこは当然RZカラーでしょう。

最後に、
YAMAHA発動機から勝手に写真を拝借しました。
もしこの投稿を関係者の方が見ていて不快に思ったり怪訝に感じたら
連絡をください。
反省と謝罪を込めて即日削除します。