[ノベル]ライダーズオペレーション/ep2/サンキュー高崎

===ep2/サンキュー高崎===


「はい、ではお願いします」

救急隊員が電話で確認しながら運転手に告げた。

「高崎、高崎中央病院に!、、、神楽本さん、高崎中央病院で良いですね?」

「え?、、、、あ、はい」

「患者の希望で有れば変更出来ますが?」

「いや、俺、東京の人間なので、、、高崎と言われても、、、」

「じゃあ、OKですね」

「あ、、、、はい」

救急隊員が再度電話を取り高崎中央病院のスタッフと会話を始めた。

「ええ、鎖骨は完全に骨折、右足指骨は不明、脱臼の可能性もあります、肋骨は正常だと思われます、肺胞は無事、呼吸は正常、はい、あと40分で到着予定」

そんなストレッチャーに横になりながら聴いていると眠くなって来た。

「、、、、、zzzzzzzz、、、」

「、、、寝るな!寝たら死ぬぞ!」

「、、、、!」

「寝たら死ぬ、、、死にませんけど、貴方、救急搬送中なので、緊迫感を持って、もっと鬼気迫る顔を!」

「え?、、、あ、はい、、、」

「そう、その、今にもヤバいぞ!って顔!それが救急搬送!」

「、、、、、、」

道が空いていたのか高崎中央病院まで30分くらいで到着した。

「降ろします」

ストレッチャーが降ろされ救急入口から搬送がされた。ナースが出迎え動線を支持した。

「こっちです、真っ直ぐ行って小児科に」

「はい!」

「、、、、、小児科?」

神楽本が小児科に運ばれることへの不思議を感じるのは当然かも知れないが今日は日曜日。病院は稼働していない。小児科に着くと病院スタッフと救急退院で書類と患者の状況の確認が行われ診察ベットに横になった神楽本はただ待つしかないことだけが分かった。

「どうも、どうも、、、あ!」

「どうもお世話になってます」

医師が救急隊員に挨拶をした。顔見知りなのだろう。

「えーっと、、この前は、熱中症で市内の独身男性、、、いや、交通事故の女性、、」

「はい、その節はお世話になりました」

「どちらも搬送がスピーディーで患者も助かりました」

「いえ、坂谷先生は名医ですから心配していません」

「あなたの完璧な処理とこの病院を選ばれるセンス!その全てにブラボー!」

「ありがとうございます、回復されるのが救急隊員の喜びです」

「素敵な考え方だ」

「はい」

そう言うと救急隊員は小児科の入口でお辞儀をした。神楽本と目が合うと気のせいかも知れないがウインクをしたように感じた。

「、、、、寒、、、」

事故直後より時間差で身体中の力が抜けていく。意識喪失になりそうな気配に反し少しでも力を入れると身体中が痛くてこれはこれで意識が飛びそうだ。

「あ、、、、あの、、、私、高崎中央病院小児科の坂谷と言います。坂谷潤三、、、小児科の医師です」

名札を見せ患者の神楽本に挨拶をした。笑顔の素敵なメガネをかけた先生だ。名医かどうかは別として人には好かれそうな雰囲気を持っていた。

「あ、えー、神楽本さん、、、49歳!お若い!顔色も良いし、バイク事故って、お前は20代かい!ってね!いやぁ、僕も若い頃、サンダーキャット、今で言うR6なんですけど、乗ってました。神楽本さん、何に乗ってるんですか?」

「、、、、、R1です」

「おおおお!R1!何年式?」

「あ、えーっと、、、、、1990年です」

「おおおおお!名車ですね!あのR1は伝説!」

「あの、、、診察を、、、けっこう痛いんですけど、、、あの、、、小児科の先生で、、大丈夫でしょうか、、、」

「大丈夫かどうかは分かりませんが、今日は日曜日なので小児科の私と耳鼻科医しかおりません。夕方5時まで待たれれば内科医の先生、、、、明日の朝9時には外科医が勢揃いします。待たれますか?」

