[釣り]ハンドメイドルアーの作り方完全解説 pt1 木材→アルミ貼り
毎週金曜日は釣りのお話。
今回はハンドメイドルアーのお話。
その流れで作り方を駆け足で解説していきます。
文章にすると長いので、
1)木材→接着
2)どぶ漬け→アルミ貼り
3)どぶ漬け→色付け→流れ落ち防止
4)どぶ漬け→補修色付け
の5項目に分けて解説します。同時に浮力計算も書いていくので参考にしてください。
制作の流れのようなものを解説出来ればと思います。
今回はシャッドミノーシンキング45mmを作ります。
シンキングにするかフローティングにするかはこちらを読むと理解が早いかも知れません。
これらは独自の計算ではありますが浮力計算に私が用いている計算表などです。
表はプリントアウトA4で出来ます。言うまでもなくフリーです。
さて、今回の目論見のシャッドミノーシンキング45mmを作っていきましょう。
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1)木材を切る
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今回は3mmのバルサです。
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2)テンプレを貼る
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プリントアウトでもOKですし、手書きでもOKですが、出来るだけ左右同じ形にします。
この時に番号(名前)をふっておくのを忘れないように。
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3)加工前の体積と重さ=密度
==========体積はcmで求めます。6mmの場合は0.6cm。
SM5の場合、0.6×2.1×5.0(cm)=6.3cm3。
重さは測りを使います。
体積と重さが出たら表に従って密度を出します。
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4)成形していく
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内側に両面テープを軽く(小さく)貼りくっつけます。
横向きから先にカットして次に縦(上から)をカットしていきます。カッターやサンドペーパーを使いながら慎重に。
完璧を求めず少し大きめと言うか余幅を持たせながら成形するのがコツです。あとでいくらでも形を整えることが出来るので切りすぎ注意です。
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5)加工後の重さを測ります
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加工後の重さを測ります。
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6)浮力計算
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表の計算に従って浮力を出します。
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7)ワイヤーを作ります
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ワイヤーアイを作ります。ルアーに合わせて曲げて作ります。
ここは慎重に。
アイを上に出すか下に出すか、色々検討が必要です。シンカーを入れるのでルアーの下部は開けておきましょう。
今回使ったワイヤーは0.6mmステンレス棒です。
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8)関連パーツの重さと総重量
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ワイヤーが出来たら関連パーツの重さを測ります。
スプリットシング0.48g×1、フック#12/0.12g×1、よりもどし/0.5g×1、ワイヤー/0.26g
合計1.44g。
表に従って予想総重量を計算します。( )の中の数字はある程度の経験が必要ですが、目安として45mm〜55mmのツアーなら0,5〜0,8程度。それ以上大きいルアーでも1〜1,5程度が目安になります。これは測ることの出来ない塗料の重さやセルロースの重さ、それに加え木材そのものの浸透率やアルミのカットした部分などの予想数値です。
今回は0,5に設定。
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9)ウエイトの目安
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表のHです。フローティングさせる為のウエイトの限界を計算します。
+の数字の場合はその数値の範囲のシンカーを入れれればフローティング。
マイナスの数字の場合はシンカーを入れる前にすでにシンキングすると言う意味です。
但し、前述の( )の数字が予想数字なので実際は経験が必要です。
今回はシンキングを狙っているので、Hの数字がマイナスですがシンカーを入れます。
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10)予想総重量とレンジ
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今回はシンキングを狙っているので6φ1,32g×2を入れます。
Kが完成した時のおおよその重さです。完成した時の重さの誤差は重要なので最後に計算式を書きます。
Lの数字がプラスの時はフローティング、マイナスの時はシンキング。
数字の大きさはシンキングの場合、基準は無いのですが沈む速さの目安になります。同じルアーを何個も作るときに操作すると楽しみが増えるでしょう。
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11)ワイヤーとシンカーを入れて接着
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ルアーにワイヤーとシンカーを入れて接着します。
接着剤はなんでも良いのですが、木工用(水性)を使っています。
輪ゴムはキツく縛らないようにしましょう。程よい強さよりも少し弱めがおすすめです。
この時に番号(名前)が分からなくならないように別ワイヤーに番号を付けておきます。
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12)パテ
==========接着が乾いたらドブ漬けをする前にパテを打ちます。
必要ない場合はやる必要ありません。大きなくぼみがあったり背中とお腹の隙間が大きい場合はパテを打ちましょう。
手軽なパテはラッカーパテ(ウッドパテ)が手軽です。このパテは木材にしか使えないデメリットもありますがルアー製作の時は一番手軽です。
乾いたらサンドペーパーで慎重に研いでいきます。この時点で完成の形が決まるので慎重に研いでいきましょう。