色流れした良いルアー
久々のハンドメイドルアー投稿です。嬉しいです。
今回はスプーン。
ざっくりとした作り方はこちら→飲んで酔って覚めてもまだまだ楽しめる
詳しい作り方はまたの機会に載せますが、
ところで水の中でルアーはどんな感じなんだろうか?と少々の疑問。
魚の持つ性能を簡単に紐解きます。
ついでに太陽光についても極々簡単に紐解きます。
視覚
ルアーフィッシングにおいて考えるのは視覚ではないでしょうか。
結論は魚の視力は人間で例えると0.3〜0.6程度だと言われています。
近眼気味の魚が多いようです。小型魚アジやイワシで0.3程度、カジキやマグロの大型魚で0.6程度のようです。
雰囲気で言うと「見えるけど、、、何?、、、、あれ、何?」と言う感じでしょうか。
視野
魚の眼は両サイド(アジや鯛など)に付いてたり上向き(コチやカレイなど)に付いてたりします。
両サイド魚も上向き魚もほぼ同じ視野です。
違いがあるとすれば後方確認の視野が上向き魚の方が少々広いと言うくらいで大差はないようです。
前方確認の視野は約30°。かなり狭いです。
一方、上部確認は100°とありかなり広いのです。
下方部確認は体を下向きに傾けた時に確認できるそうなのでほぼ30°のようです。
角度は別として人間と同じで姿勢正しく目だけで上をみると割と認識できますが下を見ると視覚が狭いですよね。それと似た感じのようです。
そして最も広い視野を水面より上の部分に持ちます。光の屈折で見え方は変わるそうですがほぼ180°の視野を持っています。なので魚は釣り人が見えています。
その代わりと言ってはあれなんですが、線視力というのが発達しているそうです。
線視力の理解はとても難しいのですが、ものすごく簡単に言うと「近眼気味でも線ほどの小さなものを認識できる視力」と言った感じです。
魚たちにとってこの線視力が小さな餌を探す視力のポイントのようです。
色覚
一つのルアーに対し多くのカラーが存在するのはこの色覚に対してのことですね。
魚類は色覚ナンバー1生物のようです。
光の状況(濁った水中と澄んだ水中など)にもよりますが赤緑青はハッキリと識別するようです。さらに優れているのは赤と紫と青の違いも分かり黄色オレンジ色クリーム色パステルイエローもちゃんと認識するようです。その点で言えば人より優れている場面もあるかも知れません。
それを踏まえて夜釣りのことを考えると光がない場所ではどの生き物も黒しか見えません。しかしほんの少しの光さえあれば黒から色へ変わることが想像できますね。人が認識できる光量は必要ないのかも知れません。
聴覚
魚に耳はあります。内耳と言い頭とエラ付近に内蔵されてます。これが人で言う耳にあたります。
そして人にとっては未知の領域。側線です。
頭から尾にかけて点々の模様や線の模様が側線と言われる部分です。
振動を音に変え認識する側線は人には無い機能ですね。
水面にルアーを投げます。
「ぽちゃん」と音がします。これを我々は音(耳)で認識します。魚も音(内耳)で認識すると同時に水を伝わる振動を音に変え認識するのです。
魚が「ぽちゃん」と言うワードで認識しているかどうかは分かりませんが
水が動いた(振動)ことは認識すでしょう。
なので理屈としては水が動いたことを聴覚で認識しているようです。
人にとっては知り得ることのできない未知の領域です。
太陽の届く距離
地球の海の平均水深は3600mと言われています。太陽光が届く最高水深は550mだそうです。
しかしこの550mは有光量1%らしいので、基本真っ暗です。
それを魚が認識してるかどうかは分かりませんが水深550mのターゲット狙う釣り人はいないでしょう。
なので晴天の日にはほとんどのポイントで太陽光は届いていると思われます。
曇りや雨の日でも晴天には劣りますがほとんどのポイントで太陽光は届いていると考える方がいいでしょう。
と言うことは、視覚と聴覚に影響を考えてキャストすると釣果アップにつながる可能性がありますよね。
まとめ
まとめの前に、画像は色流れを起こした失敗作なのですが、何と無く上手に色流れしたので完成させようと思っています。
魚の視覚を調べると「色流れ」が決して失敗とは限らないのです。
画像のスプーンは重さを持たせたので形はスプーンでもジグのように使うのを狙って作ってます。スローシンキングにできれば尚いいのですが、そこは今後の課題です。
まとめとしては、ルアーを魚に認識させましょう。これが第一前提のようです。
認識のさせ方は遠く近くに加え頭上が基本ですね。ボトムへの認識は人がボトムと思っているだけで魚(根魚)には前方です。それを意識するとボトムの取り方も変わってくるかも知れません。
そして何より、恐れずに投げる!これに尽きるのではないでしょうか。