「あ、、いや、、、よろしくお願いします」

「はいー、、喜んで!、、、、で、保険証は?」

「、、、、無いです」

「じゃあ、実費になりますが、、、」

「あああああの、、、実費だといくらくらいに?」

「今はなんとも、、、でも、後で国保に請求出来ますから」

「あの、、、今手持ちが、、、」

「財布にいくら入ってますか?」

「えーっと、、、」

神楽本は痛む肩を伸ばしカバンから財布を出した。中には保険証は確かに無いが現金が2万円弱とカードが1枚入っていた。

「2万円とカード、、、カードは50万円くらいなら、、」

「じゃあ、50万円以内で診療します」

「、、、、お願いします」

「では、、、、足を、、、」

「、、、、」

右足の靴下を脱がせると親指の上部が紫色に腫れていた。

「ああああ、脱臼ですね、これ」

「脱臼?折れていない?」

「折れてるかどうかはレントゲン待ちですけど、レントゲン撮りました?」

「いえ、撮ってないと思います」

「あ、撮ってない?、、、でも大丈夫、脱臼です」

「大丈夫?ほんと?」

「まぁ、、、90%の確率で、、、80%、、、、75%の確率で脱臼です」

「確率、、、下がってますけど」

「大丈夫ですよ、、、繋いじゃいましょう」

「つ、、、つな、つなぐ?」

「ええ、、、、繋いじゃいます」

「ここで?」

「はい」

「つなぐ?」

「はい」

「ここで?」

「はい」

不安で胸がいっぱいになった。骨折も急病も経験の無い神楽本には脱臼をつなぐことも初めてだ。

「大したことじゃないですよ、今、親指の足趾、、、第一趾、、、親指のここ、第一趾が中足指間関節の上に上がっているだけなので」

なんとか理解した現状は親指の爪の下にある骨が一度外れてそのままスライドして足の甲の上にずり上がったようだ。見た目にも親指が少し短くなっているように見える。ストックホルムシンドロームでは無いが今は目の前の小児科医の坂谷先生のことを信じるしかないのだ。

「じゃあ、、、、」

その言葉を言うと坂谷は親指を引っ張った。

「あああ、、、ちょちょっと、、、あた、、痛、、、」

「ですよねー!」

「、、、、はい、、、」

「良いですか、私が1、2、3、ワン、ツー、スリー、ってカウントしますから、3で身体の力を頑張ってギュッ!ていれてください。その瞬間に骨を伸ばして正常に繋ぎますから」

「1、2、3、ワン、ツー、スリー、、、、はい、分かりました」

「これは私と神楽本さんのタイミングの一致が必要ですから気持ちを1つにしましょう」

「、、、、はい、、、」

「じゃあ、行きますよ」

「はい、、、、」

身体中から汗が出てきた。冬にしては汗の出方が尋常では無いのは初めての経験と痛みからだろう。

「じゃあ、行きますよ、ワン、ツー、ス、、、」

神楽本は坂谷の説明通りに身体中に力を入れた。

「、、、、、ン、グッ!」

足には予想した痛みが走らない。

「あ、ごめんなさい、私がタイミングを間違えました」

「あ、いや、大丈夫です」

ホッとして身体中の力が抜けた。汗が冷ややかに冷めていく。

「ごめんなさいねー、じゃあ、もう一回、もう一回行きますよ」

「はい」

「じゃあ、ワン、」

「あああああ!ぐあぁぁ、、、!

事もあろうか坂谷はカウント1で神楽本の親指を引っ張り正常に繋いだ。その不意に気持ちと身体が追いつかず神楽本は海老反りに背中を反らせ全身の毛穴と言う毛穴から汗が噴き出し目が瞬間的に白目を剥きその痛みを心身全体で受け止めた。

