[ハンドメイドルアー]2022年版 初心者向け浮力計算3/3
前回、前々回の続きです。
第1話では浮力の前に考察したいこと、第2話では計算表のA〜Hまでを解説、第3話では計算表のI〜Pまでを解説付きで投稿します。
第1話はこちら→[ハンドメイドルアー]2022年版初心者向け浮力計算1/3第2話はこちら→[ハンドメイドルアー]2022年版初心者向け浮力計算2/3
早速第3話ではI〜Pまでを解説します。================浮力計算表
================I 入れるウエイト================手持ちのウエイトによって様々ですが、今回は6φ-1.32G、2φ-0.05gの球体の鉛を使用します。・55-Aは6φを1つ、2φを3つ入れます。・55-A#は6φを1つ入れます。・55-Bは6φを1つ、2φを3つ入れます。ここの項目も挿入前であれば変更できるのですがこの後の項目Jと連動していることを忘れないようにしましょう。================J ウエイト重さ================項目Iのウエイトを数値化します。・55-Aは(1.32g×1)+(0.05g×3)=1.47g・55-A#は1.32g×1=1.32g・55-Bは(1.32g×1)+(0.05g×3)=1.47gここの数字の変更は前項目Iと連動していますが挿入前であれば変更可能です。今回はフローティングする数値を狙っています。================K 予想総重量================G+Jでルアーの総重量が出ます。・55-Aは2.82g+1.47g=4.29gを予想・55-A#は1.32g+1.32g=2.64gを予想・55-Bは2.77g+1.47=4.24gを予想この項目ではおおよその完了時の重さを出します。================L. 狙うレンジ================E-Kで出します。ここでの数値がマイナスの場合はシンキング寄り、プラスの場合はフローティング寄り、となります。・55-Aは-1.018なのでS(シンキング)・55-A#は0.632なのでF(フローティング)・55-Bは0.135なのでF(フローティング)と予想出来ます。この時点で例えば55-Aをフローティングにしたい場合は項目IとJでウエイトを変えましょう。その逆に55-Bをシンキングにしたい時も同様です。ここまでは計算表での予想を立てる作業は終わりです。ここからはルアーを組み立て塗装をしディッピングを繰り返しルアーそのものを完成させます。================M 仕上げ前重さ================仕上げ前重さを測りますが、ディッピングの回数やこのMのタイミングは統一しておいた方がいいでしょう。例えばディッピングは30回後に測る、、、、例えばディッピングラスト5回の時に測る、、、などなどタイミングを同じにしておくとデータは取りやすいです。・55-Aは4.41g・55-A#は4.41g・55-Bは4.32gとなります。ここでの測量で忘れがちなのが項目Fであげた関連パーツのフックやスプリットリングなどです。これらもちゃんと測りに乗せて測りましょう。================N 実レンジ重さ================レンジと重さをルアーに表記する方としない方がいますが前項目Mで目安をつけると良いでしょう。おおよそですがサルロースのディッピング1回で約0.25g増えます。重さを表記するなら例えば残りディッピング2回だとするとA-55は約4.91gなので5g表記。実際のレンジを確認するのは水に浮かべてみます。55-Aは浮いたのでF。それらを考え、・55-Aは5F・55-A#は5F・55-Bは5Sと判断します。================O 完了重さ================全工程が終了したら重さを測ります。・55-Aは5.00g・55-A#は5.00g・55-Bは4.77gでした。この数字が項目Gの( )の数字の参考数字を出すために必要です。================P 重さ誤差================予想した重さの誤差を出します。その誤差は項目Gの( )の数字を次回からなるべく正確にする平均数字です。O-Kで計算すると、、、、・55-Aは0.71g・55-A#は2.36g・55-Bは0.53gとなります。Gの項目では55-Aと55-Bには1.5を入れました。55-A#には0です。・55-A 1.5+0.71=2.21・55-A# 0+2.36=2.36・55-B 1.5+0.53=2.03となり、2.21+2.36+2.03=6.00÷3=2.20となるので次回同じルアーを作る時には2.2と言う数字を項目Gの( )に入れるとPの数字が限りなくゼロに近づくことになります。その時も平均値を出せばさらに正確な( )の数字が得られます。ゼロを見極められれば同じルアーであればフローティング、サスペンド、シンキングがウエイトの重さ1つで自在になるのです。
そして、ボンドやパテや塗料やセルロースなどの測れない重さも確認しましょう。計算式はO-D-F-J=測れないものの重さとなり、・55-Aでは2.21g・55-Bでは2.03gとなります。これはペイントの回数にもよりますしパテやボンドの量にもよるので参考数字として書き留めておくと次回の製作時に役に立つでしょう。ディッピングも1回目と10回目では塗布量が全く違うのでディッピング乾燥後にも定期的に測っておくと完了の重さの検討が付きやすいでしょう。================まとめ================今回は2022年版初心者向け浮力計算を書いてみました。良くも悪くも自由に作れるのがハンドメイドルアーの醍醐味です。そこに少しだけ浮力計算を意識することを加えれば想像を遥かに超えるハンドメイドルアーが登場することでしょう。
時々ハンドメイドルアーのことも書いてみますので、ぜひこのブログを登録しておいてください。
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I 入れるウエイト
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手持ちのウエイトによって様々ですが、今回は6φ-1.32G、2φ-0.05gの球体の鉛を使用します。
・55-Aは6φを1つ、2φを3つ入れます。
・55-A#は6φを1つ入れます。
・55-Bは6φを1つ、2φを3つ入れます。
ここの項目も挿入前であれば変更できるのですがこの後の項目Jと連動していることを忘れないようにしましょう。
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J ウエイト重さ
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項目Iのウエイトを数値化します。
・55-Aは(1.32g×1)+(0.05g×3)=1.47g
・55-A#は1.32g×1=1.32g
・55-Bは(1.32g×1)+(0.05g×3)=1.47g
ここの数字の変更は前項目Iと連動していますが挿入前であれば変更可能です。今回はフローティングする数値を狙っています。
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K 予想総重量
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G+Jでルアーの総重量が出ます。