[ルアーの話]ルアーネーム入れ 2/2


前回の続きです。
ハンドメイドルアーを引き締めるネーム入れをミサキ流ではありますが解説します。
第1話はこちら→ネーム入れ1/1

今回は具体的なものを書いてみようと思います。

ミサキんちのカッティングマシン
自分の家で使っているものはシルエットカメオ2です。現行品がシルエットカメオ4なので2つ前の型になります。
進化を遂げながらpt4まで現行しているのはその性能と人気の高さからだと思います。現にシルエットカメオ2の時点でカッティング制作において、慣れは必要でも慣れてしまえばほとんどのことが出来ます。シルエットカメオ2は新品では既に買えないようなのでシルエットカメオ4とポートレート2のスペックを中心に話を進めたいと思います。

スペック比較
ここではシルエットカメオ4とポートレート2のスペックを書いてみます。
シルエットカメオ2との比較も面白いかも知れません。


以上の表が抑えておきたいカッティングマシンのスペックです。
もっと詳しく知りたい方はメーカーサイトを見てください。

表説明
1)最大カッティング範囲 / どれくらいの長さまで紙(シート)を送り出すことができるか?ですが、これは最長距離を示すもので確実に真っ直ぐに送り出すかどうかは別問題です。実感としては60cmくらいで全体像は微妙にずれてきます。どの機種も60cm以内の送り出しを目安にしてカッティングをテストして見るのをオススメします。
2)動作範囲 / 表の数字は縦横の最大範囲を示します。最も大きな面積でカットできるのがシルエットカメオ4plusです。ついで、4、そしてカメオ2、最小がポートレート2となります。ルアーのネーム入れだけで考えればどの機種もオールクリアでしょう。
3)トンボ読み取り機能 / 紙媒体に丸や多角形の正確な切り抜きが複数必要な時に役立ちます。
4)ブレード(刃) / カッターの本数です。合成皮革や布などをカットする予定のある方はシルエットカメオ4(またはplus)の一択ですね。
5)平均カット可能厚 / 平均してカット可能な紙またはシート厚を示します。カッティングシートのみをカット予定の方は3機種どれでも対応しています。
6)インターフェース / PCとの接続です。ブルートゥースが使えるのは便利だと思います。
7)外部メモリ / シルエットカメオ 2でがPCが無くてもデータさえあればカット出来ましたが、新機種の場合はPCが必ず必要です。
8)対応OS / winにしろmacにしろ対応のコンピューターが必要です。
9)外寸法と重さ / けっこう重要な要素だと思います。設置場所の確保ができることは作業をスムーズにしてくれます。
10)ソフト / 必ず必要なのがシルエットスタジオです。カッティングマシンへ指示を出すソフトをダウンロードしましょう。シルエットスタジオはかなりの優れものです。文字だけならこのソフトだけで充分だと思います。

実際のカッティング/ 文字の太さ
例えば文字だとしたら実感として1mm以上の太さが必要です。しかし、これも何度かテストして見てください。カッターの進み具合や文字の種類によっては1mm以下でもカット可能な場合もあるのが事実です。

実際のカッティング/ 角度
そして文字の角を直角または鋭利なカットを求めるのであれば1mm以上の文字の太さがあっても不可能な場合もあります。実感としては2mm〜3mm以上の文字の太さであればそこそこ直角になり鋭利な角を作ることが出来るような気がします。


塗装用カッティングシート
前回にもお話した通りなのですが、好き嫌い向き不向きのようなものがあるので個人個人で試すしかないです。個人的には缶スプレー一吹きで決まるものはSMシート、2度以上のパラ吹きが必要な場合はBMHシートと使い分けています。アプリケーションシートもお忘れなく。


粘着の違いは第1話のこちら→ネーム入れ1/2 / のり残りを参考に

缶スプレー
缶スプレーはタミヤの缶スプレーを使っています。溶剤です。
タミヤを選んでいる理由は、まずコンプレッサーを使える環境にないこと。
そして必然的に缶スプレーになるのですが、プラモデルメーカーの缶スプレーは吹き出し方が良いと思います。粒子が細かく出てターゲットにふわっと乗る感じなので仕上がりももちろんですが作業にストレスがありません。
ルアーのネーム入れは、黒またはゴールドがパシッとカッコいいと思いますね。


吹き付け終わり完全乾燥の少し前に養生を取るのがコツです。感覚的なものになるので、実践して感覚を覚えるしかないのですが、そんなに難しいことではないですよ。気軽な感じでテストすると良いですね。

まとめ
ルアーのネーム入れだけであればポートレート2で充分だと思います。その最大カット面積はおおよそA4サイズ(210×297)と同じです。
205mm×305mm(ポートレート2の動作範囲)以上の大きさのカッティングシートを作る予定があればシルエットカメオ4が必要でしょう。

今回はルアーのネーム入れだけを考えて書いてみました。
カッティングマシンがあるとだいぶ楽です。経費もだいぶ楽です。

出来ないことと言えば某ルアーメーカーのようにもの凄く小さな文字でネームが入れれないことです。しかし、読めないネームなんていらないと思うのでそこそこ大きくて良いのではないでしょうか。小さすぎて読めないスペックにも意味はないと思います。スペックがサッと読めた方が実際の釣りの時にスムーズですよね。

以上、参考になったら嬉しいです。
ネーム入れ1/1(ネーム入れ 1/1へはこちらをポチッとな)の投稿に必要なものを大まかに書いているのでそちらをもう一度見て、ぜひぜひルアーにネームを入れてバシッ!と引き締まったルアーを作ってください。自作と言うのはなんにしろ愛着のある逸品になることは間違いないです。
どこかの水辺でお会い出来たのなら、自慢のルアーを見せっこしましょうね。