[ノベル]スパンキーサマー / 第5話 /しばらくのお別れ


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無事に3家族のテントの引っ越しが終わり2日目の朝を迎えた。

「あの、、、立原さん」

「はい」

「私たちは宝探しもしながら遊牧民のように移動しながら島を散策しようかと思っているんです」

「え?」

「いや、ご心配と迷惑をおかけするのは重々承知なんですが、本格アドベンチャーに来た訳ですからこれくらい、、、、、これくらいと言うと勘違いされますが、救助が来ると言うことは本土に問題が無い言う意味でもありますから」

「はぁ、、、あの、木崎さん、長年の自衛隊勤務と防衛省勤務の経験から、この救助が来ないと言うのはどう判断されますか?」

「はい。昨日の地震がいかほどか分かりませんが、言うなら我々は黒川物産のお客になるので黒川物産が我々を救助しないと言うのは考えにくいです。なので、、、、」

「なので?」

「おそらく、本土も何かしらの大きな被害があったと考えられます」

「と、言うことは?」

「何日になるか分かりませんが数日間は自給自足で生き残ることを考えるべきだと思います」

「そうですか、、、、」

「早急に必要なのは水と食料です」

「そこですよね」

「ネズミを捕まえましょう。モグラとミミズも。タンパク質になる」

「え?」

「今そちらの持ってる食料とこちらの持ってる食料はあとわずかです。食料が無くなったら、、、、言いたくはありませんが、お互い何をやらかすか分かりません。そこで同じ場所にいない方がその危険が弱まると思うんです」

「、、、、、、」

「昨日の地震が震災だったとしてもお互い必ず本土で通常の生活に戻りたいのですから、、、、」

「、、、、そ、そうですね」

その翌日、木崎家はテントを畳んで南側の入江を目指すと言い残し姿を消した。

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3家族を乗せた本格アドベンチャー/第6話へ続く

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