[ハンドメイドルアー]2022年版初心者向け浮力計算 改!

みなさんのおかげでこのブログの読者数が一定の数をキープし続けている投稿の1つに、
ハンドメイドルアー初心者向け浮力計算と言う投稿があります。
初心者も初心者向けの投稿なのでそちらも合わせて読んでいただくと今回の内容もスムーズだと思います。
その投稿はこちら→初心者向け浮力計算

今回はその「改編版」で「完全攻略版」です。
ハンドメイドルアーの浮力完全攻略をい目指して書いています。
第1話は浮力計算 改、第2話は明日でサスペンドの計算のヒント、の全2話となっていますので、メニューのラベル参考資料から詳細のチェックをお願いします。

さて第1話は、より詳しくなった浮力計算です。
バルサなどの木材で作る計算表です。
早速行きましょう。
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今回の空想ルアー
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実際は私ミサキが作ったルアーの数字を入れてあります。
今回は90ミノーを作ります。
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浮力計算表A〜H
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※印は後ほど解説します。
A / 体積 / 削る前の木材の体積です。[コツ]出来るだけ完成のルアーの大きさに近い立方体に。
B / 加工前の重さ / Aの材木の重さ [コツ]0.01まで測れればベスト。最低限0.1まで測れるもの。
C / 密度 / B÷C=加工前の密度 [コツ]0.0001まで記録しておくとウエイト決定に便利。
D / 加工後の重さ / [コツ]完成の形よりも少し細身に。※1
E / 浮力 / D÷C=削った木材の浮力 [コツ]完成するルアーの浮力の基準。
F / 関連パーツ重さ/ワイヤー、スプリットリング、フック、スナップなどの重さ。※2
G / 総重量 / D+F+( )=ルアーの予想重量 / ※3
H / ウエイトMAX / E-G=フローティングしなくなる最大値。※4

※1 / 木材にアルミなどが貼られドブ漬けなどでかさましすることを想定。例えばワイド12mmは12mmで完成しない。完成は少しファットになるので少し細身に。
※2 / 実釣の時にD以外で使う物を測る。F(※3)に関連。
※3 / Gの( )は予想数字を入れる。セルロースドブ漬け、ボンド、アルミなどなどの予想数字。ウエイトの無い状態なので7cm以下のルアーは1〜1.5、10cm以下のルアーは2〜2.5、10cm以上のルアーは3〜4が参考数字。Gの( )の数字が2でD+F+2=9gだったとしてウエイトが4gで実際の完成が16ているだとしたら16g-4g-9g=3なので次回から3を入れる。木材にも個体差があるのでいくつか作って平均値が必要。
※4 / この数字よりもウエイトが重くなると沈んでいくと言う参考数字。
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浮力計算表I〜Q
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I / 入れるウエイト / 手持ちのウエイトが分かるように。※5
J / ウエイトの重さ / Iを数値化 / ※5
K / 予想総重量 / G+J=そのルアーのレンジ/[コツ]この時点でレンジがほぼ決まるので慎重に。
L / 狙うレンジ / E-K=レンジ / ここの数字が+の場合はフロート、ーの場合はシンキング。※6
M / 仕上げ前重さ / ※7
N / 実レンジと重さの表記 / 完了した時点でのレンジと重さの表記。※8
O / 完了重さ / ルアー完成の時点での重さ
P / 重さ誤差 / O-K=Gの( )の重さの次回目安。※9

※5/ 手持ちのウエイトの種類と平均値の重さを分かるようにしておきましょう。今回は6φ1.32gのウエイトを2つ使用したので6φ×2と書きます。
※6 / ルアーそのもののレンジの目安なのでーの場合は浮きにくい(スローシンキング)と言う可能性もあり、Lで言うレンジはフローティングかどうかの目安になります。
※7 / レンジや重さの最終確認です。この後にドブ漬けをする場合はドブ漬け5回で0.5g〜0.7gのプラスを参考数字にしてください。この時点でレンジと重さのシールを貼ります。
※8 / 重さやレンジをシールする場合はMで測った重さをシールします。実釣の時に便利です。
※9 / ここの数字の平均値をGの( )の数字の参考にします。参考例 (-1.03)+(1.33)+(-0.34)=(-0.04)なので次回からこのルアーのGの( )の数字は2.5から2,46に参考数字が変わります。
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プリント用浮力計算表
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前述の画像もプリントアウトフリーです。初めは前述の参考ルアーの表を元に作ると色々な気付きがあるでしょう。その気付きが私ミサキに無い気付きになるのでそれはとても貴重な財産です。
慣れてきたら白紙の計算表も載せておきますのでプリントアウトしながらやっってください。
言うまでもなくフリーです。
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まとめ
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今回は初心者向けハンドメイドルアー浮力計算 改でした。
を読むとルアーが泳ぐと言う理屈も理解しやすくなると思います。

さて、今回の第1話は初心者向けでしたが次回17日(金曜日)はサスペンドの計算のヒントを書いてます。ややこしい話なので、体力を整えてカロリーを補充して望んでください。
サスペンドの計算方法は理屈では成り立ちますが、実釣でその答えはありません。
サスペンドを表記しているルアーでも浮いたりボトムまで沈んだりと本当にややこしい話なのですが、ハンドメイドルアーを作る時にヒントになる計算と理屈を書いてみます。
おそらく日本初の最もシンプルで最もショートカットできる内容になりますが、それでもだいぶややこしいです。が、お楽しみに!