[バイク検証]XSR700/YZF-R7/YZF-R6(2010)

今回もバイクの話です。
どうしてでしょうか?、、、、この熱が冷めません。
そしてニューモデルが出ると憧れが強くなり、それに矛盾するかのように前機種さえも憧れが増していきます。
何度も言いますが、中二です、いい年してバイク熱が冷めない奴ら、全員中二です。

今回はそんなことを思いながら、
XSR700(2020年式)、YZF-R7(2021年式)、YZF-R6(20210年式)を比べてみたいと思います。

早速、大人になった中二の少年がつらつらと書いてみます。
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その3台
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今回の3台を選んだ理由ですが、
まずYZF-R7は日本発売が待ち遠しい存在として挙げてみました。
そしてXSR700とYZF-R7は共にMT07と同じエンジンを積んでいるので比較にはもってこいです。
そしてYZF-R6は2018年以降のモデルはとても高価なのでリアリティに欠けます。
そこで2010年モデル、R6のマイナーチェンジ最終モデルの初年度を挙げてみました。
2010年〜2017年までR6はこの形でのマイナーチェンジをしています。
言わば今のR6になる前の最終形です。
値段も手が届きそうな中古相場ですし、XSR700とR7も同じ価格帯での新車なので
そう言う意味では比べやすいと思いました。

そして、自分ミサキが乗るなら?、、、と言うエゴイズムの中での3台です。
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論点
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今回の論点は、ミサキのエゴイズムを最優先させてみます。
1)飛ばせるか?
2)曲がれるか?
3)取り回せるか?
の3つです。

この3台はどのバイクも速いです。
論点1の飛ばせるか?はもうクリアしていると言っても過言ではないのですが、
XSRにはカウルがありません。
そこはけっこう大きなデメリットになると考えます。
速度には関係ありませんがカウルはあった方が身体も楽ですし、それに伴い視界も狭くなりにくいと考えています。
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比較
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左下のYZF-R6基準で話を進めます。
縮尺はホイールベースの長さで合わせました。

まずは横のライン。
最低地上高 / 画像で比較するとほとんど変わりませんが、R6が数字の上では最低地上高は最も低く130mm。次いでR7が135mm、XSRが140mmとなります。
シート高 / シート高はいつも困ります。縮尺を合わせても何故か違うくなってしまいます。
実はR7とXSR700は835mmで同じ。R6は850mmです。
ハンドルトップブリッジ / これは比較できませんが、R7とR6で比べるとややR6の方が高い位置にあるように見えます。

そして縦のライン。3台前合わせです。
ハンドル/ R6と比べるとR7、XSR700がやや後ろに付いているように見えます。
シート / R7とXSRはほぼ同じ位置から始まっているように感じます。
ステップ / ステップ位置は明らかです。R6が狙う走りが分かりやすい位置になってます。
リア/ リアの位置はほぼ同じですがXSRが少し後方に位置しています。乗り味として旋回しやすい位置かも知れません。
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スペック
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ご好評(?)のスペック表をいつもと違う感じで描いてみました。
スペック表でグラフにしてみるとR6が明らかに違うバイクだと言うことが分かります。

今回はキャスター角とトレール量の比較もしてみました。
写真とは逆のフォーク位置になったのはミスですがご愛嬌と言うことで、
キャスター角度は一般的には寝ている方が走りに安定があり立っていると不安定とされています。この言い方は不安を煽るかも知れませんがそのバイクの特性を活かす角度なので過度に心配する意味は無いと思われます。
トレール量はキャスター角に比例する場合が多いのですがトレール量が多いと安定になり少ないと不安定と言われています。
今回の3台はほぼ変わりませんが、一般論を入れ込むと中でもXSRが最も安定していると思われます。
右下のアウトライン画像でもカウルやハンドルの違いはあれどほとんど変わらないことが伺えます。

取り回しについては車重とトルクが関係している場合が多いので、スペックで比較するとXSRが一番取り回しの良さそうなバイクと言えますが、どこをどれくらいの速さで走っていてそれを感じるか?と言うことも考慮すべきでしょう。
しかしどちらにしろ車重は軽い方が楽です。

そして標準装備のタイヤサイズがどれも同じと言うのが走るヒントになりそうです。

初めの話に戻りますが、それらを考えるとR6は別のバイクだと認識できそうです。
そしてR7とXSRはよく似ているバイクと考えられます。
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曲がる
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初の試みですが曲がってみます。
まずはYZF-R6。2010年式の絵が見つけられなかったのでこの章では2020年モデルでいきます。
YAMAHA-EUから拝借して編集しました。
バンク角約43°です。公式写真で使用しているくらいですから43°は狙えるバンク角でしょう。
美しい曲がり方です。
マルケスは70°のバンク角を記録しているようですが、70°も狙えそうな雰囲気を持っています。

そしてYZF-R7。
こちらもYAMAHA-EUから拝借して編集しました。
バンク角約42°です。こちらも42°までなら狙えそうなライディング写真です。
しかしR6との違いは体の位置です。R7はリーンインが明らかなのに対し前写真R6ではわりとリーウィズに見えます。R6の方がまだまだ余裕がありそうな曲がり方です。
その角度はホイールベースとキャスター角に由来するのかも知れません。
R7ではマルケス70°を目指すのは少々危険かも知れません。

そしてXSR700。
こちらはコーナーを走る絵がないので編集しました。
YAMAHA-USAから拝借し編集しました。
バンク角42°〜43°ならいけそうな気がします。しかしRシリーズと同じ走り方をするよりもXSRの走り方を念頭に置いておくべきでしょう。
XSRの形から言ってリーンウィズで曲がるのが理想と予想しますが、実際のところは乗り手の走り方に依存すると思われます。
言うまでもなくマルケス70°は無理でしょう。
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まとめ
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今回は3台のYAMAHAのバイクでした。
R6が特化したバイクだと改めて感じましたし、MT07のエンジンを積んだR7とXSR700が似て非なるバイクと言う一面も分かりました。
それぞれポジションが違うので同じラインに並べるのは難しいですが、個人個人の走り方のヒントになっていたら嬉しいですね。

個人的に思うのはやはりR6に魅惑の魅力をプンプンと感じます。

特化したバイクを乗りこなすならR6、Rシリーズの最高峰R1をいつか乗るつもりならエントリーモデルとしてR7、Rシリーズのような走りよりも柔らかな走りを求めるならXSR700、
なんとなくそんな感じでしょうか。

3台全部を所有できるわけではないのですが、こんな比較って、
とてもワクワクします。
バイクに悩む人生で本当に幸せです。

最後に。
今回の編集写真はYAMAHA-EUとYAMAHA-USAから拝借して編集しました。
もしその関係者がこの投稿を見ていて不快に思ったり怪訝に感じたら連絡をください。
出来ましたら会社の日本人スタッフまたはYAMAHA-JPの方で日本語にて連絡をください。
反省と謝罪を込めて即日削除します。