たまにはLOVE山口県「山口弁上級者向け」
たまには愛してやまない山口県のことを書いて見ます。その中でも方言と言うのはどこの町でも町のことを生々しく生き生きと感じる一つだと思います。
しかし自分が山口県にいたのは18までなので、もしかしたらガラパゴス化した自分の持つ山口弁かも知れません。今の山口県の方々が使っているかは分かりませんが、間違いなく山口県内では通じる言葉たちです。
今回は山口弁上級者向けです。
その他の山口県投稿はこちら→たまにはLOVE山口県1/3〜3/3
方言の話は2/2ですが、その他の山口県もぜひ知ってください。
山口県と一言で言っても広いので下関の言葉となるかも知れませんが、早速いきます。
ぼてくりまわす
意味 / ボコボコにぶん殴る、言い逃れできないくらいに締めあげる
使い方 / 「ああ?お前、何中かぁ?」「文洋(ぶんよう)じゃ、じぇけーなんかっちゃ!」「ぼてくりまわすで!」「やってみーや!」
補足1 / 「ぼてくりまわす」は北九州弁とも下関弁とも言われていますが意味は同じです。
補足2 / 「じゃけー」を共通語の丁寧語でいうと「だからどうしました?」です。
類義語 / 言わす / 意味は同じです。使い方の「ぼてくりまわすで!」が「お前、言わしちゃろーか!」でも同じ展開となりますので使い方には十分気を付けましょう。
しろしー
意味 / うるさい、騒がしい、うっとおしい、など。
使い方 / 「じゃけー夏は海水浴っちゃ!」「ちゃうっちゃ!花火っちゃ!」「アホか、夏と言えば山のぼりじゃけー」「、、、、、お前ら、しろしーわ!」
補足 / 「しろしー」は博多弁とも下関弁とも言われていますがどちらも同じ意味です。
たう
意味 / 届く
使い方 / 「あんた、そこの棚のノート、たうかね?」「たうよ」「たら、とって」
補足1 / 使い方を共通語の丁寧語に変換すると「あなた、そこの棚のノートに手が届きますか?」「届きます」「でしたら、とって私にください」となります。
補足 / ちなみに北九州では「たう」を使わない地域があります。山口県内でも使わない地域があるそうです。
いらう
意味 / 触る
使い方 / 「なんこれ?」「あんた!いろーちゃいけんよ!」
補足1 / 「いらう」→「「いろーちゃいけんよ」と警鐘を意味します。「いらわん」は「触らない」「いろーたやら」は「触ったでしょ!」となります。
びっしゃ
意味 / (雨などで)びしょびしょに濡れる
使い方 / 「もー、、、突然雨が降りよったからびっしゃになった」
補足 / 山口市を中心に多用している言葉です。広島弁とも山口弁とも言われていますがどちらも同じ意味です。
きっぽ
意味 / 傷跡、手術痕など
使い方 / 「4針ぬーてからきっぽになったっちゃ」
補足1 / 東京に来て、、、と言うか山口県で暮らしているときは全国共通の言葉だと思っていましたが、「きっぽ」は山口弁だったようです。びっくりしました。
かぶる
意味 / 刺す、噛む
使い方 / 「あーもー!また蚊にかぶられた」
補足1 / 犬に噛まれたときは「犬にかぶられた」といなります。犬に噛まれそうなピンチを脱出した時の安堵は「犬にかぶられんでよかったぁぁ、、、」となります。
ぬすくる
意味 / (洋服などで手を)拭く
使い方 / 「ハンカチ持ってないんかね?洋服でぬすくったらきちゃないやろ!」
補足1 / これはかなりの上級者向けの山口弁です。ハンカチやタオルで手を拭くことは「ぬすくる」とは言いません。やってはいけない拭き方などの時に用いられる言葉です。
まとめ
自分の言葉が全国共通ではないことを知ったのは東京に来てからでした。東京に来て1年くらいは気を付けながら話していました。
未だに山口弁を喋れるのでたまに家族や親戚から「あんた、10年以上も東京におって山口弁使いよって友達おるんかね?」と心配されます。
山口県と言っても下関、徳山、萩、山口、岩国の5か所で言葉は大きく違うことがあります。今となってはテレビやラジオ、雑誌の影響でどの地域でも通じる言葉がありますが、自分の持つ山口弁は下関と山口市の山口弁です。
「おいでませー」は山口市由来の方言で、語尾に「のんた」と付けるのは萩市由来の古い方言です。語尾に「み(し)んさい」と付けるのは山口市が中心です。下関由来は?と言えば、、、、、自分の育った町なので雲をつかむような話で、全部下関弁だと未だにそう思ってます。
下関は西部、山口市とは萩市は東部、徳山や岩国は南部に位置し、下関は九州と影響し合い、山口市と萩市はオリジナルの山口弁をも持ち、徳山や岩国は広島や愛媛と影響し合い、そしてそれらがごちゃごちゃに混ざり合ったのが山口弁です。
ぜひぜひ山口県に行った際には、リアル山口弁と出会えることを楽しみに旅行してくださいね。
山口県をよろしくお願い致します。