[ハンドメイドルアー]2022年版 初心者向け浮力計算1/3
今年もも書き留めておきます。ハンドメイドルアー制作時の浮力計算です。
去年投稿したものの進化版と言った感じです。
去年の投稿を読んでからこちらを読むとさらに理解が深まるかも知れません。
去年の投稿はこちら→[ハンドメイドルアー]初心者向け浮力計算表
さて今回も同様の計算表を使ってハンドメイドでルアーを作ってみます。
第1話では浮力の前に考察したいこと、
第2話では計算表のA〜Hまでを解説、
第3話では計算表のI〜Qまでを解説付きで投稿します。
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ルアーの原理
ルアーにおいて「泳ぐ」と言う動作は100個のルアーがあれば100通りの泳ぎが想像できます。
その全てにおいて共通している動作は、、、、、
体制を崩す→体制を整える→体制を崩す→体制を整える、、、の繰り返しが共通です。
大まかにざっくり分類わけをすると、
ウォブリング系と呼ばれるルアーは上記の動作が激しいモデルです。
バイブやクランクなどに多いタイプ。
I字系と呼ばれるルアーは上記の動作が少ないモデルです。
ジョイントものやペンシルなどに多いモデルです。
ローリング系はウォブリングとI字の中間のイメージです。
実際は重心(ウエイトなど)の位置やリップの形状などでその動きが決まるのですが、今回はその部分も少し解説したいと思います。
重心
今回は極めて簡単に書きますが、クランクでウォブリングを例に挙げると、
DAIWA ピーナッツの形がクランクの代表例と言えるでしょう。
・フロントフックは前1/3の位置にある
・メインのウエイトは前1/3付近
・前後のフックの根元にもウエイトらしきものがる
・リップが約25°
・ルアーアイとリップの根本に余白が少ない
・バルサなどのウッドプラグでは無くABSなどの樹脂プラグ
、、、などなど、気が付いたことは参考にします。
ABS素材は3Dプリンターで容易に作れる時代になりましたが今回の浮力計算表は3Dプリンターで作るハンドメイドルアーには全対応できていないのですが参考程度にはなると思います。
リップ
リップは大きく分けて3種類が一般的に採用されています。
最近、海ルアーや渓流ルアーの急成長のせいか4種類目が何と無くですが目立つような気もしています。
おそらくクランクで一番多く採用されている形です。
先端が丸いので障害物に当たった時に滑らかに回避します。長さも長くできるので深度も稼ぎやすいです。最もウォブリングしやすい形のようです。
2)スクエア
角があるタイプ。障害物に当たった時にイレギュラーな動きをします。ラウンドと違い先端が広いので根がかり回避にも有効とされています。
3)コフィン
ラウンドとスクエアの良いとこ取りの形らしいです。
4)最近
最近、こういう感じのリップ多くありませんか?あまり潜らないモデルのルアーに多いような気がしますが、ラウンドの性能をそのままに水面直下などを狙うのには良いような気もします。
今回は画像に記しませんでしたがリップの角度問題は、、、
・45°が基本的によく潜りよく泳ぐ
・45°より浅いと潜るがローリング気味になる
・45°より急角度になると潜らないがウォブリングする
と言うのが基本です。ここにウエイトやルアー形状なども加わるので今から作るルアーへの正解は何度かの考察が必要でしょう。
ちなみに画像下の3匹は私ミサキがDIYで作ったリップです。ポリカとアルミのどちらかもDIYで作れるのでトライしるのも良いかもしれません。リップの作り方は切って削って研磨して、、、、、だけですが詳しくはまたの機会に書きます。
ルアーアイ
ルアーアイのポジションは今から作るルアーには重要なことです。
ここでも極めて簡単にルアーアイのポジションについて書きます。
ルアーアイにほ大きく3つのポジションがあります。
どれが良いのか?と言う疑問はそれぞれのルアーの特徴を活かせるポジションが良いのでここでは1つの答えはありません。
3つのポジションを大きく分けると、、、、、
B) ルアーのほぼ真ん中に付いている
C) ルアーの下に付いている
この3つに大きく分けることが出来ます。
ロッドアクション(トゥイッチやジャーク)を省いてロッドの角度を極端なイメージで言うと、、、、、
A)ロッドは割と横または上を向いている
B)ロッドは上でも横でも下でも操作可能
C)ロッドは下を向き上を向くことはほぼ無い
その際に巻くまたはアクションを加えたルアーの動きはピンクの矢印のようなイメージです。
そして今から作るルアーには、、、、、、、
・ロッドアクションが入るのか?入らないのか?
、、、、などなどを考察しながら今から作るルアーの動作イメージを固めていきましょう。
まとめ
第1話ではハンドメイドルアーを作る際に浮力以外の考察も必要なことを書いてみました。
第2話では計算表A〜Hまでを解説。
第3話では計算表I〜Qまでを解説していきたいと思います。