[Photoshop elements] イマイチ写真を作品に ミサキ流

今回はイマイチ写真をそれなりの作品」にするテクニック。
Photoshop elementsでの編集を書いてみます。

文章にするとかなり難しく感じるかも知れませんが、やってみると、
驚くほど簡単です。
今回の答えは「カラー写真をモノクロにする」だけです。

答えのない写真編集ですが、少しでも役に立ててもらえれば幸せです。
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編集前の写真
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カメラ / iPhone12 カメラアプリ
設定 / 倍率×1 4:3 (カメラアプリ起動時のまま)
保存拡張子 / JPG
サイズ / 編集前4032×3024→編集後2100×1575(pix)
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何が余計なのか?
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この写真がなぜイマイチなのかを考えます。構図、、、配置、、、、色、、、色々ありますが、
それを考えます。
真ん中の後ろ姿の青年を主人公をするならば、
手前から、空き缶、海に出る突起物、岩の上の人影、これらが写真をイマイチにしています。
このイマイチの部分を消していく、、、、のでは無く、目線を主人公に向けさせましょう。
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彩度を消す
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最初に彩度を落としていきます。白黒にすると言う意味です。
画質調整>色相彩度>彩度をゼロに。
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覆い焼き焼き込み>消しゴム
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元画像を2つコピーして描画モード「焼き込みカラー」「スクリーン」を作る。
緑色の線を基軸に消しゴムツールでそれぞれを消していく。
焼き込みカラーレイヤーは下側を消す、スクリーンレイヤーは上側を消す。
主人公の後ろ姿の青年にはできる限り触らないのがコツ。主人公に触るとノイズが増え、ボケが多くなります。
簡単に言えば、焼き込みカラー部分は暗くなり、スクリーン部分は明るくなる、そう言うイメージで雰囲気を作りましょう。そして「背景コピー」「スクリーン」「焼き込みカラー」のレイヤーを結合します。
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最初はラフに構図を
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最初はラフに構図を決めましょう。矢印の線(ピンク)に主人公が歩いていく、そんなイメージ。
そして向こう岸の線(赤)を真っ直ぐにします。
向こう岸の線(赤)が真っ直ぐなるように拡大と角度を調整します。今回はできる限り簡単な編集を書いていますので元画像の雰囲気をそのまま使います。
角度を調整し拡大していくと、、、、、
新規レイヤーを作り背景に赤で塗りつぶします。角度を調整に拡大していくと背景に赤が見えます。これでは作品として成り立たないので、構図の線を改めます。
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大胆な構図変更
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前述で書いた矢印の線のイメージはそのまま頭に残し、新たな構図のラインを引きます。
4分割した線(赤)の左側(黄色)の部分に主人公を移動(拡大)してみましょう。
最初の写真のイメージからだいぶ作品らしくなってきました。
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覆い焼きと焼き込み
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赤線から右半分(砂浜)を思い切って覆い焼きツール(明るくなる)で描きます。
砂浜部分が白飛びするくらいの方が迫力があります。そして覆い焼きをしない赤線の左側は焼き込みツールで暗くしてみます。特に岩肌、そして最初に書いた岩の上の人影、これらを影らすように描いてみましょう。この時も主人公にはできる限り触らないのがコツです。
だいぶ「作品」らしくなってきました。
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テキスト
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イマイチ写真がかなり良い作品に様変わりしてきました。今回は「作品」と言うある種の意味を持つ完成を試みているので、そんな時は「テキスト」(文字)を入れるのがおすすめです。
実はこの写真、友人数名で神奈川県三浦市に遊びに行った時の写真なので、Miura Kanagawa 2024と白飛びした砂浜の右下に入れてみます。
この時点で、最初に書いた、空き缶、海に出た突起物、完全に画像からは消え、岩の上の人影に目が行かなくなっているのでないでしょうか。そして構図もかなり改まりました。
良い作品になったのですが、もう1つ加えてみましょう。
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不透明度
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モノクロとは一般的にグレースケールを指すのですが、モノクロ写真を撮ることが目的ではなくたまたまイマイチな写真だったと言う場合なら、モノクロに色を付けてみましょう。
新規レイヤー(背景)にお好みの色で塗りつぶし編集画像(monoレイヤー)を85〜99%の範囲で不透明度を調整していきます。この一手間がけっこう大切かも知れません。
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そしてイマイチ写真が作品に
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今回、出来上がった作品がこちら。
イマイチ写真が作品になしました。
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まとめ
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イマイチ写真は少ない方が良いのですが、それでも「その瞬間」を撮りたい気持ちがあります。とにかく「撮っておく」と言うのが、ある意味ではハイセンスだと思っています。
そしてイマイチ写真を作品に変えるなら「モノクロ」にしてみたら思わぬ良い結果があるかも知れません。
答えのない写真編集ですが、ぜひ参考にして素晴らしい思い出を作品にしてください。