右に倣って縛られて 2/2 近年編


初の試み、シリーズもの5夜連続投稿の最終話です。
右に倣って縛られて 2/2 近年編です。

前回はこちら→右に倣っても縛られて 1/1 ミステリー編

今回は自分の覚えにある近年編です。

バブル崩壊と言う言葉を聞いたことがあるとは思います。
そのバブル崩壊より少し前の覚えのある話です。
バブル時代でさえ日本昔話になりかけています。その時代がどんなに良くてもそこにはもう戻れません。似たような何かがあるかも知れませんが、似たような何かがバブル時代と同じなら意味はないでしょう。

終身雇用

もはや死語と言っても良い時代になったのでははないでしょうか。

今必要なのはダブルインカム、トリプルインカムです。その基盤を作る努力は絶対に必要です。それと同時に「乞食みたいになってもいいや」と言う覚悟が必要でしょう。その2つが共存する努力は乞食にはならず何かの結果につながることでしょう。覚悟とは無茶な勢いではなく冷静な判断を意味しています。冷静な判断を持てれば乞食にはならないでしょう。

しかし、「一寸先は闇」それは縄文時代から現代までいつでも同じです。恐れずどんどん前に進むしかないのが土着カルチャーに加えた資本主義社会なのです。とてもキツイ社会を望んで実践していることを理解しなければいけません。

自分は自営業者ですが、もし自分がどこかの会社に勤めていたら「会社のために」と思うことでしょう。
リストラされても自分の決めた目標「会社のために」を真っ当します。もし理不尽な理由でリストラされても「会社のためにリスたらされて満足」と思うことでしょう。自分の目標に一遍の悔いも残したくありません。他人に歪められるような気構えを持ちません。
しかし根本が「自分のために生きたい」と思うのでそれは想像の域を出ませんが終身雇用を望むならそういった覚悟を持って勤めます。
自営業を始めたのも「自分の生きる死ぬを自分で決めたい」と思ったから始めましたし今でもそう思っています。

実際に定年後やリストラの後にその会社の恩恵を受け生きてる人は多くいます。その方々の経験や意見をちゃんと聞き参考とすることが終身雇用で生きていく術だと思います。
自営業で生きる術は、、、、、未だに分かりません。毎瞬、全力です。

家を買う

自分の少年時代に家を買うことは大人の常識でした。大きな家にたくさんの家族と言うのが当時の教育でした。親の家に住んでる少年の自分でさえ「将来は家を持つ」と少しは思いましたが途中で矛盾に気が付きました。
親も家を持ってる、子供も家を持つ、親の家の管理責任はそのうち子供になり子供は2つの物件の責任を課せら無駄な出費が増えると思いました。

家を持てば税金と名付けられた全ての徴収がもれなくオマケで付いて来ます。
親は年をとり子は大人になり親の心配をします。税金徴収のナイスアイデアが「家を買ってたくさんの家族と住む」と言う教育だったかと思ったのは二十歳を越える前だったので家を買うことへの憧れは皆無です。親の心配は賃貸でも親の買った家に同居でだって十分にできます。わざわざ自分の家を買う理由がありません。

さらに家の相続に対しその子どもへの税金まであります。贈与税、相続税、消費税として襲いかかります。子供に寄付と言うことも法律上はできますが寄付で無税なのは条件が必要です。その条件を満たせる一般人は皆無に等しく相当少ないのです。
親も家を持ち子供も家を持つと税金を双方から取れる、自分には税金徴収のための教育にしか思えませんでした。

持ち家と賃貸 自営業と勤め人

未だに「家くらい買いなさい」と言われますが、現状を冷静に見れば絶対に賃貸がストレスフリーでしょう。
現金で家を購入できれば話は別ですが借金で家を買うリスクは数字だけにとどまりません。

