[バイクの話]HONDA GROM125

バイクの話です。

以前、動画で観たサーキットでのグロムの走りが鈍臭く感じると書いてのですが、
それは自分の間違いでした。グロム乗りの皆さん、ごめなさい。
深くお詫びします。
以前書いたGROMのお話はこちら→[ミニバイクの話]妄想カスタム ホンダグロム

先日、縁あってGROM CUPを観に行きました。
動画で見るのとは全く違うスリリングなスピード感とグロム独特の形状に
GROM CUPを興奮して生で観ました。

その他のレースも観て色々な気付きがありました。
150ccのクラスはやはりスピードが違いましたし、
80ccクラスは150ccには無いソリッドな走りでしたし、
250ccクラスは驚くほどの迫力でした。
良い経験をしました。

そんな中、グロムに対する検証が大きく変わったのは言うまでもありません。
そこでグロムの再検証をしてみたいと思います。

今回はスペックと言うよりかはサイズについての検証です。
HONDA GROM vs GROM レースベース車両です。

早速いきます。
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レースベース車両とは?
馴染みの無い言葉だとは思いますが、実際にそう言う車両がメーカーから
発売されています。
主にはオフ車が多いのですが、NSF、KSR、そしてGROMなどがあり、
免許不要、公道走行不可、ナンバー取得不可、改造や構造変更は自由、と言った感じです。

オンオフ共通でサーキットオンリー車両です。
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一般車両との違い
気になるのは一般車両と何が違うのか?と言うところでしょう。
GROMに限って言えばハンドル形状やステップ位置が違います。
その他、電子制御や保安部品、走行時のリミッターなど一般車両に(条例上)必要なものがレース仕様になっています。

一般車両のHONDA GROMを改造(条件変更)してレースに出ることは可能です。
レースベース車両のGROMをいくら条例に合わせて変更しても公道を走ることは出来ません。
ナンバープレートの取得が出来ませんし、
イリーガルな手を使っても道交法が目の前に登場した時には罰を受けることになるでしょう。
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おまかなスペックの違い
レースベース車両のスペックの公表が無いのですが基本的には同じようです。
細かな部分で少しづつ違いがあるようなのです。
その「細かな部分」がレース対応なのでしょう。

大まかにサイズも同じですが比較してみます。
一般車両のグロムメインで比較します。
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条件設定
GROM Type3で比較します。
HONDA公式の写真に対しPhotoshopのラインを比例させて描きました。
比率はそのままでホイールベース1200mmを基準に合わせました。

サイズの確定は、ホイールベースの長さに
タンクの大きさが同じだと当たりをつけて目検で合わせました。
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サイズ比較1
全高 / GROMはハンドル高で全高を示しています。見た目にもレース車両の全高は低いです。
タンク高さ/トップブリッジ/ 写真の都合で若干違うように感じますがおそらく同じでしょう。
シート高 / レース車両の方が低く感じます。
エンブレム / レース車両の方がホンダウイングが上にあります。
シート下 / ほぼ同じです。
エンジン位置 / ほぼ同じです。
ホイールベース高さ / ほぼ同じです。
車両最下部 / カウルの分だけ(?)レース車両が低くなってます。
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サイズ比較2
ホイールベース/トレール角度 / ほぼ同じです。
フロントフォーク中心 / ほぼ同じです。
タンク下部ネジ / ほぼ同じです。
ブレーキレバー / レース車両がバックステップになっています。全く違う位置です。
エンジン位置 / ほぼ同じです。
ステップ / レース車両がバックステップになっています。高さも全く違います。
リアサス位置 / 写真では少々違うように見えますがおそらく同じ位置でしょう。
シートエンド / レース車両の方が短いようです。
タイヤエンド / ほぼ同じです。
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サイズ比較3
写真の角度が違うのでなんとも言えませんが、目に入るのはレース車両のハンドル。
アップハンドル気味のハンドルが大きく見えるのが気になります。
このハンドルをどう思うかは個人個人で違うとは思いますが、
グロム乗り(レーサー)の方々はバーハンドルにしろアップハンドルにしろ、
この雰囲気のハンドルを付けている方が多いのには何か理由があるのでしょう。
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GROMを購入する方法
新車の場合、一般車両GROMはHONDA取扱店で購入出来ます。
レースベース車両はHRCサービスショップで受注生産の上、購入出来ます。
HRCサービスショップで色々な相談をして自分に合ったグロムを制作します。
レースを目指す車両なので、カスタムの意味はレースと言う意味です。
まず、レースに参加できることを大前提に制作しましょう。
チョッパーやカフェとは意味が違うので、
レースに参加し、そして勝てる車両にすることが大切です。

一般車両GROMの販売価格は約35万円。
GROMレースベース車両の販売価格は約35〜45万円(仕様やオプションなど)
この金額からも一般車両GROMが基準になっていることを予想します。

お近くのHRCショップの検索はこちら→HONDA
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まとめ
前説に書いた通り、初めて観たGROM CUPは衝撃でした。

HONDAがレース車両としてGROMを発売した狙いは分かりませんが、
GROMに近しいストリートファイター系とも言えるバイクは
理にかなった操作性があることはすでに証明されています。
125ccに近いクラスであればそのうちNSRやNSFやCBRを
ちぎるのが当たり前になるかも知れません。

それらまだ未開のGROMですが、進化の果てにある結果が、
良い意味で予想外であればワクワクしますね。

個人的にはまだNSFかGROMかで迷っていますが、
トップレーサーを目指しているわけでは無いので、GROMはとても魅力的です。

写真は、HONDAからいただきました。
もし関係者の方がこのブログを見て不快に思ったら連絡をください。
謝罪と反省を込めて即日削除します。