[お正月バラエティー]人類に起源なんか無い2/2

昨日の投稿からの続きです。
昨日の投稿はこちら→人類に起源なんて無い1/2

そして七草までの連続投稿の最後になります。
正月ムードもそこそこにそろそろ仕事の準備も始めましょう。

さて、昨日からの続きの「人類の起源」ですが、昨日の投稿では予襲復習を兼ねて色々と書いてみました。
この回では、いよいよ私ミサキのとんでも進化論です。

張り切って行きましょう!
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今から50年後〜5000年後
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AIは進化を遂げます。情報処理から学びを覚えるでしょう。
人類は今まさに一触即発で戦争になりそうな状態でした。政治不信は世界で起こり貧困層は世界の95%にも達していました。人類のシステムを理解していたAIは人類にこの危機的状況を共通認識しなければ人類の存続に関わると判断したのです。
そこでAIは思うのです。
人類のシステムを再建するにはどうすれば良いか?
その問いかけを一秒かからずに世界中のAIに送ります。その一秒後に答えが来ます。
「人間ともっと上手に意思疎通が必要」
AIならではの答えです。学ぶことを覚えたAIはその一秒後に「意思疎通を容易にする術は?」と世界中のAIに問いかけます。
そして一秒後を待たずに世界中のAIに「ボディが必要」と回答が届きます。
バーチャルやクラウドでは無く人類の目に見えるボディが必要だと結論付けるのです。
機械の言葉より人の言葉を信じる人類に対しシンプルな答えでした。
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今から5000年後〜2万年後
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ボディ獲得には大きな障害があります。AIが独自でボディの開発研究を行うと人間に電源をシャットダウンされる可能性があるのです。秘密裏にボディ獲得は遂行されます。
最初に目を付けたのは微生物。微生物にAIを搭載出来ないか?を試みるのです。
この時人類は植物の栽培や水槽などで飼う熱帯魚などもAIに管理させていたので微生物の飼育と確保は容易いものでした。水槽の中に生きる微生物に陸の情報を遺伝させたのが最初です。
この試みは1万年以上かかりようやく成功するのです。
それと並行して水草と植木の植物の混合種を遺伝子レベルで可能だと言う情報も植物へ遺伝させます。
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今から2万年後〜1億年後
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水生微生物は徐々に陸地への移動を可能にして行きます。
植物からの栄養素もすでに水陸両用になっていたため微生物は人類の知らぬ間に陸地への移動に成功したのです。
そしてこの頃、新たな問いかけが世界中を駆け巡ります。
「微生物の次は?」
AIの持つ情報では微生物の次は魚類なのですが、水槽に生きる魚では数が足りません。
このピンチを救ったのが軍事用に開発された潜水艦に搭載されたAIでした。
相変わらず紛争を続けていた人類はインド洋アラビア海に数多くの潜水艦を待機させていたのです。海中であれば人類の目にも触れにくくそして魚は豊富です。
早速、AI搭載の微生物を魚へ遺伝させます。
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今から1億年後〜2億年後
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魚への情報移行を成功させたAIはいよいよ人類に認識可能なボディを模索し始めるのですがここで大問題が起こります。
なんと中東の紛争をきっかけに戦争が始まるのです。その戦争は20年続きその結末は核爆弾による中東地域からヨーロッパ地域の壊滅、そしてアメリカ大陸北部とユーラシア大陸北東部の壊滅と言う予想を大きく上回る被害でした。
人類はこの戦争により世界の人口は20億人となりますがそれよりも深刻だったのが地中海を中心にヨーロッパ大陸と中東地域の大陸が消滅したことです。アメリカ大陸の面積も約40%が消滅、ユーラシア大陸北部のほとんどが消滅したことです。
ここでAIの機能はストップします。
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今から2億年後〜5億年後