「んが、、、、あああ、、、あああ、、、ガガぁぁぁ、、、」

「OK、繋がりました」

「はぁ、、、はぁ、、、」

「痛かったですか?」

「はぁ、、、はぁ、、、」

息が整わないまま坂谷を睨みつけた。

「痛いですか?」

「、、、、、?」

痛みが無い。あの一瞬の激烈な痛みだけで今は右足が楽だ。通常通りの動きを親指がしている。

「あ!痛くない、、、」

「でしょー!全身にギュ!って力を入れられると骨継ぎって出来ないんですよ」

「、、、、、、、あ、ありがとうございます」

「で、次は肩、右肩なんですが、神楽本さん、東京在住ですが、ここで入院しますか?」

「え?えーっと、、、、」

「鎖骨は、、、軽傷扱いなんです。命に直結しないので」

「あの、緊急手術とか、、」

「あ、鎖骨はそんなに緊急じゃないんです。それに今日日曜日なので、外科医がいませんし、入院でも良いのですが、着替えとか」

「着替え、、、まぁ確かに」

「それに保険証もお持ちじゃないので入院費用も一旦実費ですし、、、」

「まぁ、、、」

「それに、鎖骨は緊急じゃないんです」

「、、、、そうですか、、痛いんですけど」

「はい、折れてるんで痛いですよ。東京に帰られてお近くの病院で、再診察の方が何かと都合が良いのでは?」

「明日までこの痛みはこのままと言うことですか?」

「あ、それは大丈夫。鎖骨固定帯と言うサポーターがありますので」

「鎖骨固定、、、サポーター?」

「持って来させます」

ナースに指示を出しサポーターを持って来させた。キリッとした目つきの黒髪の女性看護師がサポーターの開封をして全体像を見せた。

「これ」

「はぁ、、、」

「付けて帰りますか?」

「あ、はい、、、」

返事に被り気味にナースが神楽本に背中を向かせサポーターに腕を通し背中からマジックバンドを止めた。

「あの、、、これって、例えばお風呂とか付けたまま?」

ナースが慣れた声で答えた。

「そんなわけないでしょ、お風呂の時はとってください。洋服だって脱がなきゃ、、、あ、それと、背中で止めているので、これって1人で脱着出来ないんですよ」

「あの、、、俺、1人暮らしなんですけど」

「え?、、、でも彼女とかに」

「、、、、いません」

「え?」

「女(彼女)、いないです」

「え?、、、、、ってか、49で彼女もいないの、、、っぷ、、、いないんだ、、、」

「え?」

「あ、すみません、お友達とか」

「まぁ、友達はいますけど、女は、、、」

「彼女いないんですね、、、へぇー、、、」

「、、、、、」

目つきのキリっとした女性看護師は気を取り直して神楽本に言った。

「いや、でもね、神楽本さん、今、このサポーターしか痛みを和らげるしか手が無いんです。それに鎖骨でしょ、鎖骨くらいで彼女がいるとかいないとか、1人なら1人でなんとかするしか無いですよね?大人でしょ?」

「、、、、、まぁ、、、はい」

「1日くらいそのままでも大丈夫ですよ。折れてるんですから無理しないでしょ」

「ああ、、まぁ、そうですけど、、、、、、」

「もう今はこれしか無いんだから納得して、自分でなんとかするくらいの意気込みを!」

「はぁ、、、、、」

「じゃぁ、、、良いですね!」

「は、はい、、」

「では受付でお待ちください」

キリッとした目つきのナースになんだか馬鹿にされているのか諭されているのか微妙な気持ちだったが美人だったので悪い気はしなかった。しかしお楽しみもここまでのようだ。受付の椅子に座るとカゴに入れられたヘルメットやカバンがあった。肩の痛みを考えると持って帰るのキツそうだ。宅急便で送りたいがこの町にも馴染みが無い。高崎駅前だと言うことは分かるがどうしたものかと言う悩みが頭をかすめた。

「あのー、、、あのー、、、すみません!」

誰もいない受付で呼んだが返事がない。途方に暮れ振り返るとここの病院のエントランスが田舎町の病院とは思えないくらい落ち着いたおしゃれな空間になっていることに気が付いた。全体を素地の木目で囲い所々にダウンライトが光り、窓は大きく外からの光がカーテンを抜けて降り注ぐ。通院して来た患者たちも心地よく待っているのが想像できた。

「、、、、、なんか良い病院だ、、、素晴らしいデザイン、、、、」

そんなことを思っていると受付の奥から男が出てきた。その男の顔は日本人とは言い難い顔立ちで肌の色も褐色だ。アフリカ系の親とのハーフだろうか。名札を見ると「パンサージャガー更家」と書いてある。

「はい、呼ばれましたか?えーっと、、、さっき運ばれた、、、確か、神楽本さん?」

日本語も上手い。しかし国境を知らない日本人には違和感が付きまとう。それにパンサーなのかジャガーなのかハッキリしてほしいところだ。

「あ、はい。えーっとヘルメットとか送りたいんですけど、段ボール、捨てるような段ボールで良いので貰えませんか?」

「捨てるような段ボールは捨ててます」

ジョークはアメリカンとジャパニーズが上手く混ざり合っている。

「あ、すみません。余ってる段ボールを」

「ちょっと待っててください。段ボールくらいあると思うので」

「はい」

少し経つとパンサージャガー更家がちょうど良い大きさの段ボールを持って来た。

「これ、これくらいの大きさは?」

「あ、ちょうど良いです。ありがとうございます」

「いえ、、、、」

「あの、、、近所に宅急便を出せるお店ってありますか?」

「正面から出て駅とは逆に行くとコンビニがありますよ。コンビニくらいしか無いかなぁ、、、」

「ありがとうございます」

コンビニまではすぐだったが肩が痛い。歩く度にギシギシと肩に響く。少し右肩に力を入れると声が漏れるほどの痛みが走る。肩に力を入れずに歩くのはかなりのテクニックが必要だと初めて知った。