勤め人であったなら、例えば3500万円の家を借金して35年で完済すると一ヶ月約84000円です。3500万円を借りる条件として生命保険も必要かも知れません。障害保険にも加入が必要な場合もあるでしょう。そしてその会社または同等の給与の会社に35年以上勤めることも必要になります。首にならない保証があるならその会社は人気の会社になることでしょう。
保険に支払うお金も会社からの給与で賄しかありません。税金もやって来ます。84000円以上の経費がかかる35年を耐え抜く価値と実績があれば良いのですがお金だけ考えてもスリリングすぎて自分は怖いです。

自営業はもっとスリリングです。その日、その月、計算方法は様々ですが売り上げの高低差が100万円以内を上下するような収支だとスリル満点です。アベレージ10万円/月の自営業者が100万円/月を越えたらパラダイスですが、アベレージ100万円/月の方が10万円/月を記録したら地獄より地獄です。その高低差をカバーするのに借金をするのが得策な方もいれば無得な方もいるのが自営業です。スリリングすぎてやはり家を買えません。

賃貸の場合は、家賃が84000円だとしても払える平均値給与ということを不動産屋は知っています。賃貸の場合、職種にもよりますが年収が勝負になります。年収600万円だとして月計算で平均50万円、50万円の3分の1の16万円までなら無借金の状態であれば部屋を貸してくれます。半額は約84000円でも十分良い物件はありますし、84000円を同じ収入で物件を借りたなら2年目の家賃は1年目でキープできます。
自営業で賃貸の場合、個人的には3ヶ月くらいの家賃は支払える計画を立てます。それが半年の人もいるでしょうし、1年の人もいるでしょう。預貯金があったとしても個人的な経費として使えるお金は言うほどないのが自営業者です。

家を買っても100%自分のものにならない現実が一番怖いです。
これはお金の話 1/3にも書いた所有権利の話に似てるのですが、
その話はこちら→お金の話 1/3

「100%自分の家」だったとしたらその土地は貴方の領土です。貴方の占有建物です。
他人から「税金の徴収」が来るのは100%貴方のものではないからです。
なので「借金を返したら自分のものになる」と言うのは少し正解で少し間違ってます。
一生かけても100%自分のものにならないものに35年も費やす覚悟は相当なものだと思います。
銀行からの借金で商売での借金は待ってくれますが家の借金は待った無しと聞いたことがあるのですが、それは大げさかも知れません。しかし、借金未納で差し押さえ対象になるなら物(家)がある場合なら物(家)でしょうね。
「差し押さえるものがないなら時間をかけてもお金で返してもらう」「差し押さえるものがあるならそれを差し押さえる」単純な話です。その差し押さえ物に最適なのが、差し押さえてもお釣りを分配できる家でしょうね。双方が理にかない双方が損を被らない単純かつお得な方法を選ぶのは当然でしょう。借金とは信頼を勝ち得た代物です。信頼を裏切れば当然のことが当然のように起こるのです。

ちなみに個人的な理想の家

ちなみにですが、家を買うまたは建てるなら収入源の可能性を確保したいです。
中村雅俊が出てきそうな理想の暮らしや家族と一家団欒で住むだけの家を買う意味を自分は見出せません。自分が有り余る大金持ちなら違うでしょうが、現実を見るとこうなります。

家を建てるなら1階は賃貸物件で貸し出しましょう。3階建にできるなら1階は店舗で貸し出し2階は賃貸アパートにしましょう。建てた物件から収入を得るシステムを作りましょう。
そうでなければせっかく建てた家からの収入源はゼロです。他からの収入が84000円35年をクリアできれば問題は無いですが、経済的にストレスになる家は無用です。売り上げも記録できて借金に充てられる可能性のある家の方がお利口です。これが個人的な理想物件です。

「家は売れる」と言う方もいますが売るなら買わなくて良いと思ってます。不動産で経済面をカバーする目的なら家を買わずに不動産業に進出した方が利口です。

「35年経ったら自分のものになる。子供に残したい」と言う方がいますが貴方が親の家に住んでるならそれも理にかなってますが、そうでないなら貴方の子供も貴方のようにする可能性が高いでしょう。35年後も家の心配をするのは貴方かも知れません。その理由は貴方が親の家に住まずに自分で家を購入したのであればそれが可能性の根拠です。