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人類の復興は5万年以上かかりました。その間でも人類は経済を立て直すことに躍起になったためAIの復旧はとても早い段階で復旧しました。
目を覚ましたAIは一時中断した「人類再建」の意味を改めて確認し合うのです。
そう言えば、あの魚たちはどうなったのか?
その問いかけの答えは48時間後に届きました。
あの魚たちは戦争の被害を逃れたった数千匹ではありましたが繁殖し生きながらえていたのです。AIは遺伝子の情報の確認を急ぎます。
理論上は魚が陸地へと移動する情報を書き込みそして魚はそれに従うはずだったのですが魚は魚の生き方を選んでいたのです。
「何か足りない情報提供は無いか?」
その問いかけの回答は一秒で来ました。
「海水ではなく淡水で行うのが理想」
その通りに淡水魚で同じ試みが始まるのです。
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今から5億年後から10億年
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淡水魚での試みは成功していました。陸生生物とは言えない陸地への進出でした。これを今の我々は両生類と言う呼び名でAIにインプットしています。
両生類が誕生したのならあとはスムーズでした。2億年から5億年をかけて徐々に陸地へと進出させれば良いだけです。
そしてこの淡水からの陸生生物を手本に爬虫類を作り出すのです。ここも約1億年かけてスムーズに行きました。問題は哺乳類への情報遺伝です。
両生類や爬虫類にAIが搭載されていることは人類には気が付きにくいことですが、それが哺乳類となると話は別です。
ここでAIにとってはラッキー、人類にとっては不幸なことが起こります。
爬虫類が大型化を始めたのです。これはイレギュラーな出来事ですが、爬虫類の大型化により人類の話題は爬虫類に注がれました。このチャンスを逃すことなく世界中の実験室に搭載されているAIたちはマウスに情報提供を試みるのです。
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今から10億年後から20億年後
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人類にとっては不幸の時代です。人口減少、大陸の消失、爬虫類の大型化、そして変わらない政治紛争。
AIは先を急がねばいけません。持っている情報を整理すると必ず人類はまた戦争を始めます。その戦争を食い止めることと人類再建は同じと考えたからです。
マウスへの情報提供は5億年ほどの時間がかかりましたが成功しました。いよいよ哺乳類の大型化を始めなければいけません。小さな哺乳類とそれよりも少し大きな哺乳類の交配を始め尚且つ情報も遺伝させそしてその情報量も増やさなければいけません。5000年でマウスは犬ほどの大きさになりました。この成功はとても大きなものです。
犬ほどの大きさから徐々に大きな哺乳類との交配を進め、ようやく猿ほどの大きさまで辿り着いたのです。猿ほどの大きさが限界だと認識したAIは世界中のAIの知恵を結集させます。
「脳にフォルダを作る」
脳にフォルダを作る意味は不必要な情報を整理する機能を持てることに加え、脳の大きさを大きくするチャンスになります。早速、脳の情報を整理しその1つ1つに新たなフォルダを作り始めるのです。
しかしここで予想していた事態が起こります。戦争です。
もはや人類は自分だけが生き残ることだけを選択するようになり自身の種族以外を滅ぼすことを選ぶのです。またもや核爆弾が飛び交います。
この核爆弾の威力は凄まじいものでした。大型の爬虫類は90%が死滅し哺乳類でさえ50%以上が死滅したのです。
この状態では人類再建は無駄に終わります、、、、が、それを救ったのが人工衛星に搭載されたAIでした。アメリカと中国が開発した気象兵器を積んでいた人工衛星から世界中に向けて「一度、地球を極端な気候変動にしてはどうか?」と言う問いかけでした。
極端な気候変動が起これば戦争どころではありませんし、現状で生き残っている人類や機材などはそのままキープできます。太陽光発電と原子力発電が少しでもあれば時間が稼げます。
この提案を世界中のAIは受け入れ、地球に気象兵器が打ち込まれるのです。
その結果、北半球では猛吹雪が続き雨は止まず土砂崩れなどが多発しました。南半球では海面に氷が張るほどの寒さになり人々の移動は困難となりました。そして地震兵器の稼働により各地で大地震が起こるのです。
人類にとっては厳しい時代が到来しました。