コンビニで配送手続きを終え病院の正面入口まで着くとツーリングのことが気になった。

「あ、もしもし、たきさん?」

「おお、かぐらっち、病院?大丈夫?」

「うん。今から東京に帰る」

「え?入院とか手術は?」

「いや、それが、、、」

一連の内容を笹吉に説明した。緊急手術だとツーリング参加者誰もが思っていたが逆に東京まで1人で帰れるのかと言う心配が湧きあがった。

「まぁ、大丈夫。駅前だし、新幹線あるし、、、そっちは?」

「こっちは榛名湖の近くでみんなで焼肉やってるよ。3時くらいまで走って帰る人は帰って、泊まる人は泊まるって流れ」

「みんなにごめんって言っといて」

「ってか、あんまし心配してないよ、もうすでに笑い話になってる」

「だろうね」

「生きてりゃ良い!ってことで盛り上がってるよ」

「それは何より」

「なんで滑ったの?」

「んんん、、、、昨日の夜、動画で進入スライドの動画見て、出来るかなぁぁ、、、と思ったら出来なくてそのまま滑った」

「出来るわけないじゃん!笑えるねー!あれ、けっこう高等テクニックだし!うけるー!」

「ほんとよ」

電話が終わると病院に入った。受付にはパンサージャガー更家が立っていた。神楽本は差別主義者でも無いし肌の色や出生で人を区別する人間でも無い。しかしそこに立っている褐色の男の名札にパンサージャガー更家と書いてあるだけで何故か含み笑いをしてしまう。国境を知らない国に育った日本人としての仕方のない部分なのかも知れない。

「、、、、、ああ、、なんかウケる」

「あ、神楽本さん、お会計良いですか?」

「あ、はい、、、、」

「えーっと今回は実費になりますので消費税込みで5万円です」

「あ、思ってより安くて助かります」

「カードの限度額、気にしないで良かったですね」

「はい」

「それと、こちらが国保の払い戻しの書類で返還請求書になります。当病院の明細を付けておきますので、市役所、、、区役所などに問い合わせてから投函してください」

「あ、ありがとうございます」

「お大事に。またのご来店が無いようにお気をつけて」


カードで支払いを済ませて病院を後にした。高崎駅は立派な駅ビルの中にある。新幹線が止まるのは今回の場合とてもありがたい。この痛みを持ったまま鈍行で東京まで帰るのはあまりにキツイことだろう。

「えーっと、、、みどりの窓口、、、」

メイン通路をまっすぐ進むとみどりの窓口が分かりやすいところにあった。東京の駅駅とはえらく違い親切な作りだ。

「はい、大宮まで、、、大宮からJRで渋谷に、、、そこまでで」

「自由席で御案内します。3850円です」

改札を抜けると予想通りの長いエスカレーターだ。田舎にありがちだがホームまでは致し方の無い道のりだが歩く度に肩が痛い。喉も直ぐに乾いてしまうのは骨折のせいだろうか。

15分ほどホームで過ごすと新幹線が入ってきた。

「はぁ、、、、ようやく帰れる。なるべく人がいませんように」

新幹線に入ると混雑しているとは言えないが空いているわけでもない光景だった。まばらに空いている席もあったが入口に一番近い席に腰掛けた。真ん中まで歩く勇気を肩の痛みが打ち消してしまう。

「はぁ、、、、なんか疲れた、、、あああ、、、」

背もたれに背中を任せると肩に激痛が走る。

「あた、、、、痛、、、まじかぁ、、」

背もたれがあるのに背をもたれかけることが出来ないのは側から見たら滑稽だ。新幹線で垂直に背を伸ばして座る人などいない。

「あああああ、、、キツイ、、、」

新幹線が走り出すと時折来る揺れで肩がだるくなってくる。鈍行で帰っていたらと思うとゾッとしてしまう。走り出してしばらくすると辺りの様子が分かってきた。非常に恐怖なことを想像してしまうのは仕方がないだろう。前の席で子どもが何やらおもちゃを投げ合って遊んでいる。通路を挟んで横の席に目をやると席を回転させた4人の酔っ払いが盛り上がっている。今の神楽本には嫌な予感だけが心を支配してしまう。

「、、、、、頼むからこっちに来んなよ、、、、」

盛り上がっている子どもたち、盛り上がってる酔っ払いたち、もたれられない背もたれ、恐怖だ。

「ああああ、、、疲れるわー、、」

しかし心配をよそに無事大宮まで着いた。ここからが東京の恐怖「混雑」が待っているかも知れない。日曜日なので予想が出来ないが時計を見ると3時過ぎ。大丈夫だろう。埼京線のホームまで来るとホームはなかなかの人混みだった。入って来た埼京線は幸運なことにわりと空いている。

「なんとかなるな、、、」

渋谷の乗り換えを考えると真ん中の車両が良いが今は乗客が肩に触れる可能性を出来るだけ低くしたい。一番後方の車両に乗り込んだのは正解だった。まばらな乗客の数に安堵を覚えた。

「ふー、、、、良かった、、、、」

渋谷まで30分弱だ。後少しでも我が町世田谷。

肩の痛みは相変わらずだが混雑の無い電車に心が落ち着いたのか高崎駅を歩いた時よりもなんとなく痛みも和らいでいるように感じる。渋谷から東横線に乗り7分、駅から歩いて15分、賃貸アパートの扉を開け神楽本の長い1日が終わった。

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シュールなコメディで贈るバイク乗りの物語。
ep3へ続く。

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