[釣り]初心者向け /ラインの選び方2

毎週金曜日は釣りのお話。

今回は先週に引き続きライン(釣り糸)のお話。
先週のお話はこちら→初心者向けラインの選び方
そして今年のお話のスタートはこちら→初心者向け / タックルって何?

さて先週に引き続きライン(釣り糸)のお話ですが、先週書いたように4つのラインから選ぶなら結論はナイロンラインでOKです。何にでも対応しやすいナイロンを使えるようになってから他のラインを模索しましょう。
今回はだいぶ親切な解説になってます。
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水に浮く(沈む)?
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これは比重のお話ですが、実釣を想定すると簡単に言えば糸ふけのお話です。
比重のお話=糸ふけのお話と思って間違いはありません。
水に浮こうが沈もうが糸ふけがあるか無いかでその釣りの楽しさは変わってきます。
さて、こんな図、ラインの説明で見たことありますよね。
・フロロ=沈みやすく広範囲を攻めることができる=ポイントに早く到達
・ナイロン=浮きやすく吸水がある=ポイントに到達しにくい
・PE=伸びが無い分当たりがダイレクト=ポイントを攻めやすい
、、、、、みたいな説明を聞いたことがあるでしょう。これ、ここで納得するのは早合点が過ぎると言えます。
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前から見た図
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前述の図を前から見てみます。PEは論外と言うことが分かることでしょう。
PEは直線的な釣りの時に威力を発揮するラインです。これは後で解説します。
ナイロンはフロロと比べると糸ふけがある様に見えますが、沈む方向へ進むフロロは必然的に仕掛けが手前に向い糸ふけが出来やすいと言えます。
一方ナイロンは水流に従うので水流の強さやランダムな方向で糸ふけが出来ます。
ここで大切なのはフロロにも水流は影響すると言うことです。
・フロロ=沈む+水流=糸ふけの量
・ナイロン=水流=糸ふけの量
と考えられるのでストレスの多いのはフロロと考えています。
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根ズレ
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糸ふけが有る無しに関わらず問題があります。
前述の2枚の図で察しの良い方は気が付いたと思いますが、フロロは沈みやすいラインと言えます。図の黄色の丸の部分が問題の部分です。
根ズレ箇所です。それは傷付きやすくキレやすいと言うことを意味しています。ラインは確実な直線的には動きません。フロロはボトムへ向かうので仕掛けは手前に来やすくなり糸ふけの処理が仕事になります。ナイロンは水流に従うのでリール操作が仕事になります。
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同じ仕掛けではダメ
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ナイロンとフロロに同じ仕掛け(ルアーやウキ)を付けてみます。
少々分かりにくいのですが、フローティングする仕掛けだとフロロの場合ポイントに到達しにくいのです。
その逆にボトム(または中層より下)のポイントを狙うにはナイロンでは到達しにくいと言えます。

では、狙うポイント(赤丸)の範囲へ仕掛けを送ります。
風や水流は省き、狙うポイント(赤丸)の範囲に確実に仕掛けを送る場合、フロロはボトムへ行こうとします。ナイロンの場合は正確なキャストが必要になり仕掛けがなんであれポイントに到達するまでラインの曲線はほぼ変わらないと言えます。
どちらがイージーか?と言うことが問われます。
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魚をランディングしたい
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釣りの最大の目的は魚を釣ることです。
さて、ボトムへ向かうラインと中層を漂うラインで、どちらが陸地に近いか?と言えば言うまでも無いでしょう。近い方がランディングしやすいのです。馬鹿げた話に感じるかも知れませんがシンプルなことが大切なのです。
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劣化と吸水
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どのラインでも劣化します。
劣化する前にラインは交換するのが基本です。永遠に使おうと思っているならそれは改めましょう。
交換頻度は3回〜5回程度釣りに行ったら使った長さほどは切ります。そうすれば新しいラインが登場するのは言うまでもなく理解できるでしょう。これは吸水も同じことです。
劣化と吸水のお話はナイロンもフロロもプロアングラーレベルのお話なので実際はラインに違和感があったらその部分は切って新しいラインを出しましょう。
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PEは直線的な釣りで
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PEラインの使い所ですが、直線的な釣りの時に大活躍すると言えます。

極端な例ですが直線的な釣りをする場合はPEが有効です。何にしろPEは扱いにくいラインなので初心者にはあまりおすすめはしません。
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まとめ
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今回はナイロンラインをおすすめしたい!と言うことを大前提に書きましたが、フロロが活躍する場面もたくさんあります。
・フカセ釣りの水中浮きを流れに負けないでポイントまで運ぶとき
・はりす(リーダー)として道糸より早く深いレンジに運びたい時
・サーフでじっくり待つ釣りで攻める時
・水流が一定方向ではなく激しくランダムな時
こう言った場面ではフロロが活躍します。凪(なぎ)の場面であっても、たまにリールの直ぐそばでラインを持って釣りをしてる人を見かけたことがあれば、それはラインを操作しているのです。仕掛けを目的の場所まで誘導している仕草と当たりをダイレクトに感じたい仕草です。ロッド操作、リール操作、ライン操作、これら一連が出来ればフロロは最強です。

何にせよ初心者からベテランまでナイロンを操ることができるようにならなければフロロもPEも話になりませんのでナイロンで水中の様子を探れるようになりましょう。