[ルアーの話]セルロースセメント
ハンドメイドルアーのお話です。 ハンドメイドルアーの材料は様々です。 バルサやABSが主な材料ですが、 3Dプリンターの家庭化が進みABSでルアーを簡単に作れるようになりました。 製造方法はバルサの場合は「削る」ことが主力です。 ABSの場合はメーカーなどは抽出での量産ですが、3Dプリンターの場合は積算なので 高性能な3Dプリンターで無いかぎり今のところは下地調整が必ず必要になってきます。 自分はバルサや木材を主に使っているので「削る」作業が主です。 ABSの場合は少々やり方が違いますが、木材からルアーを作ろうとすると 必ず保護剤が必要になります。 その保護剤としてセルロースセメントは特化した存在でしょう。 「ミサキの場合は」と言う条件付きにはなりますが、 セルロースセメントの参考資料を書いてみます。 早速いきます。 ================ セルロースセメント? 成分はニトロセルロースと合成樹脂を混ぜ合わせたものですが、 成分なんかより簡単に説明すると、低粘度で厚付け(厚塗り)ができるラッカー塗料です。 これです↓ 一般的には「ドブ漬け」と言う作業オンリーの代物ですが、 プラモデルをプロ級に作る方はこの低粘度を上手に利用して様々な工夫をしているようです。 しかし今回はハンドメイドルアーの話なので省きます。 ================ 使い方 ドブ漬けと言う作業に主で使います。 色流れ防止と言う作業にも使えますが塗装ブースが必要な場面が多いので、 周りに迷惑になりそうな場合はセルローススプレー(缶スプレー)を使うと良いでしょう。 ================ 作業量 初めてセルロースセメントを使う時に迷うのが「どれくらい必要?」だと思います。 ハンドメイドルアーに慣れている方はおおよその検討が付きますが、 初心者は1匹のルアーを作るのか?10匹のルアーを作るのか?で 検討が違ってくることでしょう。 1缶(1000ml)をマブチャン(希釈なし)で使うとざっくりこれくらいのルアーが作れます。 ルアー1匹の面積を言うのは難しいので長さで言うと、左上から右下にかけて 左上1列目125mm3匹、2列目左から65mm2匹、68mm3匹、95mm3匹、135、100、80mm、 3列目左から、65mm4匹、75mm3匹、80、100、135mm。 合計24匹。