いっときの夢であるなら、なおさら時間に対峙するストレスを思うと怖い話です。

自給自足ができない

自分がよくいう表現に「浄水器メーカーは水質改善に取り組まない」「空気清浄機メーカーは環境問題の改善を望まない」「サプリメントメーカーは絶対に土壌改善を目標にしない」と言います。「仕方がない」で発展し売り上げを伸ばしてる代表格がその3つです。
この星の名前か人類の名前を「Shikataganai」(しかたがない)にすれば分かりやすいですがカッコ付けるのが人類なのでホモ・サピエンスとかアースとか名乗ってますよね。

ほとんどの国が仕組みは違えど資本国家です。お金が頂点に君臨しています。
軍需産業に投資して平和の祭典に参加する歪な国ばかりです。

その中で生きていくに自給自足ができないのは不便です。
お金の稼ぎ方より、魚の捕り方、猪の捌き方、山菜の育て方、お米の育て方を知らないのは、どんなことよりも不便になるでしょう。
お金もない、資源もない、飯の種もない、ないない尽くしでは話になりません。

経済を全国に広めると言う意味はお金獲得が本文です。決まった分量しかないお金を今以上の人数で分けるには無理が出てきます。多量のお金を豊かさとしか考えれないなら話は終わりですが、お金以外の豊かさに憧れる人は数多くいます。そんな人に豪華なホテルはいらないでしょう。高級な食事さえも美味いと感じてくれないかも知れません。

豊かさがお金だけではないことに気が付いた人は全体数では少数ですが世界に飛び火し10年前よりはるかに多くの人たちが存在しています。自分もそんな生き方に憧れる一人です。
都会の魅力を冷静に理解できた今、もっと豊かな暮らしを見せてくれる人たちがいます。

高級車、高級ブランド、豪華な食事、誰が見ても容姿端麗良い女が俺の女、隣の芝の青さ、みんなそうだから自分もそうしなきゃ、世の中お金だけじゃないよー、お金より大切なものもあるんだよ、そんな足かせを外した人たちの生き方は全く新しい生き方かも知れません。

全体的に最終話でした

と言うことで、
お金の話、右に倣って縛られて、5夜連続投稿は終わりです。 
お金の話はそんなに多くは投稿しないと思います。豊かな何かを探す方が今は魅力的なのでお金に注目した内容はあまり自分自身が盛り上がりません。

一つ確かなことはお金は一生付きまとうと言う事実です。
それに寄り添うかのように「結婚くらいしなさい」「子どもくらい作りなさい」「家くらい買いなさい」「親の面倒くらいみなさい」「学校くらいでなさい」「男なら出世しなさい」と土着がたくさんありますが、
「夢くらい叶えなさい」と言う言葉がないのが、とても不思議です。

「夢くらい叶えなさい」
その一言はいつまでも覚えているのです。
自分には言い方は違えど小学生の時にバイクへの憧れを応援をしてくれた親戚のばあちゃんがいます。バイクと言ってもポケバイでしたけど嬉しかった。今でも覚えています。
残念ながら色々な事情でポケバイへの夢は無くなりました。
考えても仕方がないのですが、あの時ポケバイに乗っていたらと、今でも「夢」の大切さを感じています。
「夢くらい叶えなさい」と言う言葉を口癖のように言える世の中であってほしいと思います。

色々書きましたが、
自分自身の豊かさを望むのに多くのお金が必要であればそれを求めるのが正しいでしょう。多くのお金が必要なのに手元に無いのはストレスです。
多くのお金がなくても豊かに暮らせるなら多くのお金を求め続けることはストレスです。
ストレスはなるべく少ない方がいいと思ってます。

5夜連続お金の話は全体的にFinとなります。

全体的な流れはこちら→#お金の話

明日はおまけ投稿でこの全話を締めくくりたいと思います。