並べて比べて違和感バッチリなんてこった



いくつかのルアーを作っていますが、ここにきて色々な局面に対峙しています。

ルアーをなぜ作っているかはこちら→東京オリンピックまでに間に合わせなければ

そんなルアーをメーカー品と並べてみました。
「ダメだ、こりゃ、、、、」と未熟を痛感しましたね。
画像参照でお願いします。

ルアーの作り方

ルアーの作り方は大きく4つ。

1つ目は、射出成形。
ABS(プラスチックの一種)などを金型に一気に流し込み型どる方法。これはどんな造形にしろ手作業では不可能に近い作り方です。大手メーカーや成形工場などで用いられる方法。
時間に対し大量生産が可能な方法です。一部製造機械に手動もあります。

2つ目が、流し込み。
これは主に鉛に用いられる方法で換気が十分できる場所であればDIYでの製作も可能な方法。鉛は熱に溶けるので金型に溶かした鉛を流し込む方法。金型はこの場合は耐熱シリコンでも役目を果たします。この方法の場合、絶対条件は十分な換気です。


3つ目が、昨今主流の3Dプリンター。
データをABS樹脂で層にしていきます。3Dプリンターのメリットは手間がかからない。デメリットは積み重ねた層の段差ができることとウエイトやワイヤーの仕込みがけっこうたいへん。その代わりと言ってはあれですがリップの形成も容易にできるので、全体を見るとだいぶ楽です。

4つ目が、木を削る。
これが今自分のやっているルアー製作です。メリットは木(主にバルサまたはファルカタ)をルアーの形に簡単に形作れること。ワイヤーとウエイトの仕込みが簡単。デメリットは時間がかかること。

ルアーの作り方(ミサキ流)は現在写真撮影の途中なので近いうちにお見せできればと思っています。

木を削る道具

これはビルダーそれぞれですが、例えば射出成形は金型と射出機が必要です。例えば流し込みは金型と鉛、そして鉛を溶かすポットや入れ物。例えば3Dプリンター製作では3Dプリンターが必要です。
これらはアイデアをデータ化(イメージの具現化)をする必要があります。
それに対し木を削るのはイメージの具現化はコピーをとるくらいです。
描いたスケッチを左右対称にするのをパソコンでやってもトレース用紙でやってもどちらでもいいのですがそれをデータと呼ぶならそれが必要です。そのどちらも出来ない場合、ラフスケッチのままでもOKなのが「木を削る」と言う製作の良いところでもあります。

木を削る道具が言えばきりがないくらいたくさん必要です。
カッター、サンドペーパーも数種類、グラインダーやリューター、左右対称を測るための鉛筆や仮止め用のテープ、輪ゴムやクランプ、木の個体は二つと同じものがないのでその重さを測るデジタルスケール、これくらいは必要かと思います。

木を採用する意味

これも人それぞれですが、自分の場合はやはりロストしたときに、なるべく自然環境を保全できればと思い木を選んでます。それが正しいかどうかは分かりませんがプラスチック製品よりかは良いかと思います。
魚がいないとなると釣りは成立しません。それがその場所(釣りのポイント)だけなら良いのですが地域全体地球全体となると絶滅危惧種ならぬ絶滅危遊種です。
「魚がいなくなるなんてあり得ない」と言う方もいますが「魚が豊富な海なんてあり得ない」と言う現実を口にすればその恐怖を感じるかも知れません。
アウトドア全般、自然環境があってこその遊びだったり仕事だったりします。
それをアウトドアを好きな人たちが壊すのに一役買うなんて有り得ない話なのが自分の理屈です。
自然環境全てを守ることは個人では出来ないでしょう。ここでキープネイチャーを訴えても無理かも知れません。しかし、その一人が世界中でみれば多数になることでしょう。
だから一人一人が訴え続ける意味があるのです。

キープネイチャーの投稿はこちら→#キープネイチャー

自分は平和の祭典に出席して軍需産業に投資するような歪な人間にはなりたくないので、ルアーを作るならプラスチックではなく木を選んでいます。
性格的にも木で作ることは考えることも多くコツみたいなものを知る機会も多くあるので性格にあっているかも知れません。

未熟な自分を自分で感じる

それにしても色々悩み試行錯誤したくせに、今の結果がこれかと思うと心が折れそうになります。画像参照。
もう少し冷静さが必要かも知れません。1mmを目視するのは無理かも知れませんがその1mmを意識するのとしないのでは結果が違うかも知れません。
今はそれを念頭において新たなステージに来ていると前向きに捉えて次回の結果報告になれば良いと思っています。