[バイク] 排ガス規制 / 新車を買うタイミング

毎週月曜日はバイクのお話。
今回は新車を買うタイミングを排ガス規制から考えてみます。
新車購入を考えている方には「ちょっと待て!ちょっとで良いから待て!」と言うような投稿です。

結論を先に書くと「2023年EICMAまたは2024年東京モーターショーを待て!」です。

==========
排ガス規制 / ユーロ6
==========
ユーロ6とは欧州連合(ヨーロピアンユニオン=EU)の発布する排ガス規制が世界基準になっています。

ユーロ7と言う言葉さえ聞こえてくる昨今ですが、EU発布の排ガス規制の年表をざっくり解説するとこんな感じ↓


黄色い線が施行期間。ここからは完全に従うことになります。
白い線はなんと言うか、準備期間と言うか段階期間と言うかそんな感じです。ユーロ基準はabcと段階に分かれています。例えばユーロ6a、その次がユーロ6bです。今日の明日で「はい!スタート!」は無理なので段階を踏んでいます。
例えば現在2023年はユーロ5に該当しますがユーロ5は2009年から始まっています。2009年から2019年までが段階期間になります。

そして問題は、ユーロ6です。内容には触れませんが、ここで多くの名車が消えると言われています。そしてその逆に新たなバイクが登場するとも言われています。

そして衝撃的なのがユーロ7での「全ての新車をゼロミッションに」です。
ゼロミッションとは「排気物を排出しないエンジン」と言う意味です。簡単に言うと電気で動くエンジンと言う意味になるかも知れません。全てのモーターサイクルがエレクトリックに変わる可能性が高いと言うことです。

==========
排ガス規制 / 日本
==========
ほとんどの先進国はEUの発布する排ガス規制に準じその国の条例に基づき排ガス規制を施行しています。
ここ日本ではユーロ6を参考にして独自の排ガス規制を施行しているイメージです。日本の場合は国土交通省と環境省と経済産業省が排ガス規制を審議します。
日本の排ガス規制を超絶イージーにざっくりもざっくり年表にするとこんな感じ↓


性質はユーロ基準とは似ています。しかし日本独自のカテゴリー分け(原付や第一種小型バイクなど)があるので、対象のエンジンが細かくなっているイメージです。そして毎年更新されると言う部分が段階を踏んでいる部分と段階とは関係なく変更されると言うのが話をややこしくしていると言えます。

事実ではなく真意でも問題は少しややこしいのですが、
バイク業界を牽引しているのは日本の4つのメーカーです。が、日本だけをマーケットにしていないのが事実です。と言うよりか、もはや、日本のマーケットは「おまけ」扱いなのが事実と言えます。が、日本のメーカーなので日本の排ガス規制を無視するわけにもいきません。が、最大のマーケットであるヨーロッパとアメリカの排ガス規制に則した方がマーケットとしては健全です。日本がユーロ6に準じてくれれば問題がないのですが、それは日本の可決条例を廃止にするほどの変更となり、それは政府の嫌うところです。そして自国民である我々がその情報を正確にゲットできないと言う問題もあり、ややこしい話に感じてしまうのです。

==========
新車を買うタイミング
==========
さて、前述と前々述のユーロと日本の排ガス規制を見ると新車を購入するタイミングが少し分からなくなるかも知れません。
新車購入を考えているバイクユーザーにとって重要なのは「EICMA」「東京モーターショー」です。
2つの年表に2つのイベントも重ねてみるとこんな感じ↓


2023年のEICMAは11月に開催予定。ここで世界に流通するバイクの新型が発表されます。ここでのターゲットの多くはヨーロッパやカナダを含むアメリカ、インド、南アメリカ、東南アジアなどです。
2024年東京モーターショーは3月開催予定。ここでも世界に流通するバイクが発表されますが、ここでのターゲットは日本です。日本に流通することを大前提に発表があります。
この2つのタイミングで多くの新車が発表されると予想します。

2024年東京モーターショー以降が新車を買うタイミングと言えます。
2023年EICMAで気になるバイクがあった場合はそのメーカーのHPや販売店に即確認して即予約をするのがベストです。予約しても買えるのはどうせ2024年東京モーターショー以降になるのは確定ですから一度抑えておくのが良いでしょう。
==========
まとめ
==========
バイクメーカーはユーロ基準を念頭に(ユーロ基準に準じ)バイクを新発売しています。
注目は2024年東京モーターショーと2024年EICMA(開催日未定)です。可能性の話にはなりますが、もしここで電動モーターサイクルばかりが並ぶこともありうると言うことです。
極端に先走ることはないとは思いますが、ガソリンで動くエンジンを買える最後のチャンスが2024年〜2029年になるかも知れません。

2023年と2024年はバイクメーカーの発表に注目です。