[2022年お金の話]第8話 考え方を変える パート2
第7話に続いて第8話も「考え方を変える」お話です。
この第8話では、現実を直視して、今持っている考え方に無いものがあれば参考にしてください。「考え方」と言うよりは「考えよう」と言ったお話です。
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生涯年収
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人が社会に出て死ぬまでに稼ぐお金は約2億から5億円と言われています。
単純に計算すると、もし貴方が二十歳の社会人だとしたら、、、、
月収30万円×12ヶ月×50年=1億8千万円です。
この途中に昇給やボーナスを加えると給料の差はあっても2億円以上は稼ぐことになると簡単に予想できます。
しかしなぜそんなに稼ぐのにお金が無いのか?
当たり前ですが出費があるからです。
二十歳の貴方が月収30万円を70歳まで稼いで70歳の時点で貯金がゼロだとしたら1.8億円を稼ぎ1.8億円を使っていたと言うことです。
1.8億円以上を稼いでいくこの人生をもう少しリアリティを持って社会人として考えることが多そうです。
こんなことを考えたことがない方は月の収入と支払いだけでなく生涯年収を考えるきっかけにしてください。きっと個人個人に合ったヒントが見えてきます。
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平均月収
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日本全給与所得者の平均月収は80万円と言われています。
しかしこの金額は高額給与所得者に、孫正義さんやZOZO前澤さん、安倍晋三さん、麻生太郎さんなどなども含み、納税義務の金額を所得している学生のバイトまで入っているので、はっきり言ってあてになりませんが、平均は80万円だと知っておくことが大事です。
そして日本での長者番付けはすでに廃止されているのでどなたが一番給料をもらっていたかは分からないのですが、一番給料をもらっている人から一番給料をもらってない人までを列にして並べて、そのちょうど中間点は22万円〜24万円と言われています。
おおよその中間点は22万円〜24万円以上の月収であれば全体の半分以上の場所に位置していると言えます。しかし最高給与額と最低給与額の発表は無いので中間が22万円だとしても最高給与が1000万円で最低給与が20万円の可能性もあるので、ここでは22万円〜24万円が最低でも稼ぎたい金額と言うことを知るのが大切です。
ここで疑問が湧くことでしょう。
裕福な国、日本であるはずなのに22万円〜24万円程度では家賃と飯を食うので手一杯です。
低所得者の国と言えるかも知れませんが、そこは日本の良くも悪くもちょうどいい文化が後押しをしているのです。
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借金を借金と思わない文化
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この物語にも何度も書いていますが、事業資金、住宅ローン、教育ローン、奨学金制度、、、、、、などなど、どれも借金と言う認識がとても薄いのです。
これ、全部、借金です。
キツい言い方かも知れませんが、パチンコや競馬で借金するのと気持ちは違っても事実は同じです。勘違いしてはいけませんが借金が悪いことだと言う意味ではありません。
借金を借金だとちゃんと理解することが大切なのです。
事業をするのに融資は当たり前、家を建てるのに銀行への申し込みは当たり前、学校に行くのに融資は当たり前、、、、、となんの根拠もない「当たり前」が支配しているのです。根拠があるとしたら「私たちは貧乏なのでお金を貸してください」なのですが、それを言いたくないし聞きたくないので融資と言う柔らかな言葉が必要なのです。
この「当たり前」がなぜ存在するのか?と言えば、色々な根拠はありますが、
人の心の中に「収入を得れる仕事がある」と言う確信があるから安心して融資を申し込むのでしょう。しかし、これから「収入を得る仕事」があり続けることができるのか不安定な時代になっていることを忘れてはいけません。
借りた金は計画的にいち早く全額を返す、この繰り返しがお金に苦労しない唯一の方法です。
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5000万円の貯金
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もし貴方が二十歳以上で仕事があり独身であと30年以上生きるのであれば5000万円の貯金があれば働かずに食っていけます。
5000万円ごっこではないですが、もしも5000万円の貯金があったら、、、、みたいなイメージをしてみてください。
・車を買い替えて、、、、
・欲しかったあの洋服を2着買って、、、、
・海外旅行に行って、、、、
はい、そのイメージでは5000万円では足りません。今の今までと何も変わらない生活で5000万円あれば30年以上は食っていけます。
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5000万円の貯金2
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もし貴方に子供が出来たのであれば5000万円の貯金を貴方は1円も使えません。
子供が出来てから出産し学校へ行き社会へ出るまでに必要な経費は2000万円〜5000万円と言われています。
2000万円〜5000万円は子供1人だけにかかる経費です。2人の子供が出来れば倍になります。
5000万円の貯金では暮らしは何も変わらないのです。
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年間で考える
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5000万円や生涯年収と言った大きな話を考えるのは不安になることもありますが、大きな事柄をちゃんと考えて小さな事柄を考えるのが正しい道筋なのです。
生涯年収を考えたら次は目の前の年収を考えましょう。
前章で書いた中間の月収が22〜24万円だとすると年収は約276万円です。
年収300万円を下回る人の方が多いと言う驚愕の事実です。
なので、まずは年収を300万円まで上げましょう。そして同時に年間で10万円以上の貯金を目指しましょう。この数字は適当に当てはめましたがそれが280万円でも貯金5万円でも良いのです。
上がった年収分を貯金に回すヒントとアイデアを考える癖を付けなければいけません。
一般的な仕事の場合、暮らしのボトムを支えるのは仕事ではなく「貯金」です。
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貯金1億円と100万円
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もし仕事が無くなったら貯金1億円の人と100万円の人でどちらが先に食えなくなるか?と言えば答えは分かるのではないでしょうか?
比べるものが極端ではありますが、そう言うことです。
食えなくならないようにするのに「節約」が必ず必要になるのです。
節約が出来れば、100万円の貯金でさえも1億円の貯金の方よりも長く食っていけることが出来るのです。
そして、「副業」をしましょう。ダブルインカム、トリプルインカム、複数の収入源を早く見つけることです。この副業は数千円の上がりでも良いですし、年間で1万円程度の上がりでも良いのです。スタートは小さくてOK、ただし、やり方を変えながらでも長く(5年以上)は続けることです。
副業についてはまた次回に書きますので、慌てずに、すぐに多額を稼ごうとせず、落ち着いて色々調べるのが利口なやり方です。
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まとめ
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今回第8話では、全体的に「言われなくても分かってるけど分からなくても良いじゃないか」と言うことを書いてみました。
先のことなので分からない事だらけですが、「当たりを付ける」と言うのはどんな場面でも大切です。考えなくていいことなんてこの世にないんです、そしてお金とはただの数字の話なので考えればおおよその答えが出るようになっています。せっかくおおよその答えが出るのだからその答えを参考に覚えておくべきだと考えています。
第9話へ続く。