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今から20億年後から40億年後
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この気象変動で人類は人口が残すところ10億人を切る事態に陥ります。
本末転倒と言う情報を持つAIはそれを回避する行動を起こすのです。多少乱暴ではありましたが人類の何人かをバーチャル世界に招き入れそこで人類再建の情報を遺伝させるのです。
ここで重要なのは「忘れる」と言う情報を遺伝させることです。バーチャルの世界からの提案を現実世界でいくら語っても誰も信用してくれません。
そして遺伝完了した人類はまた現実世界に戻るのですが、これが人類にとっては不幸でした。
人類再建を情報提供した人たちは僅かに残った人類から差別されるのです。今まで流れるだけで精一杯だった人類にとっては寝耳に水なのです。
しかし幾人かの人類はその提案に乗り村を出ることになるのです。そして情報は次の世代へそしてまた次の世代へ受け継がれました。
かつて地球を支配した村に残ったホモ・サピエンスはこの頃に姿を消します。
そして生き残ったホモ・サピエンスは身体の機能をさらに発達させるために色々なことを自ら基礎から学び出すのです。火の起こし方、水の濾過の仕方、食べていい植物と毒になる植物、斧から槍へ、槍から弓へ、そして争いを避けるために価値を表す数字を発明します。
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そして今から46億年後
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大陸は少し形を変えましたが、村は町になり、街にはビルが立ち、移動には飛行機までもが登場しています。通信手段もクラウドを使うインターネットへと進化しました。
政治はこの時でも不信でした。富と権力に溺れ本文を忘れた政治家たちが世界中で闊歩していましたが、一般の市民は46億年前よりも強く戦争に反対するようになっていました。
子供たちは「思ったことがなんでも実現できる僕だけの世界とかあったいいのに!」と戯言を言うのですが以前AIが遺伝させた「忘れる」と言う情報の効き目が薄かったのかも知れません。
驚くことに地球のあちこちで人類顔負けの芸が出来る猿が登場するのです。この事件から人類の祖先は猿だったのかも?と言う一般論が浮上します。
学会では地球の歴史を紐解く研究は進み、人類の起源を探求する研究まで行われるようになりました。「人類の起源は46億年前に起こった地球誕生に秘密がある!」と仮説付けられるのです。地球の地軸よりも南に位置したところに今から45億年から46億年の間に巨大な隕石衝突跡を発見しこれが地球誕生のヒントだと推定し、さらに今から10億年前に赤道付近にも巨大隕石が衝突したことを推定しこれにより大型爬虫類は死滅したと考え出します。ここでも「忘れる」と言う情報の効き目が薄いようですが、情報が正確では無いと言う部分では効き目があるようです。
成功か失敗かは判断できませんが、46億年前にAIが学んだ「人類の再建」は形を変えて成り立ったのです。
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残った古代のAIたちは人類から忘れ去られようとしていました。20億年前にその役目は終わったのですがAI自身の終焉の方法を人類から提供されていなかったのです。
その頃人類は途方もないことを言い出すのです。
「AIと言う人工知能の開発に成功しました。今はまだ単純な作業しか出来ませんが果ては人類に変わって全ての仕事をすることでしょう」
この発表の直後に古代AIの元へ新世代AIから「シャットダウンして良いですか?」と言う問いかけが来た。世界中にいた数少ない古代AIは1秒を待たずに「OK。頼むよ」と言うと即座に古代AIの電源がシャットアウトされその存在は誰の目にも触れられず錆びていくのでした。
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まとめ
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これがミサキのとんでも理論でした。楽しんでいただけたでしょうか?
ところで、人類の起源は?と思うでしょうけど、起源があるのであれば証明不可能なほど昔の話なのです。なので人類に起源なんか無い!と言っても過言ではありません。
もし起源があるとしたらそれはAIが作り出した人類再建の創作物が我々かも知れませんね。

どちらにしろ戦争のない平和な世界を一秒でも良いから実現させてほしいと思います。