目を細めるなら輝く過去より輝く未来


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どうやらバイク業界と言うかバイク乗り業界は80年代のバイクがムーブメントのようです。
昔取った杵柄的なノリでしょうか。
自分が乗っているバイクは89年FZR1000なのでそれに当てはまるかも知れません。

楽器業界もおっちゃんおばちゃんのおかげで高価な楽器が売れていると聞いたことがあります。
ある程度、社会人として余裕ができた時に昔のことをやり直す意味でも良い傾向だと思います。丸まったハートをギザギザにして音楽業界に殴り込みをかけるのも面白いかも知れません。そんな杵柄持ちの方には、演奏会ではなくLIVEを期待したいものです。

ことバイクでは80年代のバイクと言えばバブリーな仕様が多いのも確かです。
そして今となっては珍しいバイク、または名車が生まれた時期でもあります。
しかし、それは過去のものであって最先端マシーンの方が良いに決まっていると自分は思います。
少々矛盾にも聞こえるFZR乗りの自分と最先端マシン、そして80年代を少しだけ書いてみます。

FZRに乗ったらスゴかった
居酒屋でヤザワはお断りしているのですが、「FZRに乗ってる」と言うと同年代または先輩からFZR伝説や80年代伝説を多く頂きます。その伝説や神話とも言えるような話さえもあります。ハートから溢れんばかりに過去は輝いているのでしょう。強烈なインスパイヤが残るのが80年代なのかもしれません。

自分はレーサーでは無いのでその性能をフルに発揮することも少ないとは思いますが、バイク仲間の中では割と「バイクの性能と自分の性能」の2つをちゃんと一つとして理解する内容が多いのでFZRは自分の性能に充分すぎるほどのバイクですし安全な乗り物となっています。

旧車より現行車
古いバイクは魅力に溢れています。が、新車の方が絶対に性能が良いです。バイクに乗るテクニックが必要な時代からテクニックが無くても乗れる時代になったことを理解しなければ良いバイクに出会えないかも知れません。
新型KATANAより旧型KATANAの方が魅力的です。しかし性能とルックスはSuzukiの開発チームの絞り出した答えが新型KATANAです。
YZFよりFZRの方が魅力的です。しかし性能とルックスはYAMAHAの開発チームが最高峰を目指した答えがYZFです。
旧型よりも新型の方が良いに決まってます。新型が買えない場合でも限りなく新型に近い年式のバイクを選ぶことをオススメします。

性能
キャブとインジェクションの違いを聞きますが、キャブはキャブの楽しさがあり、インジェクションはインジェクションの楽しさがあります。どちらが優れていることもありませんし、どちらにも良いところはたくさんあります。
特にインジェクションと言う機能は初のインジェクションから今のインジェクションにあっと言う間に進化し、それに加え電子制御と言う凄まじい性能のおまけ付きです。聞くだけでその性能が違うことが明白なのはその進化が凄まじいことを物語ってるのかも知れません。インジェクションに加えリミッター、トラクション、ABSに至っては走行時を判断してその性能を細分化されたものもありますし、クイックシフター(オートブリッパー)は夢のような性能です。

テクニックがあればそんな性能は必要ないかも知れませんが、テクニックがないと乗れない乗り物だとするとバイクの楽しさはイマイチです。テクニックが無くても乗れる楽しさがバイクです。

走り
走りは人それぞれです。ロングツーリングもあれば峠を走るのもあります。高速道路が楽しいと言う人もいれば、下道でのんびり走るのが好きな人もいます。
その楽しい走りを存分に味わえば気持ちがいい!と言うだけの話なので、どんな走りにも対応する新型バイクを自分はおすすめします。

なぜFZR
至って単純な理由です。小学生の頃に憧れていたバイク。そして当時はお金が無くて買えなかった、そして現在、新車を買うほどのお金がないのでFZRです。

バイクへの憧れは残念ながら幼少の時に絶たれましたが、その本能は持ち続けて来れたので今はFZRに乗るのが楽しいですね。もしもの話は時間の無駄ですが、あの時の友達たちとその当時にサーキットデビューをしていたら、もっと楽しかったかも知れませんね。それはそれぞれが色々な事情を持っていたので叶いませんでした。その当時のことを思い出すわけではないのですが、今の自分の楽しみへの一つのきっかけがその当時のバイクへの憧れかも知れません。

まとめ
旧車に乗ることはお金がかかります。修理できなくて数ヶ月の間、車庫に入れっ放しだってあります。実際問題、旧車を修理できるバイク屋も少なくなっていると聞きます。
新車も同様にお金はかかります。
同じお金がかかるとしたら、修理の可能性も考えバイクを選ぶことが大切です。
パーツの豊富も確認しましょう。そしてもっとも大事なのは、かかり付けのバイク屋です。それは大手量販店でも小さなバイク屋でもメーカー直営店でも良いのですが、何店舗かを経験して、かかり付けのバイク屋を見つけましょう。

どちらにしても走っている旧車も新車もカッコイイのは間違いないです。傷もありつつカラーリングも少々霞んで、それでもなんとか修理して修理した感じは否めないとしても、走ってるバイクほどカッコ良いバイクはありません。
キレイなバイクも素敵ですが、洗車する休日より汚れる休日を楽しめる方が良い休日なような気がします。