[day][Photoshop Elements] フレアとゴーストを描く編集

毎週水曜日はday日記的投稿です。
今回はわりと好評なPs-Elements編集シリーズです。
今回も読めば難しく感じるかも知れませんが、やってみると大したことありません。
操作方法さえ理解していれば楽勝のテクニックです。

さて、今回は「フレアとゴースト」を描いてみます。
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フレアとゴーストとは?
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そのどちらも写真を撮った時にたまに現れる現象です。簡単に言うとレンズの中で光が屈折してそのまま映ってしまった光です。
例えばこんな感じ ↓

赤矢印がゴーストの一種。ゴーストは丸や多角形で写ることが多いのですが写真のように線で写る場合もあります。
緑丸の範囲がなんとなくのフレアです。そもそもフレアは逆光で撮ればほとんど写ります。白い光が写真を支配してしまいコントラストの無い写真になるのがフレアです。
どちらも良い悪いではなくそう言う現象ということです。
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これがこうなる
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今回はこれが、、、、↓
こうなります↓
フレアとゴーストを描くだけで夏のツーリングの雰囲気が増し増しになります。
夏だけではなく、バイクだけではなく、フレアとゴーストを上手に使えば(描けば)その写真の雰囲気が増し増しになる場合は多いものです。
早速解説します。
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太陽を作る
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1)新規レイヤー作成 
2)黒で塗りつぶし/これは描く線を分かりやすくするためのレイヤーです。
3)ラインツール 幅10px程度(←好みでどうぞ)
4)フィルター→ぼかし→ぼかし(移動)→角度90度→距離は好みで(今回は274px)
1)レイヤー(シェイプ1)を複製
2)移動→角度90度に移動
1)移動ツール/シェイプ1とシェイプ1のコピーを選択
2)垂直中央/水平中央
3)レイヤーを結合/シェイプ1とシェイプ1のコピーを結合

1)シェイプ1のコピーを複製
2)移動ツール/角度45度→コピーとコピー2を結合
1)と2)を繰り返す。
複製するたびに角度を45°→22.5°→11.25°→5.625°→2.8125°→1.406°に変更していく

1)出来上がった太陽をぼかし(ガウスと移動)でぼかす。ボカシ具合は好みになりますがラインツールの線が「なんとなく見える」程度が良いでしょう。
ボカシ終わったら出来上がった太陽の外周を消しゴムツールで消します。これも「なんとなく薄っすら消えたか消えないか」程度が良いでしょう。

これで太陽は出来上がりです。
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ゴーストを作る1
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1)選択ツール円で太陽よりも少し大きめを選択。
2)新規レイヤー作成→編集→境界線を描く
3)カラーパレットを明るい色に選択(今回は暖色系オレンジ)
4)幅は15px程度がいいでしょう。
出来上がった輪っかは一旦ノンアクティブにします。
1)スターツール→辺6→インデント1%→六角形が出来る
2)楕円形ツール→適当な大きさの円を描く
3)太陽、輪っか、六角形、円のレイヤーを選択し写真(素材)に移動
1)移動してきたレイヤー/このレイヤーを使ってフレアとゴーストを描きます。
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ゴーストを作る2
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1)太陽の位置を決めます。
2)太陽から走るゴーストの線を描きます→紫の線がそれです。
3)移動してきた各レイヤーを変形拡大縮小しながらコピぺで配置していきます。
4)配置した各レイヤーの色を変えておきます。これはクリエイター自身が分かりやすくするためだけなので、ここでは配色にこだわらなくて大丈夫です。

1)選択ツール→配置された図形を選択します。
2)編集→境界線を描く
各レイヤー作ります。作った境界線のレイヤーを紫の線(太陽の光レイヤー)に沿って少しづつずらしていきます。この時も変形拡大縮小で立体感が少し出てきます。

1)各レイヤー→描画モード設定→オーバーレイ(ここは好みなので色々試すと良いでしょう)
2)オーバーレイ設定にした各レイヤーをぼかし(ガウスと移動)でぼかしていきます。
3)ぼかし終わったら色相彩度で色のバランスを調整します。これも好みになりますが、配色を多様しないで近似色でバランスよく配色し差し色を少し配置するのがいいでしょう。
4)色相彩度の調整が終わったら各レイヤーの不透明度を調整します。これも好みになりますが、各レイヤーの図形そのものがなんとなく見える程度の設定がいいでしょう。
加えて、奥(太陽に近い)レイヤーは白系、手前のレイヤーはオレンジや緑と言った鮮やかな色にすると遠近感が出てきます。明度もこの時に気にするとゴーストに動きが出てきます。
このあたりの出来栄えは好みになるので色々と試してください。

これでゴーストは完成です。
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フレアを作る
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1)新規レイヤー→塗りつぶし/色は白っぽい薄い黄色、または白に近いオレンジや黄緑と言ったように逆光をイメージするような色を選びましょう。基本的に逆光は白ですが白よりも少しでも色の付いた色の方が何かと編集しやすいでしょう。この写真(素材)は真夏の写真なので、そのまま夏の雰囲気を増し増しにしたいのでクリーム色よりも白に近い黄色系を選びました。
2)塗りつぶしたレイヤー→描画モード→ソフトライト / 黄色系を選んだことで黄色(クリーム色)が少し、ほんの少しだけですが効果的に残りました。
1)消しゴムツール→紫のライン(太陽の線)に沿ってソフトライトモードのレイヤーを薄っすらと消していきます。赤の斜線の範囲をなんとなく薄〜く消すイメージです。
写真の中でのGSX(赤黒のバイク)がちゃんと主人公として成り立たせるためにはコントラストの無い写真ではダメでしょう。フレアでぽや〜っとする場所としない場所を作ることによってその写真の主人公を分かりやすくすると写真が一気に映えます。

ここでフレアも完成です。
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まとめ
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そして出来上がった写真がこちら↓

今回は少々手間がかかると言えばかかったのですが、やってみるとそんなに難しくはありません。
フレアとゴーストを写真に入れ込みたい場合、
・空が映っている方がやりやすい
・夜の写真の場合、ビルなどの薄ら灯りが映っている方がやりやすい
・逆光写真では無い方がやりやすい
と言う3つの気付きもありました。

参考にしてみて、ぜひ雰囲気のある編集を楽しんでください。

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