[勉強の時間 3/3] 平和と戦争
第1話 )憲法と主義
第2話 )国民投票
第3話 ) 平和と戦争
の全3話の第3話 平和と戦争です。
このお話の第1話はこちら→[勉強の時間1/3]憲法と主義
念のため書きますが、極めて簡単な言葉で書くので
異論反論はお断りします。
早速行きます。
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平和と戦争
平和の反対語(対義語)は戦争です。
相反するこの関係で日本は平和の方にいます。
平和を守るための戦争だ!と言えば正義が溢れてきそうですが、
日本語の解釈としての意味は矛盾します。
二重人格の疑いがあるか、言葉の勉強が足りないか、この2つのどちらかと思う方が
正しい意見となります。
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軍隊と軍人
どこかの日本の友好国では軍人を職業として募集する行政があるそうです。
貧しさを改善するために軍隊に就職する市民が後を絶たないそうです。
銃を撃つのも街を爆破するのも仕事になります。
恐ろしい就職先です。
しかし日本の自衛隊は職業ではありますが貧しさを改善するための組織ではありません。
しかし草案98条(緊急事態)に関連付け
法案可決に基づき一般市民の入隊の可能性は予想できますし、
友好国を見習い貧しさを改善するための就職先になる可能性も出てきます。
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特措法と憲法改正
特措法とはインフルエンザ蔓延防止を狙う法律で
昨今話題のコロナウイルスを暫定的にインフルエンザと仮定しての法案施行です。
性質としては条例ではありますが「国民へのお願い」と言う位置付けです。
科料(罰金)などの制定も可能ですし、給付金もこの特措法の内容に基づき支給されました。
コロナショックに対し「総理に強い権限を!」と議論されているのは
特措法の内容変更のことであり憲法のことではありません。
しかし改正後(改正草案)に第9章 緊急事態が加えられることで
その権限はそのままスライドしていく可能性があります。
簡単に言うと特措法では「もー頼むから、言うこと聞いてくれ!」と言うノリで、
憲法改正後(草案)では「憲法を守りなさい!」となるのです。
同じ実践でもその性質は全く違うものになります。
憲法改正草案では現行憲法「第2章 戦争の放棄」が「第2章 安全保障」となり
「第9章 緊急事態」が新たに加わる予定です。
このどちらも強い権限(違う言葉で明記)を持つ者は内閣総理大臣となります。
憲法に「国家元首では無いが強い権限を持つ者」が登場することになります。
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国防軍設立
戦争が大好き!早くやろーぜ!と言う人は今の政権政党に1人もいないと思います。
しかし、強さや権威を見せたい!となれば話は変わるでしょう。
「国を守りたい」では根拠が薄いです。
すでに自衛隊とアメリカ軍との取り決めで国は守れていますし、
戦争を放棄する国に戦争を仕掛ける(着弾させる)馬鹿な国が無いのも事実です。
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日本の平和
事実としてはWW2(現行憲法制定)以降、
日本の自衛隊員の撃つ弾丸が戦争に使われたことは一発としてありません。
これは自衛隊員の純白の正義が憲法を守っているからこそできることでしょう。
世界がどうあれ、日本の平和の盾となっているのは
現行憲法第2章9条2項のたった数行の文言のその意味を世界中が理解できるからです。
憲法が改正(草案)されれば自衛隊員(国防軍隊員)はその憲法を守ることになります。
安全の維持の大義に隊員は全力を尽くすでしょう。
それが例え戦争でも憲法を守るのが(現在の)自衛隊員の純白の正義だと思います。
街を爆破するのも、村を焼き払うのも、敵国の漁船を狙い撃ちでも、
それが安全の維持(憲法)ならそれを守ることでしょう。
改正草案では「戦争の放棄」を唱いながら
安全を維持する活動を法律で定める内容となっています。
解釈によっては恐ろしい最悪のシナリオへと導くことも可能です。
この部分だけは、最悪最恐の改正草案だと思いました。
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戦争の矛盾
戦争にはいくつも矛盾があります。
敵国のボスとその仲間たちを倒せば良いのに市民を殺します。
国の中枢部(日本で言えば国会議事堂や内閣大臣自宅など)だけを攻撃すればいいのに
何故か無関係の町を攻撃します。
WW2で言えば日本でもドイツでもどの敗戦国民を全滅には絶対にしません。
適当なところで終戦します。
分かりやすく言うと広島市民や長崎市民の多くは殺されたのに、
戦争を始めた首謀者たちの多くは東京や安全圏で生き残り未来を作るのだから
戦争の意味が市民にとって不幸としか言えません。
戦争の単位を国にするのは大きな間違いです。単位は個人です。
個人的な行いなのだからお互い個人同士でやっていただきたいと思ってます。
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憲法を変える必要性
日本の場合歴史上では憲法(国の在り方)を変えたい場面は
政治システムの変更か統治者の変更、この2つがパターンでした。
しかし今回の憲法(国の在り方)を変える草案では統治者は変わりません。
選挙制度が変わります。国民の在り方が変わります。
国家元首が明確になりますが政治には無関係です。政治を選んだのは国民と明記されます。
武力行使には立ち向かいますが軍人は内閣以外から選ばれ最高指揮者は内閣総理大臣です。
憲法が変わると言うか、権力が変わるの方が正しいような気がします。
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まとめ
今回全3話はなるべくフラットな気持ちで書いてみました。
第3話「平和と戦争」では憲法改正草案第2章第9条に恐怖しか感じませんでした。
戦争の可能性ほど怖いものはありません。
戦争の可能性を持つことや選挙制度の変更を内閣が行えることは北にあるどこかの国と
よく似ている気がします。
個人的にはGHQが作ったとされる日本に押し付けた(?)憲法はどの憲法より
最も平和に近く日本国民に見合った憲法だと思っています。
憲法改正は日本国民の持つファンタジーではなく、現実の話でなければいけません。
その現実は平和であり平等であり幸せな場面を作るものであるべきだと付け加え、
全3話を終わりにします。