[バイク] YZF、、、R7とR6比較

今回はYZFシリーズの購入を検討している方向けの第一弾としてR7とR6を私ミサキ流にはなりますが比較してみたいと思います。
ご存知の通りR6は生産終了になり、市販(2021年モデル以降)されているR6はレース専用車両となっています。それに加えR6を中古で購入しようにも200万円を越える勢いの高値となっているため手が出せないかも知れません。

R6の結論を先に言っておきますが、高年式(2018年以降)のモデルの方が高性能になっていますがその分レース向きのバイクとなっています。その逆に低年式(2000年モデル以降)は性能は劣りますがR6の本来持つべき走りは寸分も変わらないことを初めに書き留めておきます。
サーキットオンリーなら話は違いますがストリートにおいてその差はマシンの差では無く個人の技術の差と言えます。
2018年以降のR6の方がルックスはカッコイイですが「走り」と言う部分を追求するのであればあまり年式は関係ないと個人的に思っています。

今回は評判の高いR7と私ミサキがかつて乗っていた2002年式R6での違いを簡単に書いてみます。
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2002年式R6
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私ミサキが乗っていたのがこちら。
とても良いバイクでした。このR6に乗っていつも感じていたのは「転ける気がしない」です。
もっともコーナーをmm単位で攻めているわけではなくそれなりに楽しく和気あいあいとツーリングを楽しんでいたので「転ける気がしない」も当たり前と言えば当たり前ですが、とっさのトラブルにも余力を残して対応できたのが事実です。
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2022年式R7
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そして噂のR7がこちら。
こちらもとても良いバイクです。何かに特化していると言う感想は今の時点でありませんが、
700cc(688cc)二気筒のメリットを最大限に出せるバイクと位置付けられるでしょう。

こう言ったレーサーレプリカ(スポーツバイク)を買う方は街乗りも想定内だと思いますが、主戦場は峠やサーキットの練習走行などではないでしょうか?
そのどちらも程よく楽しめるセッティングになっている気がします。

今のところ(3/26時点)、450kmを走りましたが
タイヤはバトラックスS22で、ドライ環境ではかなり高いグリップ力を発揮し、ウェットでも標準走行可能となっているので、安心して走ることが出来ます、、、と言うか安心しかありません。
そして噂されるバンクに特化したバイクと言う点でも、まだまだ倒せる余力を感じながら走っています。残念ながら私ミサキの実力ではマシンの限界点ではなく自分の限界点を越えることが出来ないのでこれから先の課題と言ったところです。

はっきり言ってドノーマルで完成されたバイクです。R7も「転ける気がしない」バイクでした。
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感じた走り方の違い
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言葉で言うなら、、、、
・R6はクイックな操作が可能
・R7はラインに沿った操作がスマート
そんな印象です。
言葉だと分かりにくいので図にするとこんな感じ。
R6(青いライン)は、実際には滑らかなのですが、カクッカクッと一回の操作への俊敏さが流れるようにスマートに決まります。
R7はラインに沿った操作が求めらるのでそのコースが分かっている場合は乗りやすいと言えます。コースの先が分からない場合はどんなバイクでも減速が求められますが、アウトの場面で少し膨らみがちになるような印象です。
おそらく今の時点(3/26)で考えられる方法としてはコーナーインから最先端部にかけてパーシャルの状態でもう少し倒し込みもっとコンパクトに曲がることを意識すればアウトの旋回半径が抑えられると考えています。これはその結果が出た時に投稿しますのでお楽しみに。
どんなバイクであってもアウトの場面で膨らむのは危険なのでこの課題はクリアしなければ行けません。
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で、どっちが良いバイク?
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どっちが良いバイクか?と言うのが、これからYZFの購入を検討している方には重要な問題ですが、私ミサキの片寄った(?)答えとしては、、、、

・良いバイク、、、とシンプルに聞かれればR6の方が良いバイク!
・しかし、もし同じ峠を1日で何度も走るならR6の方が疲れる気がします
・瞬発のスピードに恐怖を覚えやすいのはR6
・フロントサスリアサスを感じれるならR6
・コーナーを攻めブレーキワークを使いこなせるならR6
この項目の逆説がR7の持ち味と言えます。
・疲れない走りならR7
・瞬発のスピードにも対応しやすいのがR7
・フロントサスを感じながら走れるのはR7
・ブレーキワークの感覚を感じやすいのはR7
と言った感じです。そして、、、、
・街乗りならどちらでも同じ感じ

と、ちょっと極端な言い方ですが、R7がエントリーモデルと言う話ではありません。
R7でも技術が伴えば余裕でR6を抜くことが出来るでしょう。
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で、YZFを買うならどっちよ?
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結論的に言いますと、YZFに限らずレーサーレプリカで存分に楽しめる方であればR6をお勧めします。
しかし、「存分」の中には、例えばサーキットの練習走行で200km/hから80km/hまでの速度幅を楽しめたり、リアが滑るフロントが乱れるなどをクリア出来たり、
例えば峠道での砂利や倒木などからの回避、初めて走る峠を瞬発で対応できるなどを含んだ「存分」なので注意してください。

以上のことに「、、、、、ちょっと、、」と思うのであればR7をお勧めします。
が、R7が上記のことが必要ないと言う意味ではありません。R7であってもクリアすべき課題は星の数ほど多いのです。

そして最も大事なのは、、、、
これは古くから言われていることなのですが、「高級車を買ってガソリン代が無い」状態にならないことです。
R7は定価で約100万円、R6は2018年モデル以降で200万円、2000年以降モデルで約60万円、、、、、、バイクを持っている人なのか?バイクに乗っている人なのか?
それが大切だと思っています。走るために購入することを検討するのが正しい購入理由だと思います。
もちろん年式が古ければ古いほど経費がかかります。しかし、それが「乗るべき経費」ならまだ良いのですが、乗れない経費になったら何かの本末が何かで転倒します。
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まとめ
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ここまで色々書きましたが、YZFはどのバイクも良いバイクなので決め難いところがあります。
自分ミサキのようにストリートを走る人間としましては、
いつでも安全を確保でき、
いつまでも長く乗れ、
いつでも仲間と同じ楽しみを感じたい。。。。。
と、そんな欲張りなことをいつでも狙っているので自分の実力も含めてR7が一番良い環境と言えます。

ちなみに、状態の同じ2018年以降のR6とR7を変えっこしようよ!と言われたら、間違いなくR6と変えっこします。
R6は、それくらい良いバイクだと個人的には思っています。が、色々な状態を加えて今はR7が自分には最適なバイクでしょう。この矛盾を持っていることもバイク乗りにとって正しい矛盾だと思っています。

もっと上手くなりたい、、、もっとスマートに曲がりたい、、、、そんな欲求に加えて自分の実力とマシンの実力、これらを充分に考えて購入するのが一番良い購入です。

次回のタイミングでYZFシリーズのステップアップをミサキ流に書いてみますのでそれも参考にしてください。